骨折で463万円!?海外旅行保険付帯クレジットカードを持ってないとヤバい理由

「ホントに海外旅行では保険に入るべきなの?」
「保険に入ってなくてもなんとかなるでしょ!」

最近は格安パック海外ツアーも多くの種類が発売されたり、海外旅行上級者になると飛行機の格安チケットや格安の宿泊プランをネットで手配できたりと、ずいぶん気軽に海外旅行に行けるようになりましたよね。

そこで気になるのが、『万一、海外旅行中に事故やトラブルに巻き込まれてケガをした場合』です。

西園寺
こんにちは
クレジットカードについて日々、研究している西園寺です。

よく海外で事故にあったりして病院で治療を受けると、法外な金額の請求がきたという話を聞きますが本当でしょうか?

大手旅行代理店・JTBグループの子会社ジェイアイ傷害火災保険がホームページで開示している「海外の医療事情・事故データ」によると、

  • ハワイへの旅行中往路機内で意識を失い着陸後に救急車で搬送、脳梗塞と診断され16日間入院で1,833万円
  • 同じくハワイへの旅行中、飛行機を降りる際にタラップの段差につまづき肩を強打し救急車で搬送、上腕骨骨折と診断され5日間入院・手術で463万円

などといった多くの具体的な事例を確認できます。

日本国内の病院で、公的医療保険(社会保険・国民保険など)の3割自己負担、MRIの画像診断などにかかる1万円ですら高いと思ってしまうのに、飛行機のタラップにつまずいて転倒・骨折で463万円ですから、ゾッとします・・・!

とはいえ海外旅行に出かけるたび、割高な掛け捨ての旅行保険に加入するのも、もったいないなぁと思う人が多いのではないでしょうか?

そんな時に活用したいのが、海外旅行保険付帯クレジットカードです。

今回は、普段はお得で、いざという時にもしっかり役に立つ海外旅行保険付帯クレジットカードをお伝えしていきますね!




保険会社の海外旅行保険との違い

保険セールスマンの説明を聞く女性の画像

そもそも保険会社の海外旅行保険と、クレジットカードの付帯保険の違いは何なのでしょうか?
保険会社の海外旅行保険の例として、人気のAIU海外旅行保険とクレジットカードの付帯保険を比べてみましょう。

一番大きな違いは、保険会社の海外旅行保険のほうが、補償内容が手厚いことです。

AIUの海外旅行保険の場合だと、傷害治療費用・疾病治療費用・救援費用の3つが「無制限」となっている点と、治療費をその場で立替払いしなくていいという2点が、クレジットカードの付帯保険にはない大きなメリットです(インフィニティプランに加入の場合)。

海外での医療費は日本人の予想をはるかに超える高額な請求がくることはザラですので、一番利用する可能性が高い補償の傷害治療費用などが「無制限」というのは、かなり安心できます。

さらに補償があって後で返ってくるとはいえ、一時的に数百万円の立替払いはきついものがありますよね?

また細かいところでは、緊急歯科治療費用10万円・疾病死亡1,000万円まで補償というものまであります。

「それなら保険会社の海外旅行保険でいんじゃないの?」と思うかもしれません。

ただし保険会社の海外旅行保険は、その都度有料で加入しなければなりません。
一例としてあげると、AIU海外旅行保険のインフィニティプラン10日間で10,010円の保険料が必要です。

それに対して、補償内容は劣るもののクレジットカードの付帯保険は年会費とは別に保険料を払う必要がないというのが大きなメリットであり一番の特徴となります(カードによっては有料オプションのものもあります)。

本当にクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険で十分なのか?

考え事をする女性

さて本当にクレジットカードの付帯保険で、十分カバーできるのでしょうか?
結論から言えば、1枚のクレジットカードの付帯保険ではムリがある場合が大半です。

たとえば日本で一番メジャーな、三井住友VISAカードの上級カードである三井住友VISAゴールドカード(年会費税別10,000円)の海外旅行傷害保険の補償内容はというと、傷害死亡・後遺障害は最高5,000万円です。

この5,000万円という数字だけ見ると十分だと思いがちですが、もっとも利用する可能性が高い項目の傷害治療費用と疾病治療は、それぞれ最高300万円しかありません。

念には念を、カード1枚では足りない理由

「飛行機のタラップにつまずいて転倒・骨折で463万円」という事例を前述しましたが、最高300万円の補償だと163万円も足りないことになってしまいますね。
このように、上級カードであるゴールドカードの付帯保険の補償でさえ足りないのです。

ここで補償額を手厚くする方法が2つあります。

  1. クレジットカードの付帯保険に加えて、保険会社の海外旅行保険もクレジットカードの付帯保険の足らない部分をカバーするような形で、海外旅行にでかける度に加入する
  2. クレジットカードを複数枚保有することで、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険の補償を厚くする

ここで着目したいのが、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は補償内容の項目によっては「合算可能であること」です。

傷害死亡と傷害後遺障害は、保有している複数枚のクレジットカードの中で、最高額の補償内容がついたクレジットカード1枚分しか適用になりません。
ですが傷害死亡と傷害後遺障害以外の酷目の補償については、補償額の合算ができるんです!

クレジットカード付帯保険の弱点は、もっとも利用する可能性の高いと思われる「傷害治療費用と疾病治療費用の補償額が安い・足りない」と前述しました。
ですがクレジットカードを複数枚保有し、これらの項目の補償額を合算で積み上げてしまえば、クレジットカードの年会費だけしか費用はかからないのでメリットへ変化してくるという話です。

今回は、メインカードを使い慣れたクレジットカードでそのまま使い、海外旅行傷害保険の補償額を積み上げるという目的で持つべきオススメのサブカード3枚を紹介します。

エポスカード

エポスカードイメージ
年会費永年無料還元率0.5%
電子 マネー-ポイントエポスポイント
即日 発行年会費 無料マイルが 貯まる
ラウンジ 利用可Apple Pay旅行 保険
  • 申し込んだその日に発行可能!
  • 年に4回ある会員限定の「マルコとマルオの7日間」で買い物10%オフ
  • 7,000店舗での優待サービスあり(割引やポイントアップ)

竹野内豊さんがCMで起用されている、券面が鮮やかなレッドで、丸井以外でもお得になる年会費無料・当日発行可能な丸井のカードがエポスカードです。

  • 年会費:無料(家族カードなし)
  • ETCカード:無料
  • 貯まるポイント:エポスポイント(還元率0.5%)
  • 国際ブランド:VISAのみ

電子マネーへのチャージは、楽天Edy・モバイルSuica・Apple pay・スターバックスカードに対応しており、チャージでもポイントが付与されます。
丸井のカードらしく、マルコとマルオの7日間という会員限定サービス期間では、10%オフで利用可能です。

また丸井以外でも、約7,000店舗での優待プログラムがあります。

ただしポイント還元率が0.5%と低いので、ポイント還元率にこだわる方や、ポイント集めを目的として利用することには適していません。
また近くに丸井の店舗がない、丸井をほとんど利用しないという方には、あまりメリットのないクレジットカードと言えるでしょう。

ここからが本題ですが、エポスカードのすごいところは海外旅行傷害保険の補償が年会費無料の一般カードにしては、かなり手厚いことです。

  • 傷害死亡・後遺障害保険:最高500万円
  • 傷害治療傷害:最高200万円(1事故)
  • 疾病治療費用:最高270万円(1疾病)
  • 賠償責任:最高2,000万円
  • 救援者費用:最高100万円
  • 携行品損害:最高20万円

たとえば傷害死亡・後遺障害保険は、エポスカード以外のメインカードやゴールドカードなどの上級カードで5,000万~1億円程度を確保するとします。
傷害・疾病治療費用の補償を積み上げるには、年会費無料で傷害・疾病治療の補償金額が一般カードにしては高いエポスカードがオススメです。

海外旅行上級者の方の間では、この傷害・疾病治療の補償金額積み上げのためだけに、エポスカードをサブカードとして保有する人が多いんですよ。

ちなみにエポスカードは、年間50万円以上のカード利用実績でゴールドカードのインビテーションを獲得することができます。
この場合、年会費永年無料(一般申込だと年会費5,000円)で、エポスゴールドカードを保有することができるんです。
またいきなりゴールドカードを取得し、年間利用実績50万円達成でも、次年度以降永年年会費無料となります。

Yahoo! JAPANカード

Yahoo!Japanカードイメージ
年会費無料還元率1%
電子 マネーポイントTポイント
即日 発行年会費 無料マイルが 貯まる
ラウンジ 利用可Apple Pay旅行 保険
  • 還元率1%でTポイントが貯まるクレジットカード
  • Yahoo!ショッピング・LOHACOで買い物すればポイント3倍
  • 審査が通りやすい

Tポイントが貯まることで人気となっているYahoo! JAPANカードです。

  • 年会費:無料
  • 家族カード年会費:無料(3枚まで発行可)
  • ETCカード年会費:500円(税抜・5枚まで発行可)
  • 貯まるポイント:Tポイント(還元率は1.0%)
  • 国際ブランド:VISA・JCB・MASTER

電子マネーへのチャージは、はモバイルSuica・ICOCA・Apple payで、MASTERブランドのみau WALLETカードに対応しており、チャージでもポイント付与の対象となります。
※2018年3月より、nanacoへのチャージのポイントは0.5%(200円で1ポイント)と改悪されましたが、対象カードはJCBだけでなくMASTERカードもOKとなりました

名前の通り、Yahoo!のカードで、Yahoo!のサービスをよく利用される方には必須であるクレジットカードといえるでしょう。

たとえばYahoo!ショッピングとLOHACOは、毎日ポイント3倍の3.0%となりますし、5のつく日はポイント5倍の5.0%となります(その都度エントリー+スマホアプリからの購入が条件)。
さらにソフトバンクスマホユーザーなら常に+10倍となるなど、Tポイント関連のキャンペーンはかなり強烈です。

海外旅行傷害保険の補償については、Yahoo! JAPANカードには有料オプションサービスでプラチナ補償(別途税別490円)サービスというものがあります。
補償サービスの内容はかなり幅広く、修理補償・盗難補償・自転車事故賠償責任補償など計18種類にもおよびます。

このプラチナ補償サービスの特徴を一言でいえば、「広く浅い補償」サービスで、他のクレジットカードの付帯補償ではあまり見ない種類のものも含まれている代わりに、一つ一つの補償金額が低いのです。

その中で、海外旅行関連は、

  • 海外旅行ケガ・病気お見舞金(年5万円まで)
  • 海外旅行持ち物損害補償金(年5万円まで)
  • 海外旅行思わぬ出費補償金(年5万円まで)

の3種類があります。

正直、傷害・疾病治療費用の補償5万円/年は話にならないくらい低い補償金額です。
ですが年会費無料のクレジットカードで、毎月税別490円の有料オプションで18種類の広範囲の補償サービスが買えると思えば、検討の余地があります。

中でも、お悔やみ帰省お見舞金という補償(別居の家族が傷害事故により死亡した場合、年1回3万円まで交通機関の利用利用金がもらえる)というものがあり、これはかなりめずらしい付帯補償です。

ヤフオクを想定した破損補償金(商品到着後180日以内、新品年1回10万円まで、中古品年1回1万円まで)という補償もあります。

もともとYahoo!のサービスをよく利用する、Tポイントを集めている、ソフトバンクのスマホを利用しているなどの方が、海外旅行も含めた補償を広く積み上げたいという方に適しています。

海外旅行傷害保険の補償としては弱いのですが、基本ポイント還元率1.0%で共通ポイントであるTポイントが貯まるので、ゴールドカードなどの上級カードに興味のない方には、メインカードとしても十分オススメできるクレジットカードです。

セゾン・ブルー・アメックスカード

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードカードイメージ

年会費3,000円(税抜)還元率0.5%
電子
マネー
iD
QUICPay
ポイント永久不滅ポイント

即日
発行
年会費
無料
マイルが
貯まる
ラウンジ
利用可
Apple Pay旅行
保険
  • 今なら26歳になるまで年会費無料キャンペーン中!
  • ネット申込で最短即日発行・即日受取
  • 海外利用はポイント2倍

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレスカードです。
年会費無料のセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードに、旅行関係の付帯補償がついたバージョンの一般カードとなります。

  • 年会費:3,000円(税別・初年度無料)
  • 家族カード年会費:1,000円(税別・4枚まで発行可)
  • ETCカード:無料
  • 貯まるポイント:永久不滅ポイント(還元率は0.5%)
  • 国際ブランド:アメックスのみ

電子マネーへのチャージは、はQUICPay・ID・Apple payです。
モバイルSuica・ICOCAチャージでもポイント付与の対象です。

セゾンカードですので、毎月5・20日に全国の西友・リヴィンで5%オフ、セブンイレブン・イトーヨーカドーでnanacoポイントと永久不滅ポイントの2重取りができる特典もついています。

海外旅行傷害保険については、

  • 死亡・後遺障害:最高3,000万円
  • 傷害・疾病治療:最高300万円
  • 賠償責任:最高3,000万円(自己負担額1,000円)
  • 携行品損害:最高30万円
  • 救援者費用:最高200万円

さらに家族カード会員の補償についても、死亡・後遺障害は最高1,000万円と落ちるものの、それ以外は本カード会員(本人)とまったく同じ金額の補償を受けることができます。

とくに傷害・疾病治療最高300万円は、ゴールドカード並みの補償金額で、海外旅行傷害保険の補償金額の積み上げ目的としては、年会費が2年目以降3,000円(税別)かかるもののオススメです。
食材・日用品の買い物で西友・リヴィン・イトーヨーカドーを利用される方には、エポスカードよりもセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードの方がよいでしょう。

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