ビットコインいくらから買える?投資のやり方、始め方まとめ【2020年版】

新聞・テレビなどのマスコミ報道で目にしない日はない!といっていいほどメジャーになったビットコイン投資を、これから始めたいといった初心者の方にもわかりやすいようまとめました。

ビットコイン投資とは

昨年から急速に話題となっているビットコイン投資ですが、「多額の初期投資が必要なんじゃないの?」「興味はあるけど、なんだか危険なイメージがあり怖そう」というイメージを持っている方が多いかもしれません。

しかし、ビットコイン投資は日本株などの既存の株式投資と異なり、かなり少ない金額から投資ができ(詳しくは後述します)、より大きな利益を狙えることから、既存の投資家も新たな投資先としてポートフォリオ(投資予算の金融商品の組み合わせ・割合のこと)に加えたという人が多いのです。

ビットコイン投資の仕組み

では、ビットコイン投資で利益を上がるとはどういう仕組みなのでしょうか?

これも株式投資と同じで、ビットコインを購入した時の金額と売却した時の金額の差で、いわゆる「売却益を得る」という仕組みです。
株式投資の現物取引とまったく同じで、シンプルな仕組みですね。

また、詳しくは後述しますが、ビットコインの取引にも取引所によって、レバレッジ取引(株式投資でいうところの信用取引・先物取引・FX型取引)が用意されており、ショートポジション(売りポジション)からスタートでき、ビットコインの下落時でも利益が狙えます。
これによりビットコインの上昇時のみだけでなく下落時でも利益が狙えるため、投資機会の損失を防ぐことができるのです。

レバレッジ取引という名称の通り、一定の証拠金を入れることで手持ちの資金の5~15倍程度の金額のビットコイン取引ができるため、少ない投資資金でより大きな利益を狙うことも可能となっています。
ただし、既存の株式投資の信用取引や先物取引の経験がない方が、いきなりビットコインのレバレッジ取引を行うと、レバレッジがかかっている分大きな損失を被る可能性もあり注意が必要です。

また、仮想通貨はビットコインだけではなく、株式投資の株の銘柄(上場企業名)と同じように、ビットコインの他にもイーサリアム、ネム、モナーコインなどといった仮想通貨(ビットコイン以外の仮想通貨は総称してアルトコイン、もしくはオルトコインと呼ばれています)があります。

国内最大種類の仮想通貨を取り扱っているコインチェックでは現在13種類の仮想通貨の売買ができますし(2018年1月26日の不正流失事件により日本円の入出金とビットコインの売買のみ再開している)、世界中では取引所に公開されていない未公開通貨(上場されていない未公開株のようなもの)も含めると1,000種類以上の仮想通貨が存在しています。

初心者の方には、まず現物取引の単純売買によるビットコイン投資をおすすめします。

ビットコイン投資の始め方

それでは、ビットコイン投資をはじめてみようと思った時に、具体的に何をしたら良いのでしょうか?

ビットコインをはじめとする各種仮想通貨は、現在、既存の証券会社では取り扱っていないので証券会社では買えません。

ビットコインを購入できるところは仮想通貨取引所と呼ばれるところです。
そのため、仮想通貨取引所にまず自分の取引口座を開設するところからスタートします。

日本国内の仮想通貨取引所は2018年2月現在、14社あります。

  • ビットフライヤー
  • ザイフ
  • コインチェック(現在不正流失事件により停止中)
  • ビットバンク
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットトレード
  • ビットポイント
  • フィスコ
  • コインエクスチェンジ
  • みんなのビットコイン
  • ビットゲート
  • クラーケン
  • ビットコインボックス

中でも、ビットフライヤー、ザイフ、コインチェックの3社は規模や口座開設をしているユーザー数などから、国内3大仮想通貨取引所と言われています。

また、ビットフライヤー、ザイフ、コインチェック、ビットバンク、DMMビットコインの5社は取引所のほかに販売所も併設しています。
少し紛らわしいので、「取引所」と「販売所」の違いについて説明しますね。

取引所

取引所とはユーザー間での売買の場であり、株式投資の証券会社での売買の、いわゆる板取引のイメージです。

よって、取引所での売買では、その時々の仮想通貨の需給に応じて価格が売買板により決まるため、後述する販売所と比べるとより安価に購入できる反面、相場の急変動時には指値で買い注文を出しておいても、なかなか約定せず、最悪買えなかった。という事態を招く可能性があります。

販売所

販売所では、仮想通貨取引所を運営する会社が独自に仕入れた仮想通貨に利益を乗せた価格で販売しており、ユーザー(口座開設をしている人)が仮想通貨取引所の運営会社から提示されている価格で直接購入するという仕組みです。

仮想通貨取引所の運営会社の利益が乗っている分、取引所で仮想通貨を購入する場合と比べると高く購入することにはなりますが、「すぐにこのタイミングで絶対に買いたい!」という場合は、取引所のユーザー間の板取引と異なり、すぐに確実に買えますのでその点はメリットとなります。

いくらから買えるのか?

仮想通貨取引所の口座開設が完了し、日本円を自分の取引口座へ入金すると、いよいよ仮想通貨取引ができるようになります。
では、ビットコインはいくらから購入できるのでしょうか?

日本株の場合、現物取引は1株数単位で1株数千円から買えるという日経平均の指数連動株もありますが、総じて初心者向けの日本株現物取引の目安として、10万円という金額がよく使われていますし、空売りができるレバレッジ3.3倍の信用取引は担保となる保証金は最低30万円です。

一方、ビットコインは0.0001BTC(BTCはビットコインの単位)から購入できるため、2018年2月現在のビットコインの相場でキリの良い大きな節目である1BTC=100万円とした場合、1,000円から購入できることになります。
これだと気軽にビットコイン投資を始めることができますね。

国内取引所の比較、手数料の違い

「1,000円くらいからスタートできるなら、早速始めたいんだけど、国内仮想通貨取引所のおすすめはどこなの?」という質問が多いので、今回は一回の取引金額がまだ少額で手数料負担が気になる初心者の方向けに、取引手数料や日本円の入出金手数料と取引所の信頼性に着目して比較します。

2018年2月現在、日本国内の仮想通貨取引所は14社あるとお伝えしましたが、

  • 口座開設・口座維持手数料:すべての取引所で0円
  • 取引手数料:0%~0.26%
  • 日本円の入金手数料:0円~1,000円
  • 日本円の出金手数料:0円~756円

となっており、取引所によってかなりの差があります。
特に初心者の方であれば、各種手数料は無料だと使いやすいですよね。

しかし、新聞等で大きく報道されたコインチェックの不正流失事件でもわかるように、手数料の安さ以前に、取引所の信頼性の高さやセキュリティーが万全なのか?という観点は非常に重要です。
国内3大仮想通貨取引所の一つだったコインチェックでさえ、このような事態となってしまったので、より慎重に取引所選びを行う必要があります。

以上のことを踏まえて、ビットコイン投資初心者の方におすすめなのが、

  • 日本最大の仮想通貨取引所ビットフライヤー
  • セキュリティーなどの独自技術を開発しているなど技術力に定評のあるザイフ
  • レバレッジ取引以外の各種手数料がすべて無料であるDMMビットコイン

の3つです。

DMMビットコイン

単純に現物取引でビットコインを購入してある程度長い期間保有するという投資スタイルを希望している方には、DMMビットコインは入金~取引~出金まですべての手数料が無料です。
ただ、DMMビットコインの欠点として、現物取引がビットコインとイーサリアムのみなので、他のアルトコインへ現物取引で分散長期投資したいという方には不向きです。

DMMビットコインの口座開設方法(画像あり)

ビットフライヤー

ビットフライヤーは、各種手数料が有料であるものの、三井住友グループ・みずほフィナンシャルグループ・リクルートホールディングスなどの多く国内大手企業が株主として参画し資本金41億円という圧倒的資本力と安心感・日本一のビットコイン取引量が魅力です。

また、利用者が二段階認証を設定しているという条件で、預り金100万以上なら500万円まで全額補償、預り金100万円未満の場合10万円まで補償という補償制度があります。
ただ、この補償制度はあくまでも日本円に対しての補償であり、コインチェックの不正流失事件のように保有している仮想通貨が不正流失したなどの事件が起こっても、仮想通貨に対する補償制度はありません。

ビットフライヤーの口座開設方法(画像あり)

ザイフ

ザイフは、現物取引の取引手数料がなんとマイナス、その他の各種手数料は有料であるものの、仮想通貨取引所ザイフを運営するテックビューロ社は、mijinというプライベートブロックチェーンを開発し、住信SBIネット銀行などがmijin技術を用いた運用テストを行っているなど、かなり高い技術力を持っており取引所のセキュリティーの高さにも定評があります。

ザイフの口座開設方法(画像あり)

例)ビットフライヤーでの買い方

では、一例としてビットフライヤーでのビットコインの具体的な買い方をお伝えしていきます。

日本円の入金

以前までクレジットカードでの入金が可能でしたが、セキュリティーの問題から、現在ほとんどのクレジットカード各社が停止の処置を行っています。

ビットフライヤー指定の銀行口座への銀行振込による入金か、コンビニでのクイック入金となりますが、クイック入金は手数料が324円かかりますので、他行への振込手数料が無料の銀行口座をお持ちの方であれば、銀行振込による入金がおすすめです。

入金をして自分の取引口座で日本円の残高へ反映された段階で、ビットコインをはじめビットフライヤーで扱っている各種仮想通貨を買うことができます。

ビットコインの購入は取引所がオススメ

前述したように、ビットフライヤーには「販売所」と「取引所」の2つがありますが、取引所の板取引で売買できるのはビットコインのみで、イーサリアムなどのアルトコインの売買は販売所のみとなっています。

販売所と取引所の両方で買えるビットコインについては、やはり安価であるという理由で取引所での購入がおすすめです。
※ビットフライヤーでは販売所と取引所でビットコインの日本円価格で、1BTC(日本円で約100万円)で約3万円程度の差額が発生しています

取引所では株の板と同じように毎秒価格と取引量が動いていますが、買いたいもしくは売りたいビットコインの数量と希望価格を入力し、それぞれ「コインを売る」「コインを買う」を選択すれば売買予約が完了となり、その条件にあった段階で約定となりコインの売買が成立するという流れです。

ビットフライヤーの取引所画面は、とても見やすく初心者の方でも簡単に購入できますよ。

取引所リスクについて

仮想通貨取引そのものが株取引と同様に、元本保証など一切ない自己責任で行う投資の世界ですので、そもそもリスクはあるのですが、既存の証券会社と証券取引所の場合は、株取引とその周辺がきっちり法制化されており投資家保護もかなり進んでいます。

ところが仮想通貨取引と仮想通貨取引所に関する法整備はまだまだこれからなので、ある日突然ハッキング被害に遭い保有仮想通貨がなくなってしまった、取引所が突然閉鎖されてしまったという可能性が決してゼロではないことです。

それでも「日本国内の仮想通貨取引所は大丈夫なんだ」という風潮がありましたが、残念ながら2018年1月26日に大手国内仮想通貨取引所の1つコインチェックにおいて仮想通貨ネムの不正流失事件が発生してしまい、被害額は日本円にして約580億円にものぼり国内で過去最大の不正流失事件となってしまいました。

このようなことも起こりえるので、売却益で作り上げた自分の仮想通貨資産は、ハードウォレット(PCのUSB端子に刺して使う物理ウォレット)を使って自分で不正被害に遭わない対策をしておくことが重要です。
仮想通貨資産がある程度のボリュームに達したら、仮想通貨取引所を複数に分ける、あるいは仮想通貨の種類に合わせて取引所を使い分けるといった工夫も必要となってきます。

まとめ

コインチェックの不正流失事件により、仮想通貨投資は危険なものだという意見が増えましたが、仮想通貨の裏側にあるブロックチェーン技術は確たるもので、もうすでに一部の銀行などにこの技術が応用されはじめており、技術革新を果たす代表的なものとなっています。

このようにブロックチェーン技術という大きな根拠がある以上、仮想通貨は発展し続ける可能性が極めて高いと言えますし、金融面での国境をいとも簡単に突破できるものであり、今後ますます期待できるものです。

日本国内においては、法整備や利用者保護などまだまだこれからで、それなりのリスクもありますが、まずは少額から仮想通貨投資をはじめてみてはいかがでしょうか?



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