SBIゴールドカードのメリットデメリットについてまとめました!
年会費 | 2,500円(税抜) | 還元率 | 0.6%~ |
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電子 マネー | - | ポイント | サークルプラスポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 年会費は、年間100万円以上の利用で次年度無料
- 引き落とし日を自由に設定可能
- 手数料なしでドル決済ができる
※2019/10/23現在、新規の申込みは受け付けてないようです。
SBIゴールドカードとは
ネット銀行の住信SBIネット銀行や、ネット証券のSBI証券で有名な、SBIホールディングスがマスターカードとの提携で発行しているクレジットカードで、ゴールドカードのほかには、一般カード、プラチナカードの計3つのラインナップとなっています。
ゴールドカードといっても、いわゆる格安ゴールドカードですので年会費の心配などは無用です。
- 年会費:2,500円(税別・年間100万円以上のカード利用で次年度無料)
- 家族カード年会費:無料(5枚まで発行可・2枚目以降は年会費税別1,000円)
- 国際ブランド:MASTERのみ
貯まるポイントはサークルプラスポイントでカード利用1,000円につき10サークルポイントが貯まっていくので、ポイントの価値から換算するとポイント還元率は0.6%~です。
SBIゴールドカードのユニークな特徴として、本カード会員・家族カードも含めて利用限度額の総額の内訳を自由に決めることができます。
例えば、具体的な例として、限度額200万円で本カードと家族カード2枚の場合、本カード分を100万円、家族カード分を各50万円ずつという限度額の設定ができます。
SBIゴールドカードのポイントについて
このカードの最大の特徴がこのポイントシステムで、貯めたポイントの使い道として、
- キャッシュバック(引き落とし口座に指定された優先口座へ振込)
- SBIポイントへの移行
の2つがあります。
SBIポイントへ移行した場合、移行先のSBIポイントからさらにnanacoポイント・Tポイント・ANAマイル・JALマイル・Suicaポイントなどの各種ポイント・マイル、松坂牛や缶ビールの詰め合わせ・日本酒などのギフト商品への交換、現金への交換(指定口座へ振込)などから選べます。
ただし、SBIポイントへの移行は1,000サークルプラスポイント=350 SBIポイント、最高の交換レートでも10,000サークルプラスポイント=6,700 SBIポイントと減額されてしまい、実際に一例としてnanacoポイントに交換しようとすると、10,000サークルプラスポイント=6,700 SBIポイント=6,700 nanacoポイント(SBIポイントからnanacoポイントへの交換レートは等価ですが、実際には500ポイント単位での交換になります)となりますので、あまりおすすめではありません。
キャッシュバックを選択した場合のポイント還元率は、
- 3,000サークルプラスポイント=1,800円キャッシュバック(ポイント還元率0.6%)
- 5,000サークルプラスポイント=3,000円キャッシュバック(ポイント還元率0.6%)
- 10,000サークルプラスポイント=8,000円キャッシュバック(ポイント還元率0.8%)
となります。
SBIゴールドカードのメリット、デメリット
メリット
1つ目のメリットは、年会費2,500円(税別)でゴールドカードが持てるということです。
カード入会申込の条件が「原則として20才以上で、ご本人に安定した収入のある方(学生を除く)」となっていますので、入会審査のハードルもそこまで高くないと推測できます。
2つ目のメリットは、カード利用料の引き落とし日を自由に設定できる点です。
給与支給日に合わせてクレジットカードの引き落とし日を決めると、クレジットカードの支払いに余裕を持つことができますね。
3つ目のメリットとして、住信SBIネット銀行の利用条件がかなり優遇されることです。
住信SBIネット銀行ではスマートプログラムという銀行預金者への優遇プログラムがあり、ランク1~4までの区分がありますが、SBIゴールドカードを持つだけで2ランクアップの優遇特典を受けることができます。
具体的には、ランク1がランク3になった場合、提携ATMからの無料での預金引き出し回数が2回→7回へ、他行への振込回数が2回→7回へ大きくアップします。
ちなみに、SBIゴールドカード保有以外の条件だと、月末預金金額300万円以上、月末預金残高1,000円以上+住宅ローン月末残高あり、月末預金残高1,000円以上+SBIハイブリッド預金・外貨預金などの金融サービス3つ利用のいずれか1つ該当ですので、結構ハードルが高いです。
4つ目のメリットとして、格安ゴールドカードながら付帯している旅行傷害保険がゴールドカードでの最高クラスの補償内容となっている点です。
- 海外・国内旅行傷害保険最高5,000万円(いずれも利用付帯・家族特約最高1,000万円)
- ショッピングガード保険最高30万円/年(自己負担額10,000円・商品購入から90日以内)
とショッピングガード保険の補償金額が低いですが、海外・国内旅行傷害保険ともに家族特約最高1,000万円まで付帯しており、かなり充実した付帯保険となっています。
5つ目のメリットとして、SBIカードオリジナルのマルチバンク機能と呼ばれるものがあり、カード利用金額の引き落とし口座を提携金融機関8行の中から最大5つまで登録することができ、優先口座を設定しておき、万一、優先口座が残高不足の場合、他の口座から自動で引き落としが行われるというシステムです。
クレジットカード利用料支払いの遅延は信用情報に傷がつきますので、うっかり入金を忘れてしまった場合などでも安心ですね。
6つ目のメリットとして、ドル決済サービスがあります。
旅行や出張などで海外渡航が多い方にはとても助かるサービスで、海外での外国通貨による買い物などでの利用のうち、カード会員が指定した個別のご利用分について、住信SBIネット銀行の外貨普通預金口座から米国ドルで支払うことができるサービスです。
ただし、ドル決済サービスの利用条件は、住信SBIネット銀行を引落口座に設定して、かつ、外貨普通預金で米国ドルの預金残高があることです。
このサービスを利用することで、クレジットカードを海外で利用した場合に必ず発生する海外利用事務手数料(マスターカードブランドの場合はカード利用金額の1.63%)を支払わずに済みます。
住信SBIネット銀行で日本円でドルを買う時の為替手数料(1ドルあたり15銭)は必要となりますが、それでも安いですよね。
7つ目のメリットとして、マスターカードゴールドトラベルサービスとダイニング・エクスペディア特典が利用できます。
これは、マスターカードのゴールドカード・プラチナカードなどの上級会員向けサービスの特典となりますが、SBIゴールドカード会員でも利用できます。
国内高級ホテル・高級旅館、国内ゴルフ、海外ホテル・航空券の優待で割引特典を受けることができますし、空港クローク(成田空港・羽田空港国際線ターミナル・関西国際空港はJAL ABC到着宅配カウンター受付、中部国際空港は手荷物宅配カウンター受付にて申込)、海外用携帯電話・WiFiレンタルサービス、国際線手荷物宅配優待サービス、国内レストランでの割引優待、旅行サイトエクスペディアにて海外ホテル予約で9%オフ特典など、数多くの優待特典を受けることができます。
デメリット
1つ目のデメリットは、SBIゴールドカードの支払い方法が一括払いとリボ払いのみ、つまり分割払いができないことです。
このカードのリボ払いの仕組みは、ミニマムペイメント払いと呼ばれるもので、例えば、カード利用残高10万円以内だと毎月定額支払いが3,000円となるような形です。
リボ払いにすると高額な金利手数料が発生し、ポイント還元率分のポイントなど軽く吹っ飛んでしまうのでおすすめできませんが、公共料金やスマホ・ケータイ代、各種保険料の支払いなど毎月ほぼ定額で必ず支払わなければいけない料金を毎月一括払いで利用する分には、まったく問題ありません。
しかしながら、パソコンなどローンを組むほどではないが一括払いで払うには躊躇する買い物の場合には、クレジットカードの分割払いが便利で使い勝手が良いのですが、こういった場面での買い物には使いづらいですね。
また、オンラインチェックという支払いシステムもあり、こちらは、カード会員がリボ払いなどで残ったカード利用金額や一括払いだけども支払日以前にカード利用金額を支払いたい時に、ネット上の簡単な手続きで次回の支払日を待たずして好きなタイミングで支払うことが可能な支払いシステムもあります。
2つ目のデメリットは、ゴールドカードでありながら空港ラウンジが一切無料で利用できないことです。
格安ゴールドカードなので仕方ない部分もありますが、せめて、東京・羽田空港国内線のカードラウンジぐらいは無料で利用できる特典をつけてほしいものです。
3つ目のデメリットとして、やはり、ポイント還元率が0.6~0.8%と低い点です。
ゴールドカードなので、ここは1.0%程度のポイント還元率がほしいところですよね。
また、nanacoポイントやTポイントなどの他の共通ポイントやマイルへの移行をすると、さらにポイント還元率が低下してしまうので、ポイントやマイルを集めている方には不向きなクレジットカードといえます。
まとめ
今回は、SBIゴールドカードをお伝えしました。
支払い方法が一括払いとリボ払いしか選べないとか、ポイント還元率が低い、ゴールドカードなのに空港ラウンジが無料利用できないとか、メインカードとして利用するには今一つの印象ですが、SBI証券で株取引や投資信託を購入している方には、話が一変してかなりおすすめのクレジットカードとなります。
SBIホールディングスのクレジットカードだけあって、ネット銀行・ネット証券・クレジットカードとすべてSBIで統一して利用すると、ネット銀行の他行への振込回数や提携ATMでの現金引き出し無料回数の増など、かなり優遇されます。
楽天も同じことが言えるのですが、やはり企業の顧客の囲い込み戦略というものもあり、同じグループや会社のサービスを利用すると特に金融サービスは優遇される傾向があります。
今回のSBIゴールドカードもSBIのサービスをフル活用している方には逆に必須のクレジットカードとなりますので、SBIのサービスをこれから利用しようと検討している方とすでにネット銀行・ネット証券のサービスを利用している方には、おすすめのクレジットカードです。
※2019/10/23現在、新規の申込みは受け付けてないようです。