ソニー銀行の口座開設方法とメリット、デメリットまとめ
銀行名の通り、あのソニーのグループ会社が運営するネットバンクで、オリコン日本顧客満足度ランキング・ネット銀行部門2017年第一位など、その他各種調査会社やメディアで毎年ネットバンク満足度上位をキープし続けている人気ネットバンクです。
日本経済新聞社が三大都市圏の個人を対象に毎年実施している日経金融機関ランキングに至っては、2015年まで8年連続で第一位となった実績もあります。
ソニー銀行の口座開設の流れ
ネットバンクですので、ソニー銀行の公式ホームページからWeb上で簡単に申込ができます。
郵送での申込も可能ですが、Webからの申し込みと比べると時間がかかるので、あまりオススメしません。
ただし、ソニー銀行の口座開設を行った上で住宅ローンの契約を検討している方は、郵送での申込となります。
ここでは、Webからの口座開設申し込みの流れについてまとめました。
まず、ソニー銀行の公式ホームページにアクセスし、ホームページ上部にある「口座開設」のオレンジ色のアイコンをクリック(スマホからだとタップ、以下省略)します。
お客様情報の入力画面が出てきますので、氏名・住所・居住地国に関する届出・電話番号・職業・取引の目的・メールアドレス・希望の認証方法(トークンがおすすめ)・銀行キャッシュカードのデザインの選択を入力し、ページ下部の「次へ」をクリックします。
銀行キャッシュカードのデザインは、
- 銀行キャッシュカード+デビッドカード一体型(2種類
- キャッシュカードのみ(2種類)
の計4種類から選択できますが、利便性が高く特典サービスもあるデビッドカード一体型がオススメです。
前のページで入力した各種個人情報の確認とログインパスワードの設定・キャッシュカードの暗証番号の設定・デビッドカードの暗証番号の設定(キャッシュカードのみを選択した場合は非表示)、ソニー銀行口座開設にかかる各種約款への同意へのチェックを入れ、ページ下部の「申し込み(決定)」をクリックし申し込み完了となります。
後日、通知書が郵送されますので、通知書の説明に従って日本郵便へ配送日時・方法を連絡し配達時に運転免許証などの本人確認書類を提示の上、キャッシュカードを受け取ることができます。
ところで、なぜここまでソニー銀行の人気と満足度は高いのか?が気になりますよね。
- ・日本国内で最も多く設置されていると言われているセブン銀行のATMとイオン銀行のATMが、24時間365日入出金手数料が無料であること
- ・デビットカード一体型キャッシュカードを選択した場合、VISAブランドのデビットカードとして利用でき、さらに外貨預金口座も開設しておけば海外旅行など海外渡航時に海外のVISA加盟店での買い物時にデビットカード一体型キャッシュカードで決済することにより、外貨のまま決済でき手数料がかからず非常にお得となること(予め米国ドルにソニー銀行の口座内で両替をして、米国ドルをソニー銀行の外貨預金口座に入金しておき、例えばハワイに旅行に行き、デビットカードを現地のVISA加盟店で決済すると口座内の米国ドルから直接引かれる)、さらに海外のATMにて現地通貨を引き出すことも可能という海外渡航時の圧倒的な使い勝手の良さ
という2つの強烈なメリットがあるからだと言われています。
メリット
大きなメリットを2つお伝えしましたが、その他のメリットも含めまとめました。
- セブン銀行ATMとイオン銀行ATMが24時間365日入出金手数料無料
- その他、E-net(ファミリーマート・ローソンに設定してあるATM)、ローソンATM、ゆうちょ銀行ATM、三菱UFJ銀行ATM、三井住友銀行ATMでの入出金は合計4回まで/月手数料無料
- キャッシュカード一体型デビッドカードSony Bank WALLETの圧倒的な使い勝手の良さ(世界中のVISA加盟店でデビッドカードとして利用可、11の通貨に対応しており対象外貨預金口座から決済時即時引き落とし対象通貨以外の場合でも円預金から引き落とし、さらに口座内の外貨が不足していた場合自動で口座内の日本円から外貨へ両替し即時支払いに充当、クレジットカードのポイントシステムのようにClub Sステータスにより最大2.0%キャッシュバック特典サービス、Club Sの優遇特典については後述します)
- 銀行口座申込時にキャッシュカードの選択でSony Bank WALLETを選ぶだけで、無条件で他行への無料振込回数が1回プラスとなる
- 通帳代わりとなるスマホアプリもシンプルで見やすく使いやすい(入出金履歴も確認できる)
- 毎月1,000円から気軽に取り組める積み立て定期預金(1年もの運用で0.05%の金利)
- 毎月指定金額を他行からソニー銀行の自分の口座へ自動で手数料無料にて入金してくれる、おかませ入金サービス
デメリット
- 普通預金金利が0.001%/年とイオン銀行や楽天銀行での条件達成時0.1%/年と比べると話にならないほど低い
- 定期預金も最大でも0.05%(1万円以上を6ヶ月~1年間預けた場合、預入期間が長くなると0.02%まで下がる)と金利が低い
- Club Sのステージ判定条件が厳しい
ソニー銀行の優待特典「Club S優遇特典サービス」
ステージなし | シルバー | ゴールド | プラチナ | ||
---|---|---|---|---|---|
Sony Bank WALLET キャッシュバック率 | 0.50% | 1.00% | 1.50% | 2.00% | |
Sony Bank WALLET 海外ATM利用料無料回数 | 0回 | 月1回 | 月3回 | 月5回 | |
振込手数料 無料回数 | Sony Bank WALLET あり | 月2回 | 月4回 | 月6回 | 月11回 |
Sony Bank WALLET なし | 月1回 | 月3回 | 月5回 | 月10回 | |
ATM利用手数料 無料回数 | セブン銀行 イオン銀行 | 何度でも無料 | |||
その他提携ATM | 月4回まで無料 5回目より108円(税込)/回 | 何度でも無料 | |||
為替コスト | 優遇なし | 米ドル12銭 豪ドル40銭など | 米ドル10銭 豪ドル35銭など | 米ドル8銭 豪ドル30銭など | |
外貨定期預金金利 | 優遇なし | 米ドル+0.01% 豪ドル+0.03%など | 米ドル+0.02% 豪ドル+0.06%など | 米ドル+0.03% 豪ドル+0.09%など | |
仕向け外貨送金手数料 無料回数 | 0回 | 月1回 | 月3回 |
※仕向け外貨送金:送金依頼人負担を選択した場合、別途支払銀行手数料3,000円/回必要
ステージ獲得条件
各ステージ獲得条件は、
シルバーステージ
- 月末総残高300万円以上
- 外貨預金積立購入5万円以上/月
- 投資信託積み立てプラン5万円以上/月
1~3のいずれか1つ達成
ゴールドステージ
月末外貨預金残高+月末投資信託残高の合計が500万円以上~1,000万円未満
プラチナステージ
月末外貨預金残高+月末投資信託残高の合計が1,000万円以上
さらに、ランクアップ条件として、
- 住宅ローン残高があれば最長5年間1ステージアップ
- FX月間取引枚数1,000枚以上で1ステージアップ
があり、上記条件を2つとも満たすと2ステージアップとなり、例えば本来ステージなしの場合でもゴールドステージとなります。
まとめ
ソニー銀行の一番のメリットは最も設置台数が多いセブン銀行のATMが24時間365日、無条件で入出金手数料が無料となることですが、預金金利目的で利用しようとした場合、イオン銀行や楽天銀行と比べると圧倒的に普通預金金利が低いので、多額の日本円を入金しておく場合は、イオン銀行や楽天銀行のほうが圧倒的にお得です。
また、ソニー銀行の優遇特典プログラムClub Sに関してもシルバーステージすら達成条件が厳しいので、Club Sのランクアップはあまり考えないほうが良さそうです。
ただし、多額の資産(預金)がある方は、ソニー銀行の口座へ1,000万円入れておくだけで最上位のプラチナステージがキープできるので、Club Sの優遇特典のメリットを享受しやすいと言えますし、プラチナステージになると専門コールセンターを利用できるため問い合わせの電話で待たされる可能性がかなり低くなります。
また、前述したようにキャッシュカード一体型デビッドカードSony Bank WALLETの圧倒的な使い勝手の良さ、特に海外での使い勝手の良さは特筆ものですので、海外渡航の多い方や子供(Sony Bank WALLETは15歳以上で利用可)が海外留学するといった場合に大きなメリットとなり金利手数料分の節約効果と利便性の高さが期待できます。
よって、ソニー銀行のおすすめの使い方としては、日常生活に使うお金を入れておき気軽にセブン銀行のATMで入出金を行うことと、海外渡航時での決済利用です。
ソニー銀行の普通預金・定期預金の利子は期待できないので、定期預金などの多額の金額を入金しておく口座を預金利子がお得なネットバンクを利用し、ソニー銀行に関しては日常生活での比較的少額のお金を入れておき、いつでも気軽にセブン銀行のATMを中心に現金を入出金するという二刀流の使い方がおすすめですよ。