じぶん銀行で口座開設するメリット、デメリットまとめ
お金について勉強している芹沢です。
今回はじぶん銀行について取り上げていきますね。
じぶん銀行とは、KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資をしてネット上に作り上げたインターネット銀行です。
ネット銀行なので、都銀等で見かける実際の店舗は存在せず、全ての銀行取引をネットの上で完結させます。
またKDDIが携帯電話のメインブランドの一つ、auを取り扱いしていることから、じぶん銀行とは密接な提携関係にあります。
そのためauスマートフォン及びケータイユーザーには、じぶん銀行で提供されるサービスで多くの特典が用意されているのも特徴のひとつです。
さらに、ネット銀行は全ての取引をネットで完結するので、安全面から特にセキュリティには力を入れており、じぶん銀行もその点は同じです。
「スマホ認証サービス」「ATMロック」「インターネットバンキングロック」等、利用者の利用スタイルに合わせて万全のセキュリティを準備して利用の安全性を確保しています。
ネット銀行取引に必要な安全性を十分確保したうえで、じぶん銀行が提供している金融商品は非常に多岐に渡ります。
スマホからじぶん銀行専用アプリをダウンロードすると、後はタッチパネルの操作一つで色々な取引が可能になります。
また各種取引は全て画面上にタイムライン(時系列)で表示されるので非常に使いやすいのが特徴です。
さらに必要に合わせて取引に係る全ての金融商品の金利や各種手数料も画面から確認できます。
使えば使うほどお得感の増すじぶん銀行、次はその口座の開設方法についてです。
2019年おすすめのネット銀行についてはこちらにまとめています!
この記事に書いてあること
ネット銀行普通預金口座の特徴
ネット銀行の普通預金口座とはどのようなものか、最低限の理解が必要なので、じぶん銀行の口座を元にその特徴を説明します。
通帳がない
ネット銀行の普通預金口座は紙ベースの通帳発行がありません。
取引明細についてはインターネットバンキング、ケータイバンキングに直接アクセスして確認します。
普通預金口座開設後、発行されるのはキャッシュカードのみです。
24時間365日利用可能
じぶん銀行の普通預金の場合、原則24時間365日利用可能となっています。
※毎月第2土曜日21:00~翌7:00までの銀行システムメンテナンスあり
ATMはどこにある?
発行されたキャッシュカードは三菱東京UFJ銀行・セブン銀行・ローソンATM・イーネット・ゆうちょ銀行のATMで利用できます。
全国で約8万台に及ぶATMが利用可能なので探すのに迷うことはありません。
また利用手数料も安いのが特徴です。
金利が高い
都銀等一般銀行に比べて普通預金の金利が高いのが特徴です。
ネット銀行は実店舗を持たず、銀行業務の管理にあたる行員数を少なくしたり、店舗の取得や運営に係る費用もカットできるので、その費用を金利を高くしたりサービスの充実に回すことができます。
スマートフォン・パソコン等を使った普通預金口座開設手順
じぶん銀行の普通預金口座の基本を理解してもらったうえで、次に開設手順を説明します。
ただし口座開設に当たり、以下の2つの事項を確認しておいてください。
- 開設には日本国内に住む満15歳以上の個人であること
- 申し込みには携帯電話番号と携帯Eメールアドレスが必要(Gmail可、携帯はau以外にもNTTドコモ、ソフトバンク等でもOK)
身分証明書の準備
申し込みには事前に本人を確認する書類を用意することが必要です。
具体的には運転免許証、各種保険証、パスポート等11種類あります。
本人確認書類のコピーはA4サイズと決まっています。
メリット・デメリットまとめ
じぶん銀行の口座開設のメリット、デメリットを簡単にまとめました。
メリット
- 口座開設に係る手数料無料
- 開設後の口座維持手数料無料
- 口座開設直後に多くの特典やキャンペーンが用意されている
- ネット銀行なので専用アプリを活かした申し込みが非常に簡単
- セキュリティが極めて高く、不正利用を心配せず安心して取引できる
- 利用可能なATMが多く利便性が高い
- 取引のステージに応じてATM利用手数料および他行宛て振込手数料が無料となる
デメリット
- auユーザー以外はメリットがない
- ATM利用に関して、ゆうちょ銀行の場合、他の提携先に比べて利用手数料が無料となる回数が少ない
- 取引に対するセキュリティが高いものの、その高さゆえ使いづらい点もあり、使い方に合わせて個別にセキュリティを設定変更する必要がある
じぶん銀行の口座開設方法、流れ
じぶん銀行の円普通預金口座は全てのじぶん銀行取引の基本となる代表口座です。
ここではその開設方法について説明します。
口座開設には大きく二つの方法があります。
クイック口座開設アプリという専用アプリを使う方法とWEB(インターネット)を使う方法です。
WEB(インターネット)で申し込みの場合
- パソコン等でじぶん銀行サイトにアクセスして入力画面から個人情報入力
※auIDを持っている申込者は最大10項目の入力が不要 - じぶん銀行へ本人確認書類の送付(ネットよりアップロードもしくは郵送)
※アップロード利用だと最短5営業日でキャッシュカードを発送
※グループ会社三菱東京UFJ銀行の三菱東京UFJ銀行ダイレクト契約中の人は本人確認書類の送付不要 - じぶん銀行よりキャッシュカード発送
- 利用開始
本人確認書類の送付に郵送を利用すると、郵送期間だけ余分に時間が掛かるので、最低でも申し込みからキャッシュカードの受け取りまで2週間以上かかることもあります。
キャッシュカードは手続き終了後、じぶん銀行から本人宅に簡易書留郵便(転送不要扱い)で送付されます。
クイック口座開設アプリの利用は利用前にじぶん銀行のスマホサイトからダウンロードします。
クイック口座開設アプリの場合は、本人確認が簡単です。
たとえば運転免許証をスマホカメラで撮影するだけで、本人確認書類の送付は不要です。
アプリが運転免許証から入力フォームに必要な氏名・住所・生年月日など必要な個人情報を自動的に読み取りますので、最短約3分で手続きが完結します。
アプリで申し込みの場合
- 専用アプリダウンロード
- 本人確認書類をスマホカメラ等で撮影、追加の個人情報入力して送信
※アプリ利用で本人確認書類の郵送は不要になります - じぶん銀行よりキャッシュカード発送
- 利用開始
この手続きではキャッシュカード発送まで最短5営業日かかります。
ATMと振り込み手数料は無料にできる ?
さて普通預金口座が開設できてキャッシュカードが手に入りました。
あとは利用するのみです。
じぶん銀行キャッシュカードは全国の提携銀行・コンビニATM約8万台で利用できますが、そうなると気になるのは利用手数料ですね。
そこでこの章ではATMと振り込みに関する手数料について解説します。
まず、ATMを利用したじぶん銀行への入金は全て利用回数に関係なく無料です。
ただしゆうちょ銀行ATMへの入金手数料は月1回まで無料と限定されています。
2回目からは、1回216円かります。
またじぶん銀行からじぶん銀行への振り込み、じぶん銀行から三菱東京UFJ銀行への振り込み手数料も無料です。
問題はそれ以外のケースです。
この場合、基本的にATM出金手数料も他行宛て振り込み手数料も有料となりますが、じぶん銀行の場合、「じぶんプラス」と呼ばれる特典により一定の回数まで各手数料を無料にできるサービスがあります。
じぶんプラスでは銀行の商品やサービスの利用状況に応じて5つのステージが設けられており、それぞれのステージで手数料を無料にできる回数が決められています。
「じぶんプラス」特典内容
じぶんプラスステージ | プラス1 | プラス2 | プラス3 | プラス4 | プラス5 |
---|---|---|---|---|---|
ATM出金手数料 無料回数 | 月2回 | 月3回 | 月4回 | 月8回 | 月11回 |
他行宛て振込手数料 無料回数 | なし | なし | 月1回 | 月3回 | 月5回 |
ATM出金手数料は、ゆうちょ銀行の場合、上記無料回数のうち、月1回まで無料、以後1回216円必要です。
ゆうちょ銀行以外の提携ATM利用では、各ステージごとの無料回数を超えたら1回108円となります。
他行宛て振込手数料は、無料回数を超えた場合1回174円(3万円未満)・278円(3万円以上)必要です。
自分の現在の取引ステージは自分のスマホ・パソコン等から確認できます。
また自分でステージ判定できるアプリも準備されているので、どのような取引を増やしたらステージが上げられるか、戦略的に使うことができます。
定額自動入金サービス
他行宛て振り込み手数料が取引ステージを上げることでより多く回数を無料にできることが分かりましたが、他行の自分名義の口座からじぶん銀行の自分の口座に振り込みする逆のケースも考えられますね。
その場合の手数料はどうなるのでしょうか ?
例えば、じぶん銀行の利用者が会社に勤務していて、その会社のメインバンクが他の銀行で、どうしても給与振込口座指定が契約でそのメインバンクでしかできない場合です。
しかしその場合、もし利用者がじぶん銀行をメインに使いたくても、毎月その他行の給振口座からお金を現金で引き出すか、他行から振り込みしてじぶん銀行にお金を移さねばなりません。
とても手間が掛かりますよね。
さらに振り込みしたら振込手数料を他行に払わねばなりません。
何か良い方法はないのでしょうか ?
そこでじぶん銀行が用意している便利なサービスが「定額自動入金サービス」です。
毎月6日または26日に他行からじぶん銀行に「手数料ゼロ」、つまり無料で自動的にお金が取り寄せできるサービスです。
ただし実際お金が使えるのは引き落としされた後、4営業日以降ですので注意が必要です。
手続は最初の1回だけで済みますので手間は掛かりません。
あとは無料で毎月一定日にじぶん銀行にお金が入っていますので、おこずかいの管理や積立預金、じぶん銀行の金融商品の購入代金等に利用できます。
auユーザーの特典
じぶん銀行がKDDIと三菱東京UFJ銀行の共同出資によってできたことから、auユーザーはじぶん銀行で口座を開けば色々な特典を利用できることは先に述べました。
そこでこの章では、じぶん銀行の新規口座開設のお客様限定の特典に絞り込み詳しく解説するとともに、他の特典についても簡単に触れます。
新規口座開設のお客様限定の特典とは
この特典とは新たに口座を開設した人が、その口座をauの利用料金等の引き落とし口座にすると、2年間最大合計で4,800WALLETポイント(200WALLETポイント×24ケ月間)ゲットできるというものです。
ここでau WALLETとは、KDDIフィナンシャルサービスの取り扱うauWALLETクレジットカードについているポイントの事で、じぶん銀行の取り扱う各種金融商品の購入、サービスの利用に使えます。
クレジットカードはマスターカードですが、同時にこのカードは貯まったポイントをその場ですぐに引き落として使えるプリペイドカードとしての機能も兼ね備えています。
auユーザーがこの特典を利用するためには以下の条件を満たす必要があります。
- 必須条件:au利用料金またはau WALLETクレジットカードの利用代金をじぶん銀行から口座引き落としすると、毎月50WALLETポイントが2年間
- au WALLETプリペイドカードへじぶん銀行からチャージすると50WALLETポイント
- じぶん銀行の定めた5つの取引条件のうち一つ満たすと、150WALLETポイント追加
上記の必須条件を満たした上で、残りの条件を満たすと、毎月100~200 WALLETポイントが得られるので、2年間で最大4,800 WALLETポイントがゲットできる計算になります。
ただしこのポイントの付与対象になるには以下の全ての条件を事前に満たしておく必要があります。
- じぶん銀行の口座を開設しておくこと
- じぶん銀行のサイトへアクセスしてauIDを登録すること
- auIDを登録後、KDDIサイトで「auのじぶん銀行ポイントで割引」申し込みを申込期限内で行うこと(この申込期限は口座開設から1ケ月以内なので注意して下さい)
- じぶん銀行口座引き落としの実績
大事な点は「じぶん銀行口座引き落としの実績」です。
口座開設から5ケ月以内にau利用代金、またはauWALLETクレジットカード利用代金が必ず引き落とされることが必要です。
その他のauWALLET特典
- 新たに口座を開設して、じぶん銀行の口座からauWALLETにお金をチャージすると、最大2,500WALLETポイントがもらえる(ただし還元対象期間は新規口座開設月から翌月末まで)
- じぶん銀行を支払い口座に指定したauWALLETクレジットカードでau利用代金を支払いすると1年間利用ポイントが3倍になる
- au通信サービスと住宅ローンセットの利用で毎月500円(最長5年間)auWALLETプリペイドカードにキャッシュバックされる
- じぶん銀行カードローンを申し込みした場合、新規の場合表示金利より年0.1%、借り換え目的の場合年0.5%引き下げて、優遇した金利が受けられる
- auとの取引期間の長さに応じてポイントが受けられる特典あり
じぶん銀行のキャンペーンプログラム
ネット銀行は都銀や地銀等と比べるとその業務開始が後発の分、まだまだ認知度が低く顧客の関心を引くために常に色々なキャンペーンを行っています。
じぶん銀行の場合も実にプログラム内容が豊富です。
ただ全てを紹介するにはスペースが足りないので、ここではメニューのうち新規口座開設者に特に関心の高い定期預金について「デビュー応援プログラム」をご紹介します。
「デビュー応援プログラム」の概要
- 対象者:2018年8月1日以降に円普通預金口座を新規開設した人
- 対象期間:口座開設日の翌々月末まで
- プログラム対象期間中:1年もの円定期預金に預入れの場合、通常金利に年0.10%(税引前)を上乗せ
その他のキャンペーンプログラムについて
その他、じぶん銀行の魅力あるキャンペーンプログラムは、じつに18本もの各種キャンペーンが展開されています。
じぶん銀行の普通預金口座は主にスマートフォンや携帯での利用を前提としてそのスペックが作られています。
いわば持ち歩く銀行ですね。
口座とキャッシュカードを手に入れたら、早速じぶん銀行の金融商品やサービスをチェックして、興味のあるものからどんどん活用して賢いじぶん銀行ユーザーになりたいものです。