アメックスとダイナースをガッツリ比較してみました!2020年版

「ステータスカード」
「プレミアムカード」

・・・といえば、アメックスとダイナースを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

西園寺
こんにちは
クレジットカードについて日々勉強している西園寺です。

アメックスとダイナースはやはり、ラグジュアリーな雰囲気を持ったカードですよね。

その理由は、

  • 入会審査のハードルが高い
  • 特典サービスがとんでもなく充実している

こんなイメージがあるからだと思われます。
ところがここ数年で、アメックスとダイナースの入会審査ハードルが以前と比べてずいぶん下がったと評判です。

アメックスグリーンの券面

実際に年収300万円以下の会社員でも、アメックスの一般カード(アメックス・グリーン)の入会審査に通ったという方が続出しているようです。

ダイナースも以前は公式ホームページに入会の条件として「30歳以上年収500万円以上」と明記してありましたが、現在では年齢27歳以上にまで下がっています。

財津
え、アメックスやダイナースってハードルが高い印象だったのですが、そうでもないんですねー

西園寺
そうなの。
「お高いイメージ」だった両カードも、手軽に持てるようになってきているのよ。

財津
でも限度額も高めでしょうし、使いすぎに注意ですね!

西園寺
実はアメックスの限度額は一律ではなく、カード会員ごとに細かく決められてるのよ。

詳しくは後述しています。

アメックスでも人によっては限度額20万円という方もいらっしゃいます。
いっぽう、入会後の限度額がいきなり500万円という方まで、同じカードでもこんなに開きがあるんですね。

このようにカード会員ごとにきめ細かく限度額を設定することにより、カード会社側のリスクを抑えられ(カード利用者の破産など)、多くの方にアメックスを利用してもらいたいという意図があるんです。

ただしダイナースに関しては、アメックスほどの柔軟性はありません。
入会審査において、ある程度の属性(年収や他のクレジットカード等の利用実績など)が求められるようです。

今回は、そんなステータスカードとして有名アメックスとダイナースを徹底比較しますね!




アメックスとダイナースの比較

ダイナースの一般カードは、年会費や特典サービスの内容からアメックス・ゴールドと同レベルと判断できるため、

  • アメックス・グリーン
  • アメックス・ゴールド
  • ダイナース一般カード

この3枚を比較しました。

アメックス・グリーンアメックス・ゴールドダイナース(一般)
年会費12,000円29,000円22,000円
家族カード年会費6,000円1枚目無料
(2枚目以降12,000円)
5,000円
ETCカード年会費年会費無料
発行手数料850円
無料
限度額一律の制限なし
貯まるポイントメンバーシップ・リワードリワード
ポイント還元率1.0%1.0%
空港ラウンジ
(本人+1名)

(本人+1名)
プライオリティパス世界750空港ラウンジ利用可
レストラン1名無料サービス×
手荷物無料宅配サービス
海外旅行傷害保険最高5,000万円
(利用付帯)
最高1億円
(自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
国内旅行傷害保険最高5,000万円
(利用付帯)
最高1億円
(自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(利用付帯)
ショッピング保険最高500万円/年最高500万円/年最高500万円/年
ゴルフ優待×
その他特典サービス京都ラウンジダイナースクラブえこひいき予約
(優良飲食店キャンセル情報をLINEでお知らせ)

※価格表記はすべて税別

最初に目にとまるのがやはり年会費ですね。

アメックスもダイナースも一般カードから特典サービスが多すぎて比較表では網羅できませんでしたので、その他特典サービスもご紹介しておきます。

この3枚だと格付はアメックスゴールド>ダイナース>アメックスグリーンではないでしょうか。
ラグジュアリーカードを求めているのであれば、アメックスゴールドをおすすめします。

その他アメックス(グリーン・ゴールド)の特典

  • 空港無料ポーターサービス
  • 空港クロークサービス
  • 海外用レンタル携帯電話特別割引サービス
  • 空港パーキング割引サービス、オーバーシーズアシスト(海外渡航先での日本語サポート)
  • コットンクラブウエルカムドリンクサービス
  • 新国立劇場各種優待サービス(ドリンクチケット進呈・先行購入・チケット郵送無料・オペラトーク無料入場)
アメックスグリーンの券面
アメリカン・エキスプレス・グリーンカードとは 「かっこいい、オシャレ、お金持ってそう」などと、若者からも人気があるアメリカン・エキスプレスカード。
アメックスゴールドカード
アメリカン・エキスプレス・カードは、提携カードも含めるといくつかの種類がありますが、基本となるカードはアメックスグリーンカードとアメックスゴールドカード、そして一般には広告されてい

その他ダイナース(一般カード)の特典

  • 空港送迎タクシー・特急列車・前泊無料サービス(ダイナーストラベルデスクで50万円以上/回の日本発の海外パッケージツアーか海外航空券の購入が条件、前泊無料サービスは1部屋2名まで利用可)
  • 空港パーキングサービス、海外レンタル携帯電話無料サービス(10日間まで無料11日目から有料)
  • ホノルル・Lea Leaラウンジ、ホノルル・Lea Leaトロリーバス無料利用可
  • 京都ホテルウエルカムラウンジ
  • ダイナースクラブサイレンススタイル(事前に専用デスクにて予約
  • 当日対象飲食店での会計不要、後日カード決済)
  • おもてなしプラン(全国150店舗、ウエルカムドリンクサービスなど)
  • 料亭プラン(一見さんお断りのお店の予約)
  • コナミスポーツクラブ優待
  • ダイナースクラブ銀座ショッピング優待プラン(銀座提携店舗にて5%オフなどの優待サービス)
  • ビジネスアカウントカード(別途2,000円の手数料)
親会社であるシティバンクの方針でシティバンクの日本支店とともに身売りに出されたダイナースですが、今のところサービス内容に変化はないようです。 ダイナース以外ではありえない料亭

いずれにしても、まずはこれらの豊富な特典サービスを使いこなせるかどうかが、アメックス・ダイナースのカードを保有するかどうかの判断となります。

さらに、あまり知られていないアメックス・ダイナースならではの特徴の一つに、問い合わせの電話をカードデスクにした際、オペレーターが電話に出てくるまで「ほとんど待たされることがない」という利点があります。
平日昼休みや夕方などの比較的混み合う時間帯でも、3~5分程度待つ程度で、ほとんどの場合は2分以内にオペレーターと話ができる状態となります。
時間を大事にするビジネスマンにとって、外せない条件ではないでしょうか?

対して、年会費無料の某有名クレジットカードはカードデスクに電話すると、オペレーターと会話ができるまで30分から1時間程度まで待たされることもたくさんあるそうです。

財津
ええ、そんなに待たされるんですね!

西園寺
そうなの。
アメックス・ダイナースのオペレーターは、コールセンター業務を行う専門業者へ委託しているということは一切ないのよ。

すべてのオペレーターが、自社スタッフで細かいサービス内容まで精通しており、ステータスカードの電話オペレーターであることに誇りを持っています。
電話で会話するだけでも、気持ちよくさせてくれるほどのレベルの高い接客対応です。

後述するプラチナカード以上の、24時間365日対応のコンシェルジュサービスはさすがに付帯していませんが、営業時間内であれば親身になって相談に応えてもらえます。

アメックス・プラチナとダイナース・プレミアムの比較

一般カードでさえ、通常のクレジットカードのゴールドカードクラスなのに、実はアメックス・ダイナースともに、さらなる上級カード(プラチナ・ブラック)が用意されています。

会社員でも仕事がかなり忙しく出張などのチケットの手配もクレジットカード会社に電話一本で手配してもらいたい人、中小企業の経営者の方で自社に秘書がいない方などは、上位カードのプラチナカードやブラックカードも検討の範囲内に入ってきます。

ただし、アメックスのグリーンカードやゴールドカード、ダイナースの一般カードとは比較にならないほど高額な年会費を払う必要があります。

では具体的に、

  • アメックス・プラチナカード
  • アメックス・センチュリオンカード(ブラックカード)
  • ダイナース・プレミアムカード(ブラックカード)

を比較してみましょう。

ちなみに、アメックス・プラチナカードとダイナース・プレミアムカード(ブラックカード)が年会費・特典サービスの内容から判断して同レベルのクレジットカードとなります。

アメックス・プラチナアメックス・センチュリオンダイナース・プレミアム
年会費130,000円350,000円
(別途入会金500,000円)
130,000円
家族カード年会費無料
(4枚まで)
無料無料
ETCカード年会費年会費無料
発行手数料850円
無料
限度額一律の制限なし
貯まるポイントメンバーシップ・リワードリワード
ポイント還元率1.0%2.0%
空港ラウンジ
(本人+1名)

(本人+1名)
プライオリティパス
(プレステージ)

(プレステージ)

(プレステージ)
レストラン1名無料サービス
コンシェルジュサービス
有名ホテル上級会員資格
手荷物無料宅配サービス
海外旅行傷害保険最高1億円
(家族全員、自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(家族全員、自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
国内旅行傷害保険最高1億円
(家族全員、自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(家族全員、自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
最高1億円
(利用付帯)
海外航空機遅延保険最高6万円/回最高6万円/回
ショッピング保険最高500万円/年最高500万円/年最高500万円/年
ゴルフ優待
誕生日ギフト
その他特典サービス京都ラウンジ京都瑠璃庵、
京都ラウンジ
銀座プレミアムラウンジ、
大丸東京D’s ラウンジトーキョー

※価格表記はすべて税別

年会費が圧巻の100,000円超えで、アメックス・センチュリオン(ブラックカード)に至っては、年会費350,000円に加えアメックス・プラチナからセンチュリオンへの切り替えで別途500,000円の入会金が必要です。

基本的に、これらの3種のカードはインビテーション経由(招待制)でしか入会できません・・・!
アメックス・プラチナカードを取得するためには、アメックス・ゴールドカードでの一定額の利用実績が必要となりますし、アメックス・センチュリオンカードを取得するためには、アメックス・プラチナカードでのかなり高額の利用実績が必要とされます。

ダイナース・プレミアムカードについても、同様にダイナース(一般カード)での一定額の利用実績が必要です。

さらに、ポイント還元率やマイル付与率を気にしている方には、ダイナース・プレミアムの基本ポイント還元率2.0%というのは大きなメリットとなるのではないでしょうか。

ポイント還元率2.0%といえば、リクルートカード・プラス(年会費2,000円)というクレジットカードがありましたが、新規発行停止となり既存カード会員に対してもいずれかのタイミングで終了となる可能性が高い状況です。

話がそれましたが、なんといっても超ステータスカードの一番の特徴は、コンシェルジュサービスですよね。

365日24時間対応のコンシェルジュサービスは、実は年会費20,000円程度のいわゆる格安プラチナカードでも特典サービスとしてあります。

ですがアメックス・ダイナース最上級カードのコンシェルジュサービスは、
「雑誌やテレビで見かけたタレントが着用していたジャケットを手配してほしい」
などといった、わがままな依頼をしても本当に親身になって対応してもらえるようです。
出来る限りリクエストに対応してもらえますし、何よりも上級カード専用ダイヤルです。
すごいVIP感ありますよね?

アメックス・センチュリオンカードに至っては、1カード会員に対して1コンシェルジュという圧巻のマンツーマン体制を取って、本当に秘書として公私ともにしっかりサポートしてもらえます。

さらに、ステータスカードの上級カードには、盛りだくさんすぎるほどの特典サービスがありますので、リストアップしてご紹介します。

アメックス・プラチナ

  • フリーステイギフト(2年目以降カード更新時にペア無料宿泊券プレゼント)
  • プラチナ・アクセス(一見さんお断りの飲食店手配)
  • SBIウエルネスサポート(健康相談サポート)
  • デルタ空港ビジネスラウンジ・デルタスカイクラブ利用可
  • ファイン・ホテル&リゾート(国内有名ホテル・旅館優待サービス)
  • 国内ホテル・旅館からの手荷物無料宅配サービス
  • コンフォート・カフェ(コンシェルジュサービスにて新幹線指定席以上購入で提携ホテルラウンジ1ドリンクサービス)
  • 海外空港にあるセンチュリオンラウンジ利用可
  • ファイン・ショッピング(高級ブランド店にてVIP対応)
  • パーソナル・インポート・サービス(海外にしか売っていない商品の個人輸入手配)
  • ギフトサービス(プレゼントの選定サービス)
  • プライベート・クルーズ(クルーザーのチャーター手配)
  • ラグジュアリー・フライト(ヘリポートにてヘリコプター優先予約)
  • プラチナ会員誌DEPARTURES

アメックス・センチュリオン

アメックス・プラチナの特典サービスに加え、

  • 通貨盗難補償(1旅行10万円分まで)
  • 個人賠償責任保険(会員・家族すべて1事故最高1億円までの賠償責任保険)
  • ゴルフ・テニス・スキー保険(傷害・物品の破損)
  • 海外レンタカー保険(米国・カナダにてレンタカーの損傷・火災・汚損・盗難、上限50,000米国ドルまで)
  • センチュリオン・ファイン・ホテル&リゾート(世界900以上の高級ラグジュアリーホテル優待サービス)

ダイナース・プレミアム

  • ダイナースクラブプレミアムエグゼクティブ・ダイニング、プレミアム会員限定おもてなしプラン
  • 高級料亭限定優待といったプレミアム会員向け飲食店特別優待サービス
  • 一休.comダイヤモンド会員資格
  • 乗馬クラブクレインにて乗馬体験4回/年無料サービス
  • H.I.S.エグゼクティブメンバーズクラブ(CLASS ONE専用ラウンジ利用可)
  • プリファードホテル&リゾーツのエリート会員資格
  • リーダーズクラブ特別入会と優待サービス(世界のラグジュアリーホテル・リゾートの特別優待サービス)
  • メディカルアシスト(医療サポートサービス)
  • デイリ-サポ-ト(法律・税務相談サポートサービス)
  • 六本木アカデミーヒルズ特別優待(月会費割引サービス)
  • シルバーシー・エクスペディションズ特典(ラグジュアリー探検船オールインクルーシブ優待)
  • スイス インターナショナル エアラインズ特別優待(ファーストクラス優待価格)
  • ベルモンド豪華列車特別優待(ボトルワイン1本サービス)
  • プレミアムレンタカー優待特典サービス(配車・引取無料、10%オフ)
  • 国内スパ特典サービス、マセラティ特別パートナーシップ優待(パーツ・グッズの購入
  • メンテナンス費用につき3%へポイントアップ)
  • ゴルフプライベートレッスン50%オフ

まとめ

さすがにアメックス・ダイナースの上級カードのサービスは、やり過ぎという印象が大きいですが、一般カードやアメックス・ゴールドまでであれば、年会費もギリギリ会社員でも許容できる範囲内で、特典サービスも盛りだくさんです。

これらのステータスカードは、目先のポイント還元率やマイル付与率よりも、生活を一段豊かにしてくれる特典サービスでより大きな満足感を得られることが、一番のメリットであり醍醐味ではないでしょうか。

一般的なゴールドカードに飽きてきた方や、管理職への昇進、或いは独立・起業後、事業が順調に推移してきた個人事業主・経営者の方に、おすすめしたいクレジットカードです。

関連記事

サブコンテンツ

このページの先頭へ