ジムニーの維持費は安い?年間でどのくらい?まとめました!
スズキのジムニーは、軽自動車では初めてとなる本格的な四輪駆動のオフロード車として1970年にデビューしました。
デビューから50年近く経ちながら、フルモデルチェンジは2回ほどしかされておらず、それだけ独自のスタイルが多くの人に愛されていることがわかります。
ジムニーの大きな特徴は、頑丈な車体で悪路もすいすい走行できるところで、ラダーフレームという梯子型のフレームは耐久性が強く、四輪駆動のターボ車で悪路走破性もばっちりです。
多少手荒に運転してもふらつくことなく安定して走ってくれるため、強風時や高速道路走行時でも安心で、オフロード志向のカーマニアだけでなく、車初心者や女性ドライバーにも受けています。
そんなジムニーですが、気になるのはその維持費です。
四輪駆動のガソリン車ですから、昨今のハイブリッドカーと比べて燃料費がかなりかかるイメージですが、実際、年間にどのぐらい維持費に必要なのでしょうか。
税金、車検代、保険料なども含めて詳しく見ていきましょう。
年間で掛かる維持費はどのくらい?
ジムニーは、最新モデルでも新車価格が150万円台と、昨今のハイブリッドカーと比べるとリーズナブルです。
他の軽自動車と比べて特別に安いわけではありませんが、十数年は乗れる頑丈な車であることを考えるとお得だと言えるでしょう。
そんなジムニーの年間の維持費は、詳しくは後述しますが、購入した1年目から3年目の年間の維持費をざっと計算すると、
- 自動車税:10,800円
- 自動車重量税:3,300円
- 自賠責保険:13,000円
- (仮)任意保険:65,000円
- (仮)ガソリン代:120,000円
- (仮)駐車場料金:100,000円
だいたい合計で31万円程度になり、これにメンテナンス費用を加えた33~34万円が年間の維持費です。
もちろんこの金額は目安に過ぎず、駐車場の必要性や車に乗る頻度などで大きく変わります。
また、故障などがあると修理費用が別途必要ですし、高速道路をよく使うのであればその料金も考えなければなりません。
人によっては年間の維持費が40~50万円になることもあるでしょう。
ですので、上記の金額はあくまで参考ということで捉えてください。
購入時、車検時にかかる費用
新車購入時には自動車保険に加入しなければなりません。
加入するのが義務の自賠責保険と、自分で補償内容を選べる任意保険がありますが、任意とはいえ任意保険にもほとんどすべてのドライバーが加入するので必要な金額として含めます。
自賠責保険は法律で決められた金額なので、どこで車を買っても同じ金額です。
新車購入時に3年分の保険料となる39,120円を支払います。
4年後の最初の車検以降は2年分である27,840円を車検ごとに支払います。
つまり、購入から3年目までの年間の自賠責保険料は13,040円で、4年目以降は年間13,920円です。
任意保険の保険料は平均的な金額である65,000円としましたが、補償内容や年齢制限などで大きく変わります。
ですので、節約しようと思ったら補償の範囲を変えることで安くすることは可能です。
車両保険を付けなければ上記の金額よりかなり安くできるでしょうし、ドライバー自身の等級もあり、ゴールド免許の人なら保険料は安くなります。
また、保険会社によって同じ補償内容でも保険料にはかなり差があるものです。
補償内容を変えずになるべく安く抑えたいのであれば、ネットの一括見積もりサービスを利用してみるなど、保険会社ごとの違いを押さえておきましょう。
車検費用
車検費用は、新車購入時にはもちろん不要です。
必要になるのは購入から4年目以降となります。
車検もどこにお願いするかで金額に大きな差が出ますが、検査手数料として印紙代の1,800円はどこで受けても共通です。
ディーラー、中古車販売店、車検専門業者など車検をお願いできるところはいろいろありますが、ディーラーよりは車検専門業者の方が、専門としているだけに安く抑えられるでしょう。
基本料は安ければ2万円台で抑えられますが、高いところなら10万円以上かかることもあります。
ここでは一般的に平均とされる4万円としておきましょう。
それと印紙代を合わせて41,800円が1回の車検に必要な金額です。
ただし、車検は2年ごとに受けるので、年間当たりのコストはその半分の20,900円となります。
その都度かかる費用(ガソリンなど)
税金や保険料は一度支払えばしばらく考える必要がないですが、車の維持費で大きな部分を占めるのが、この「その都度かかる費用」です。
ガソリン代
ジムニーの場合、燃料費がけっこうかかります。
最新のAT仕様のジムニーを例に取ると、燃費はカタログによれば13.6km/lとありますが、実際に走行する場合は9.5km/lぐらいです。
ガソリン代は、ハイブリッドカーの2~3倍かかりますが、そのガソリン代もいつどこで給油するかによって大きく変わります。
安ければリッター120円台で給油できる場合もありますが、リッター140~150円ぐらいすることもあります。
ここではリッター125円とし、燃費を9.5km/lとしましょう。
年間の走行距離を1万キロとすると、10,000÷9.5×125=約13,1000円となります。
ちなみにガソリンがリッター140~150円なら燃料費に年間15万円近くなる見通しです。
かなり高く感じますが、ジムニーは四輪駆動のターボ車ですので、燃費の悪さはどうしようもありません。
ただ、もちろん年間の走行距離が1万キロも行かない場合はもっと安くなります。
月に500キロ程度しか走行しないのであれば、ガソリン代に10万円もかからないでしょう。
なお、ガソリン代をなるべく節約したいのであれば、現金払いではなく石油会社のクレジットカードを作ってクレジット決済にするとよいです。
リッター当たり1~5円はお得になりますよ。
駐車料金
次に駐車場料金ですが、これも人によって大きな差が出ます。
自宅に車を停められる人ならばコストはゼロですし、都心の土地代の高いところに住んでいる人ならば駐車場料金だけで月に数万円はかかります。
ここでは、全国の月極駐車場の1カ月の賃料を平均した8,000円としましょう。
すると、年間では12カ月分の賃料と1カ月分の更新料を合わせて104,000円です。
メンテナンス費用
メンテナンス費用もかなり差が出るポイントです。
エンジンオイルなどの消耗品は定期的に交換する必要がありますが、交換の頻度によってもちろん維持費が変わります。
自分でメンテナンスするか整備工場に持ち込むかによっても然りです。
また、ジムニーはオフロード仕様なのでタイヤを交換する必要がある時は、他の軽自動車よりかなり高くなります。
故障などがあれば、当然その都度修理費用が発生します。
そのため、なかなかいくらと言うことは難しいのですが、仮に年間2~3万円と見ておきましょう。
自動車税
自動車税は車の排気量によって決まりますが、ジムニーは660ccですので10,800円です。
自動車重量税は、軽自動車は一律3,300円となっています。
ジムニーはエコカー減税の対象ではないため、この金額は変わりません。