これは安い!新大阪から名古屋の新幹線料金を格安にする方法

東海道新幹線の中で、東京~新大阪間が最も需要の多い区間ですが、それに匹敵するほど需要の多い区間であるのが、今回ご紹介する名古屋~新大阪間です。

短距離区間で、かつ大都市間の移動となるため、競合も多く新幹線以外だと、名鉄(名古屋鉄道)と高速バスがよく比較検討に挙げられる区間でもありますね。

所用時間でいえば、新幹線がダントツで短く本数も多く利用しやすいため、新幹線を選択する人が多いですが、時間はかかるもののなるべく安く移動しようとすれば、名鉄の電車や高速バスの方が有力な選択肢となります。

しかし、競合が多い区間であることから名古屋~新大阪間の新幹線料金は、距離の割に割安に設定されており、さらにそこから割引となる各種割引チケットも販売されていますので、時間と価格のバランスでは、新幹線の割引チケットが最もおすすめできるものです。

今回は、新大阪から名古屋の新幹線料金を格安にする方法を詳しくご紹介していきますね。

2,自由席、指定席、グリーン車の料金表

まずは、名古屋~新大阪間の基本の料金表からご紹介しましょう。

2-1,大人料金(大人料金の下に()で子供料金を入力)

まずは、定価の大人料金と子供料金からです。

大人料金(子供料金)
種類乗車券特急料金総額
自由席

3,410円

2,530円

5,940円

(子供料金)

1,700円

1,260円

2,960円

指定席(ひかり・こだま)

3,410円

3,060円

6,470円

(子供料金)

1,700円

1,530円

3,230円

指定席(のぞみ)

3,410円

3,270円

6,680円

(子供料金)

1,700円

1,630円

3,330円

グリーン車(ひかり・こだま)

3,410円

5,330円

8,740円

(子供料金)

1,700円

4,060円

5,760円

グリーン車(のぞみ)

3,410円

5,540円

8,950円

(子供料金)

1,700円

4,170円

5,870円

従来、東海道・山陽新幹線は、自由席・指定席・グリーン車の3つの料金体系のシンプルなものでしたが、1992年に超速達タイプのぞみ号が登場したことで、のぞみ号専用特急料金が設けられました。

具体的には、ひかり号・こだま号の新幹線特急料金に320円上乗せしたものとなっています(乗車券は同一料金)。

ただし、自由席に関しては、のぞみ号・ひかり号・こだま号のいずれも同一特急料金となっています。

しかし、のぞみ号の自由席車両は16両編成のうち、たった3両しかありませんので、繁忙期や混雑が予想される際には、時間的に余裕がある場合は、自由席車両が5両あるひかり号を選択した方が良いですし、今回ご紹介する名古屋~新大阪間は、新幹線としては短距離区間であるため、各駅停車のこだま号を利用すれば自由席が16両中10両もありますので、自由席利用で着席重視の方は検討の余地ありです。

また、こだま号を利用する場合は、後述するお得な旅行商品「ぷらっとこだま」がおすすめとなります。

また、どうしてものぞみ号を利用したい場合は、東京~新大阪発着ののぞみ号を選択すると、3両しかない自由席でも座れる可能性はかなり高くなりますので、おすすめです。

2-2,学割料金

次に学割料金です。

学割料金
種類乗車券特急料金総額
自由席

2,720円

2,530円

5,250円

指定席(ひかり・こだま)

2,720円

3,060円

5,780円

指定席(のぞみ)

2,720円

3,270円

5,990円

グリーン車(ひかり・こだま)

2,720円

5,330円

8,050円

グリーン車(のぞみ)

2,720円

5,540円

8,260円

名古屋~新大阪間の新幹線の各種学割料金は、上記のとおりです。

新幹線の学割料金の仕組みは、新幹線・在来線問わず、JRの学割料金は、片道101km以上乗車の場合、乗車券が2割引(10円未満は切り捨て)で乗車できます。

また、片道601km以上の往復利用の場合は、往復割引が適用となり、学割からさらに1割引となります(乗車券部分が合計3割引)。

JRの場合は、学割と往復割引は併用できるため、学生さんが長距離利用する場合はかなりお得となりますね。

ただし、特急料金・グリーン料金など乗車券以外のものは、割引対象外となっており、前述のとおり、あくまでJRの乗車券部分の料金が学割対象となるため、学生の方が、学割料金を適用して新幹線を利用する際には、乗車券部分だけが2割引となり、新幹線の指定席特急券や自由席特急券は通常料金のままとなります。

後述するJR東海のインターネット列車予約エクスプレス予約にて、新幹線特急券部分のみをお得に購入できるe特急券と学割乗車券の組み合わせで、新幹線を利用すると、学生さんが、より一層お得に新幹線を利用できますよ。

2-3〜エクスプレス予約、e5489、スマートexなどJR予約サービスごと の料金

最近、キャッシュレス決済が話題となっていますが、新幹線もチケットレスで乗車できるようになっています。

新幹線の営業エリアによって名称やICカードが異なりますが、基本的には、同じ使い勝手で、PCやスマホでの事前申込・予約をすることで、専用のICカードやおサイフケータイ機能が搭載されたiPhoneやAndroidスマホをICカード対応の新幹線自動改札機にタッチするだけで乗車できます。

今回ご紹介している名古屋~新大阪間の新幹線料金については、営業エリアがJR東海ですので、エクスプレス予約とスマートEXが該当する新幹線チケットレスサービスとなります。

なお、エクスプレス予約を利用するためには、事前にJR東海のエクスプレスカード、J-WESTカード(エクスプレス)、JCB、三井住友VISAカード、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメックス、イオンカード、セディナカード、ダイナースクラブカード、三井住友トラストクラブのいずれかのクレジットカードに入会の上、クレジットカードの年会費と別途エクスプレス予約の年会費1,100円が必要となります。

また、JR西日本のチケットレスサービスe5489は、山陽・九州・北陸新幹線とJR西日本・JR四国・JR九州エリアの特急列車(一部の快速列車も含む)が利用できるもので、今回ご紹介している名古屋~新大阪間は対象外ですが、JR西日本のクレジットカード・J-WESTカード(エクスプレス)に入会することで、エクスプレス予約が利用できるようになりますよ。

エクスプレス予約
種類乗車券特急料金総額
EX早特(平日)

 

 

 

EX早特(子供・平日)

 

 

 

EX早特(平日・グリーン車)

 

 

 

EX早特(土休日)

 

 

 

EX早特(子供・土休日)

 

 

 

EX早特(土休日・グリーン車)

 

 

 

EX早特21

 

 

 

EXグリーン早特

 

 

 

EXこだまグリーン早特

 

 

6,090円

EXのぞみファミリー早特(指定席)

 

 

 

(子供料金)

 

 

 

EXのぞみファミリー早特(グリーン車)

 

 

 

(子供料金)

 

 

 

EXこだまファミリー早特

 

 

4,280円

(子供料金)

 

 

2,140円

EX予約(自由席)

 

 

5,680円

(子供料金)

 

 

2,830円

EX予約(指定席)

 

 

5,680円

(子供料金)

 

 

2,830円

EX予約(グリーン席)

 

 

7,940円

(子供料金)

 

 

5,090円

e特急券(自由席)

 

2,270円

 

(子供料金)

 

1,130円

 

e特急券(指定席)

 

2,270円

 

(子供料金)

 

1,130円

 

e特急券(グリーン車)

 

4,530円

 

(子供料金)

 

3,390円

 

上表がエクスプレス予約を利用した際の名古屋~新大阪間の新幹線の料金です。

通常料金と比べて約7%の割引を受けることができますが、東京~新大阪間や東京~岡山以西の区間にあるようなEX早特やEX早特21、のぞみ号が絡むEXグリーン早特やEXのぞみファミリー早特といったものは、一切設定がありません。

しかし、名古屋~新大阪間は、岐阜羽島・米原・京都の3駅しかありませんので、こだま号でも十分快適に移動できます。

よって、名古屋~新大阪間を新幹線でお得に移動したい場合は、割引チケットの設定があるこだま号の利用がおすすめとなります。

さらに、後述するJR東海ツアーズの旅行商品・ぷらっとこだまを利用することで、一人でこだま号の普通車指定席を利用する場合では、最安値となっておりますので、おすすめですよ。

次に、東海道・山陽新幹線の最後発のチケットレスサービスのスマートEXです。

スマートEX
種類乗車券特急料金総額
EX早特(平日)

 

 

 

EX早特(子供・平日)

 

 

 

EX早特(平日・グリーン車)

 

 

 

EX早特(土休日)

 

 

 

EX早特(子供・土休日)

 

 

 

EX早特(土休日・グリーン車)

 

 

 

EX早特21

 

 

 

EXグリーン早特

 

 

 

EXこだまグリーン早特

 

 

6,090円

EXのぞみファミリー早特(指定席)

 

 

 

(子供料金)

 

 

 

EXのぞみファミリー早特(グリーン車)

 

 

 

(子供料金)

 

 

 

EXこだまファミリー早特

 

 

4,280円

(子供料金)

 

 

2,140円

スマートEX(自由席)

 

 

5,940円

(子供料金)

 

 

2,960円

スマートEX(ひかり・こだま指定席)

 

 

6,270円

(子供料金)

 

 

3,130円

スマートEX(のぞみ指定席)

 

 

6,480円

(子供料金)

 

 

3,230円

スマートEX(ひかり・こだまグリーン車)

 

 

8,540円

(子供料金)

 

 

5,660円

スマートEX(のぞみグリーン車)

 

 

8,750円

(子供料金)

 

 

5,770円

スマートEXは、エクスプレス予約と異なり年会費は永年無料で利用でき、Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaも含む)などの交通系ICカードに手持ちのクレジットカードを紐づけることで利用が可能となるもので、エクスプレス予約と比べても非常に利便性が高いものとなっています。

ただし、エクスプレス予約と同じ早割きっぷの設定はあるものの、通常時の割引は、ほぼない(通常料金から200円引き)ということが一番のデメリットとなります。

エクスプレス予約と同様に、名古屋~新大阪間は短距離区間に該当するため、こだま号以外では、目立った割引チケットがありません。

3,宿泊セットプランの紹介

JTBや日本旅行などといった大手旅行代理店で、往復の新幹線のチケットとホテル・旅館の宿泊料金がセットになったお得な旅行商品があります。

(中京圏発関西圏行きのJTBの宿泊セットプランの一例)
中京圏発関西圏行きのJTBの宿泊セットプラン

こちらの商品の一番のメリットは、新幹線の通常料金の往復分のチケット代のみで、ホテル・旅館の宿泊代金分も含まれているという程度の割引があることです。

今回の名古屋~新大阪間は、短距離区間であることから、このような宿泊セットプランを利用する人はあまりいないと思われますが、仕事の都合でどうしても宿泊する必要があるという人には、最もおすすめのものとなります。

ただし、この新幹線の宿泊セットプランは、あくまでも旅行商品ですから、事前に旅行代理店の店舗に行き、申し込み・支払いをしてチケットもしくは旅行クーポンを発券してもらう必要があるため、前述のエクスプレス予約などのチケットレスサービスと比べると手間がかかるというデメリットがあります。

また、追加の料金はかかりますが、グリーン車利用や上位グレードのホテル・旅館を選べるなどの柔軟性のある点は、メリットとなりますね。

4,ぷらっとこだま

次に、少し前述した、ぷらっとこだまですが、こちらも前述の宿泊セットプランと同じく、JR東海ツアーズというJR東海の子会社の旅行会社が販売する東海道新幹線こだま号普通車指定席のチケット(こだま号以外の東海道新幹線やこだま号自由席は不可、ただし、+1,500円でグリーン車選択可)と1ドリンク(660ml以下のソフトドリンク、350ml以下の缶ビール、500ml以下の酎ハイ、発泡酒、1ドリンク券+180円で187mlのワイン)引換券がセットになった旅行商品となります。

ぷらっとこだまは、日帰り旅行やお買い物などのおでかけを想定した商品で宿泊の宿代はセットにはなっていません。

ぷらっとこだま料金表

上図がぷらっとこだまの料金表ですが、名古屋~新大阪間がこだま号限定ながら、4,500円と激安です。

しかし、2名以上の利用であれば、EXこだまファミリー早特が最安値(4,280円)となります。

ちなみに、EXファミリー早特は、利用条件に家族であることは含まれておらず、大人2名以上最大6名まで、このうち大人が1名含まれていれば、大人と子供の組み合わせでの利用も可能となっています。

さて、ぷらっとこだまの話に戻りますが、グリーン車を利用したい場合は、ぷらっとこだまの料金に1,500円追加するだけで利用できますので、6,000円でこだま号のグリーン車で名古屋~新大阪間を利用できます。

ただし、名古屋~新大阪間のEXこだまグリーン早特が6,090円ですので、利便性などを考えるとEXこだまグリーン早特の方が良いかもしれません。

というのは、前述のとおり、ぷらっとこだまは旅行商品ですので、乗車日の2日前までにJR東海ツアーズの店舗もしくはJTBの関東・新潟・中部・関西エリアの一部の店舗に行くか、ネット予約(出発日の6日前まで要申込・別途郵送料84円が必要)にて旅行クーポンを購入・入手する必要があり手間がかかりますし、途中下車もできませんし、変更も一切不可となっているためです。

しかし、一人でこだま号・普通車指定席を利用して名古屋~新大阪間を利用する場合は、ぷらっとこだまが最安値であることには変わりありませんので、一人でこだま号普通車指定席を利用する場合は、ぷらっとこだまが最もおすすめとなります。

JR東海ツアーズ支店一覧
東海道・山陽新幹線をお得で便利に乗車できるチケットレス乗車サービスとしてエクスプレス予約があります。 さらに、割引がほぼないというデメリットがあるものの、昨年2017年9月3

5,まとめ

今回は、東海道新幹線で需要の多い路線の一つ、名古屋~新大阪間の料金について詳しくご紹介しました。

前述のとおり、割引チケットを活用してこだま号を利用することが最もおすすめです。

どうしても、のぞみ号を利用したい場合は、EX予約での利用が最安値となりますが、あまりお得にはなりません。

一人でこだま号を利用する場合は、ぷらっとこだま、こだま号のグリーン車を利用したい場合は、EXこだまグリーン早特、複数人で利用する場合は、EXこだまファミリー早特がおすすめということになります。

これらを利用すると、高速バス(名古屋~新大阪間で約3,500円)、名鉄電車(約2,700円)と比較してもこだま号とはいえ新幹線ですので、圧倒的に所要時間が短いことから総合的に判断すると、新幹線こだま号の割引チケットでの移動の方がおすすめとなりますね。



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