エクスプレス予約の利用方法まとめ

エクスプレス予約とは

エクスプレス予約とは、スマホ・ケータイ・PCから東海道・山陽新幹線の指定席特急券・乗車券をセットで購入できるチケットレスサービスです。
(特急券のみ購入することもできますし、自由席特急券・乗車券を購入することもできますが自由席の場合の料金は指定席の場合と同額です)

エクスプレス予約で購入できる切符は主に3種類あります。

  • EX-IC(エクスプレス予約の基本となるチケットレスサービス)
  • EXきっぷ(2名以上の複数人分の切符を購入できるネット予約サービス)
  • e特急券(特急券のみで別途乗車券を用意する必要あり)

EXきっぷとe特急券はネットで事前に予約しますが、乗車日当日に駅のみどりの窓口・EX予約の表示のある券売機で紙の切符を受け取る必要があり、チケットレスサービスではありません。

EX-ICは、自動改札機専用のICカードか、EX特約会員はAndroidスマホかケータイのモバイルSuicaで簡単に入場できます。

プラスEXとは

エクスプレス予約を利用するためにはクレジットカードが必須です。

  • JR東海のエクスプレスカード
  • JR西日本のJ-WESTカード(エクスプレス)
  • JR東日本のビューカード(EX特約加入が必須)
  • プラスEXカード

「長年使っているメインカードを変えるわけにはいかないし、クレジットカードの保有枚数も増やしたくない」という方におすすめなのがプラスEXです。

JCBや三井住友カードなどの主要カード8社が、クレジットカード本カードと別途年会費500円(税別)でプラスEXカードを発行しており、そのEXカードを入手することでエクスプレス予約が利用できるようになります。

すでに持っているクレジットカード(しかも大半のクレジットカードが対応している)にプラスすることで、気軽にエクスプレス予約が利用できるというメリットがある一方、JR東海のエクスプレスカードやJR東日本のビューカードを利用した場合のエクスプレス予約と比べると割引率が低いことがデメリットです。

一例として、東京~新大阪間片道のぞみ号指定席料金の割引額が1,080円から510円へ半分以下に減額されてしまいます。
ただ、年に1、2回程度しか新幹線を利用しない方で、これ以上クレジットカードの保有枚数は増やしたくないという方にはプラスEXがおすすめです。

メリット

エクスプレス予約のメリットですが、「とにかくお得で便利」という点につきます。

まず、新幹線乗り場の券売機やみどりの窓口の長蛇の列に並ぶという苦労から解放されます。
国内線の飛行機に搭乗する際に、手荷物を預ける人々の行列を横目に優先受付を利用できるANAプレミアムクラス利用者やスーパーフライヤーズカード会員のような優越感あふれる気持ちになれますよ。

エクスプレス予約だと事前にPCかスマホで予約しておけば、乗車当日、駅に着いたらそのまま自動改札機にスマホかエクスプレス予約専用のICカードをピッとかざせばそれで終わりです。

さらに、エクスプレス予約を利用すると、希望の座席を予約することができます。
「富士山を見たいから山側の席に座りたい」とか「反対方面の新幹線のすれ違い時の騒音が嫌だから進行方向左側の席にする」といった希望の座席も自分で簡単に予約することができるのです。

従来のように、切符購入時、みどりの窓口の駅員さんの顔色に気を遣いながら、申し訳なさそうに座席のリクエストをする気まずさもなくなります。

もう一点、「お得さ」についてですが、東京~新大阪間片道のぞみ号指定席利用という条件で通常の切符より1,080円割引があります。
さらに、IC早得という早割切符を上手く購入できれば、割引額は2,110円まで拡大します。

これは金券ショップで販売している回数券のバラ売りよりも安く、おそらく気軽に買える方法でいえばエクスプレス予約・IC早得での購入が東海道・山陽新幹線指定席特急券の最安値だと思われます。

たった1回の乗車でここまでお得になるのですから、追加でエクスプレス予約が利用できる年会費有料のJR東海エクスプレスカードやJR西日本のJ-WESTカード・エクスプレス(いずれも年会費1,080円・税込)を作っても十分元が取れますね。

さらに、エクスプレス予約には「グリーンプログラム」というポイント制度があり、エクスプレス予約で東海道・山陽新幹線を利用するたびにポイントが貯まります。(ポイントは乗車区間によって細かく設定されています。ただしプラスEXにこのポイント制度はありません)

ポイントを貯めると、「グリーン特典」を利用できるようになり、普通車指定席をエクスプレス予約で利用する場合と同額で、無料でグリーン車を1回(片道)利用できるようになります。
グリーン車へのアップグレード特典ですね。

グリーン車指定券の料金は、定価だと東京~新大阪で片道5,300円、東京~博多で片道7,650円かかるので、よく新幹線を利用する方にはグリーンプログラムがお得です。
グリーン車の座席はシート幅も広くシートの厚みもあり長時間乗車しても疲れ知らずの素晴らしい座席で、一回利用すると病みつきになりますよ。

また、エクスプレス予約は切符の変更・キャンセルによる払戻しについてもかなり優遇されており、まず発車直前まで(自動改札機入場前もしくは紙の切符受け取り前、一度変更した後は発車の4分前まで)、変更手数料等一切無料で、何度でも列車の時刻・出発日・区間・設備(普通車・グリーン車)を変更することができます。

さらに、実際にキャンセルした場合、通常の切符の場合だと東京~新大阪間であれば、前日・当日払い戻手数料1,710円(特急料金の30%)+乗車券220円の計1,930円のキャンセル料がかかりますが、エクスプレス予約の場合だと一律310円のキャンセル料だけで済みます。(e特急券の場合は一律330円、自由席特急券の場合は一律220円)

利用するまでの流れ

お得なエクスプレス予約を利用するには、クレジットカードが必須です。
JR西日本のe5489のように現金払いはできません。

エクスプレス予約ができるクレジットカードに入会するか(JR東海のエクスプレスカードかJR東日本のビューカードに入会しEX特約に加入・要おサイフケータイ機能のあるAndroidスマホかガラケー)、すでに持っているクレジットカードにプラスEXカードを追加で発行するかになります。

ちなみに、ポイント還元率ではエクスプレスカードとJ-WESTカードが0.5%、ビューカードが1.5%と、ビューカードがダントツにお得で貯まるポイントも使い勝手の良いSuicaポイントなので、新規でカードを作る場合はビューカードがおすすめです。

いずれかのカードを用意し、JR東海のEX予約のWEBページにて会員IDとパスワードを入力することで、JR東海のEX予約のページにアクセスでき、希望する新幹線の予約ができます。

  1. メニューから予約をクリック(タップ)し、乗車する「日付」・目安の「出発時間」・「乗車駅」・「降車駅」・「人数」を選択し、「ひかり・さくら・こだまのみ検索」「e特急券(特急券のみ)を利用する」のオプションを希望する場合はチェックを入れる
  2. 希望に近い新幹線の候補から1つ選ぶ
  3. 「普通車指定席」「普通車自由席」「グリーン車」の3つから選択し「座席表を見る」をクリック
  4. 座席表平面図から希望の席を選択
  5. 最終確認画面で、「OK予約する(購入)」をクリックすると予約完了

あとは乗車日に駅に向かうだけです。
とても簡単ですね。

さらに、JR東海からエクスプレス予約のスマホアプリ(Android・iOS)も無料で公開されているので、スマホで簡単にエクスプレス予約を利用することができます。

エクスプレス予約で割引きされるお得な切符

これだけ便利なエクスプレス予約ですが、早割特典のあるサービスを利用することでさらにお得になります。

早割特典がある切符は2017年6月現在6つあります。

  • IC早得(タイプA)
  • IC早得(タイプB)
  • IC早得タイプ21
  • こだま☆楽旅IC早得
  • EXファミリー早得
  • 一緒に☆こだま早得

IC早得(タイプA)

IC早得(タイプA)は、設定区間が東京・品川・新横浜~西明石以西と京都・新大阪間・新神戸~小倉・博多の長距離区間の、のぞみ・ひかり・こだま号の普通車指定席・グリーン車で、乗車日の3日前(23時30分)までの予約、エクスプレス予約会員本人のみ利用可という条件です。(京都・新大阪・新神戸~小倉・博多では、2列車以上を乗り継ぐ行程では利用できません)

早割切符なので座席数に制限があります。

もっとも利用する人が多い東京~新大阪間で利用できないのが大きな欠点ですが、岡山以西へのぞみ号で行く場合にはかなりお得です。(割引額は、東京~岡山間普通車指定席で2,940円)

IC早得(タイプB)

IC早得(タイプB)は、設定区間が東京~新神戸間で乗車駅を朝6時台に発車するのぞみと終日のひかり号の普通車指定席・グリーン車で、乗車日の3日前(23時30分)までの予約、エクスプレス予約会員本人のみ利用可という条件で、かなり限定されるものの利用者数の多い東京~新大阪間で利用できるのが大きなメリットです。(割引額は東京~新大阪間普通車指定席で2,110円)

一番列車に乗車する機会があればお得に利用できますね。

のぞみ号は朝6時台出発のみという制限が厳しいので、少し時間にゆとりのある場合にはひかり号を狙いたいところです。
ひかり号であれば終日東京~新大阪間のどの列車でもIC早得(タイプB)が利用できますし、各駅停車のこだま号のように東京~新大阪間の移動で大きな時間ロスが発生しません。

IC早得タイプ21

IC早得タイプ21は、のぞみ号普通車指定席のみ(グリーン車は利用不可)で切符の購入期限を乗車日の21日前(23時30分)まで、乗車条件は6時~6時59分までと11時~15時59分まで、利用可能区間は東京・品川・新横浜~名古屋から新山口までののぞみ号停車駅、名古屋~小倉・博多とかなり条件が絞られてしまいますが、条件さえあえばエクスプレス予約において最もお得にのぞみ号を利用できます。

ちなみに東京~新大阪間の片道普通車指定席の割引額は3,450円、往復でなんと6,900円にもなります。

ただし利用期間が、直近では2017年5月1日(月)~8月31日(木)まで【8月11日(金・祝)、8月12日(土)乗車の列車は利用不可】と設定されています。

IC早得タイプ21は利用期間が区切られているものの、終了するたびにまた新しい利用期間で発売が再開されますよ。

こだま☆楽旅IC早得

こだま☆楽旅IC早得は、利用条件を東京~新大阪間のこだま号・グリーン車に限定する代わりに割引率が増大されているというタイプの早割切符になります。

どのくらいお得になるかというと、東京~新大阪間で通常の切符でのこだま号グリーン車料金が18,920円に対し11,200円となんと7,720円もお得になります。
ちなみに、通常のエクスプレス予約で同条件の料金は18,140円と6,940円もお得になりますし、エクスプレス予約で普通車指定席を利用した場合の13,370円よりも安くなります。

さすがに東京~新大阪間を各駅停車のこだま号で移動するのは現実的ではありませんが、東京から静岡県内、新大阪から愛知県内の東海道新幹線の各駅への移動には十分有効活用できます。

EXファミリー早得

EXファミリー早得は、エクスプレス会員本人を含む2名以上6名まで(子供も利用可)、土日祝日のみ、東京~博多間の東海道・山陽新幹線のぞみ号利用、乗車日の3日前の23時30分までの予約という条件で、複数人数での利用がお得になる切符です。

複数名利用の早割切符であるため、チケットレスサービスは利用できず事前に駅のみどりの窓口かEX予約のマークのある券売機で紙の切符を受け取る必要があります。

割引額は、東京~新大阪間(大人・普通車指定席)で2,110円、(大人グリーン車)で4,830円と、IC早得タイプA・Bと同水準です。

ただし、予約変更時点から2日以内となる乗車日の列車に変更する場合、「EXきっぷ」等の別商品への変更となり、差額が必要です。
また、利用期間は2017年8月27日(日)までの土日祝日【8月11日(金・祝)、8月12日(土)の利用は不可】となっています。

IC早得タイプ21と同じように利用期間が区切られているものの、終了するたびにまた新しい利用期間で発売が再開されます。

一緒に☆こだま早得

一緒に☆こだま早得は、エクスプレス会員本人を含む2名以上6名まで(子供も利用可)、土日祝日のみ、東京~新大阪間の東海道新幹線こだま号利用(設定区間は東京・品川・新横浜~名古屋・京都・新大阪間、名古屋~京都・新大阪)、乗車日の3日前の23時30分までの予約という条件で、複数人数での利用がお得になる切符です。

割引額は東京~新大阪間(普通車指定席)で片道4,240円、(グリーン車)で6,150円もお得になります。

ただし、予約変更時点から2日以内となる乗車日の列車に変更する場合、「EXきっぷ」等の別商品への変更となり、差額が必要です。
また、利用期間は2017年8月31日(木)まで【8月11日(金・祝)、8月12日(土)の利用は不可】となっています。

EX-ICサービスについて

早割の切符を紹介しましたが、エクスプレス予約の基本となるサービスはEX-ICサービスと呼ばれるもので、エクスプレス予約のWEBページから乗車日当日でも予約できます。

JR東海のクレジットカード・エクスプレスカードもしくはJR西日本のJ-WESTカード・エクスプレス会員になるとクレジットカード到着数日後に別途EX-ICカード(JR東日本のビューカード入会後EX特約に入会した場合はエクスプレス会員カード)が送られてきます。

EX-ICカード(EX特約会員の場合はモバイルSuicaを設定したおサイフケータイ機能のあるAndroidスマホかガラケー)を新幹線の自動改札機にかざすだけで入退場ができるという非常に便利な基本サービスです。

当日予約でさえ、通常の切符よりも東京~新大阪間で1,080円安く切符を購入することができますので、年に1回東京~新大阪間往復利用するだけでクレジットカードの年会費の年会費の2倍の割引を受けることができます。

EX-ICをはじめとするエクスプレス予約のデメリットは、特定市内駅制度・都区内制度が非適用となることです。

例えば、広島から東京まで新幹線の切符を普通に購入すると、乗車券は「広島~東京都区内」と印字されますが、これは東京・品川以外でも東京都区内(東部は小岩・葛西臨海公園まで、西部は西荻窪まで、南部は西大井・蒲田まで、北部は浮間舟渡・金町までのエリア)であれば、例えば東京駅で在来線の中央線に乗り換え西荻窪駅で下車しても東京~西荻窪間の乗車券を別途購入する必要がないという制度です。

スマートEXとは

JR西日本のe5489は手持ちのクレジットカード決済にて利用することができましたが、満を持してJR東海のエクスプレス予約でも、2017年9月末より手持ちのクレジットカード決済にてWEB予約サービスが利用できるスマートEXが始まります。

ただし、新幹線の乗り場の自動改札機で入場するためのSuica・PASMO・ICOCAなどの交通系電子カードが必要となります。(初回予約時に利用する交通系電子マネーの登録が必要となる予定です)

スマートEX自体の年会費などは無料ですが、デメリットとして料金が通常の切符とほぼ同じ価格になると発表されています。

しかし、価格面でのお得感はないものの、エクスプレス予約と同様にWEB予約による利便性と出発前まで何度でも手数料無料で列車・列車の時刻・出発日・区間・設備(普通車・グリーン車)を変更することができる予定になっています。

モバイルSuicaとApple PayのSuicaに対応するかどうか未定となっていますので、実際に対応するのか非対応になるのか注目ですね。

もう1点エクスプレス予約のデメリットである、特定市内駅制度・都区内制度が適用になるのかどうかも注目です。

また、マイラーの方にとってスマートEXはメリットとなる可能性が高く、手持ちのクレジットカードで決済できるということは、マイルがお得に貯まるクレジットカードで決済することが可能となることでもあり、東海道・山陽新幹線に便利に乗車できることに加えて各種マイルを貯めることができると解釈できます。

スマートEXについての詳しい記事はこちら

領収書

会社の経費で出張の際エクスプレス予約を利用した場合、「領収書が発行されるのか?」と気になるところですが大丈夫です。

エクスプレス予約の会員専用画面から「ご利用履歴・領収書の発行」という項目があり、こちらから過去3ヶ月間のものに限り閲覧・印刷ができます。

また、経理処理に100%使えるかどうか微妙ですが、EX-ICサービス利用時に「ICご利用票」が乗車時に自動改札機から切符に続いて出てきますし、WEB予約し駅のみどりの窓口・EX予約のマークがある券売機にて紙の切符を受け取るパターンの場合は「ご利用票兼領収書」が切符と一緒にもらえます。

まとめ

少々複雑だったので結局、何が一番お得なのか?という話になりますが、ビューカード(ビックカメラSuicaカード)に入会し、EX特約に入会することでJR東日本(北海道・東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線)・東海(東海道新幹線)・西日本(北陸・山陽新幹線)の広範囲の各新幹線をチケットレスで利用できるため、おすすめです。

ビックカメラSuicaカードを選択した場合、年会費477円ですが、初年度無料でなおかつ2年目以降も前年1回以上カード利用があれば年会費無料なので、実質は、EX特約年会費1,080円(税込)だけで済みます。
しかも、貯まるポイントも使い勝手に優れたSuicaポイントでポイント還元率は1.5%とJR東海のエクスプレスカードとJR西日本のJ-WESTカード・エクスプレスの3倍にもなります。

このパターンのデメリットはJ-WESTカードと異なり九州新幹線がチケットレスで利用できないことと、モバイルSuicaが必須となるためおサイフケータイ機能の付いたAndroidスマホかガラケーが必要となることです。

iPhone7/7plusからスタートしたApple PayのSuicaは2017年6月現在でもエクスプレス予約での利用は不可ですし、2017年9月末からスタートするスマートEXにおいても利用可能となるかどうか不透明な状況です。

完全無料で割引特典のあるエクスプレス予約を利用することは今のところできませんが、年に1回、短区間利用でも年に2回新幹線をエクスプレス予約で利用すればクレジットカードの年会費などよりも大幅に上回る割引特典を受けることができますので、ぜひ検討してみてくださいね。

 



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