仕事が辛いは甘えではない!原因別対処法まとめ
新しい職場に初めて行く時、どんなワクワクが待っているんだろう、新しい仕事をきちんと覚えることができるだろうか?新しい職場の人達は優しいかな?と、期待と不安が入り混じった複雑な気分でしょう。
最初は不満がなくても、時間の経過とともに少しずつ不満や不平が出てくるものです。
そういった時の打開策や対処法をしっかり知っておけば大事には至りませんが、そうでなかった場合はどんどん仕事が辛くなり、職場に行くことですら苦痛に感じてしまうことがあるかもしれません。
仕事が辛いだなんて口にすると、周りから甘えるな!なんていわれることもあるかもしれません。
ここでは、仕事が辛いと思いはじめた人に見てほしい、仕事が辛いと思う原因や対処法についてまとめました。
この記事に書いてあること
仕事ができなくてつらい場合の対処法
- 精一杯頑張っているのにミスばかりしてしまう
- 上司や周りからチクチク嫌味を言われたり周りからの視線が痛い
- 上司からひどく怒られてしまい精神的に参ってしまう
- 上司や同僚は励ましてくれるけど周りの期待に応えられないことが辛い
など、自分が仕事ができないせいでつらいと感じることは誰にでもあると思います。
私は学生時代、さほどテスト勉強をしなくても高得点が取れていました。
小さい頃からピアノをやっていたので音楽も得意でしたし、書道もそこそこ、美術の授業で絵を描いても案外上手にかけたり、技術の時間にラジオや椅子を作っても周りの男の子たちよりも早く仕上がったりして、どちらかといえば器用な方でした。
そのせいでなのか、周りの友人や先生たちも私のことを「○○ちゃんって何でもできるよね。」などと、私が頭がよくてとても器用な人だといつも言ってくれていたので、すっかり自分は結構何をやらせてもそれなりにこなせる人間だと思っていました。
しかし、大学を卒業したあと社会人として仕事を始めてからは挫折の繰り返し、自分の仕事の出来なさ加減にうんざりし、まさに劣等感しか感じたことはありません。
自分が仕事ができない、できたつもりでもどこかが抜けていたりミスをしていたりすることで、周りに迷惑をかける…小さなミスの一度や二度ぐらいならご愛敬、でもそれが続くとなればまた話は変わってきますよね。
それでは、仕事ができなくてつらいという場合の対処法には一体どのようなものがあるのでしょうか?
まず、小さなミスでも大きなミスでも、ミスをよくしてしまうという人はその失敗から学ぶことを覚えなければなりません。
失敗から学ぶということ
失敗した
どうしよう
すみませんでした
次は気を付けます
だけではなく、なぜ失敗につながったのかその原因を探り、次に同じ失敗をしないように対策法を見つけておかなければなりません。
ミスをよくしてしまう人は、ミスをして周りにすみません、と申し訳なさそうに謝ることで何とかその場をやり過ごす術はしっかり身につけていますが、そのミスから何かを学ぼう、何かを得よう、次につなげてスキルアップしようという向上心に欠けた人が多いのが特徴です。
向上心がないということは、このままでも別にまあいいか、と心のどこかで思っているか、今就いている仕事によっぽど興味がないか、つまりはどちらにせよ「どうでもよい」のでしょう。
仕事はできないけれどそれを改善するつもりもさほどない、気持ちだけは何とかしなきゃと焦るが結果がなかなか伴わない、という人は、あっさり転職して職種を変えてしまうと仕事ができない人から急に「仕事ができる人」に変身する可能性もあります。
しかし、上司に退職したいと申し出て、また一から就職活動をするというのもなかなか大変な話です。
もしあなたがある程度年齢を重ねているのであればなおのこと。
転職というのは最後の最後の最終手段としてとっておき、まずは仕事内容をもう一度確認、理解することが大切です。
初心にかえりもう一度、社訓や企業方針などの新入社員が最初の社員教育で教えられるようなところまで振り返ってもう一度勉強しなおしましょう。
初心忘るべからず
何カ月、何年とその仕事をしているとついつい初心を忘れがちになり、自分なりの仕事の仕方、やり方ができてきます。
ひとつの仕事を終わらせるために、Aというやり方でやってもBというやり方でやっても、ゴールが同じであれば誰も文句は言いません。
自分なりにやりやすいやり方、効率の良いやり方を自然と見つけることもできるでしょう。
しかし、その「自分なりのやり方」が逆に仇となる場合もあります。
これで良いと思っていた自分なりのやり方が実は間違っていて、そのせいで効率が悪くなり失敗につながっている可能性も無きにしも非ずですよね。
どんなときでも初心を忘れず、最初に教えてもらった基本のやり方をある程度はしっかり守ってやることが実は一番効率がよかったりします。
もちろん、手を抜けるところは手を抜いてもいいのです。
あまりにも完璧主義すぎて1から10まですべてすべて基本に忠実にやろうとして時間だけが過ぎていくパターンも中にはあります。
ですが「基本」の中には、その会社の目指すところや本質的な部分なども含まれていますから、結局はその基本にのっとって仕事を進めることが一番の近道なのです。
自信過剰になっていないか
そして、仕事ができないと悩んでいる人の中には、自分では精一杯努力している「つもり」になっているだけの人も大勢います。
本当に努力している人は自分で「私はこれだけ頑張っているのに…」なんてことは口にしません。
努力は自分で認めるものではなく、それを見ている周りの人が認めてくれるもの。
「あの人頑張ってるね」「○○さんいつも頑張っているね」と周りに認められてはじめて「努力している」ことになります。
努力している「つもり」になって満足しないこと、努力している「つもり」なのに「こんなに頑張っているのに!」と不平不満を口にはしないことです。
このように、仕事ができなくて辛いと感じる場合にできる対策法は、
- 基本に返り忠実に
- 努力しているつもりにならない、自信過剰にもならない
- それでもだめならあっさり転職
などが考えられます。
人間関係がつらい場合の対処法
私たちは保育園や幼稚園の頃から、集団の中での生活で人同士の付き合い方を学んでいきますが、社会人になり働き出してからも会社、職場という集団の中で生活していかなければなりません。
自分の属する集団、つまり職場の人たちが皆自分と波長の合う付き合いやすい人ばかりであれば良いですが、必ずしもみんながみんな自分と仲良くなれる人ばかりとは限りません。
どうしても人と人とのことなので、中には折り合いの悪い人がいることもあるでしょうし、小学校や中学校のように職場でのいじめなどもあるかもしれません。
何等かの原因で自分だけが職場で浮いている、他の人からの視線が痛い。というようなことも、もしかしたらあるかもしれません。
もしあなたが職場での人間関係について悩んでおり、それが原因で仕事に行くのがつらいという状態なのであれば、まずはなぜそのような状況になってしまったのか原因を考えましょう。
自分に非があったがために周りとの関係がうまくいかなくなっているのであれば、悪かった点を改め時には周りに頭を下げることも大切です。
一度失った信頼はなかなか回復できるものではありませんが、自分の態度を改め周りに対して謙虚な態度を見せることで時間はかかっても少しずつ信頼を回復できる場合もあるでしょう。
もしあなたに非がないのに、職場の仲間から仲間はずれにされたり嫌がらせを受けるなどして職場にいることが辛いという場合は、相談できる上司がいるのであれば一度相談してみましょう。
即座には無理でももしかしたら部署を異動してもらえることもあるかもしれませんし、何か対策を一緒に考えてくれるかもしれません。
上司に相談しても何も改善されなかったり、相談できるような雰囲気ではないという場合、もしその仕事を今後も続けていくのであれば、「仕事は仕事」と割り切って仕事をするしかありません。
本来であれば同じ職場で働く者同士はお互いにしっかりコミュニケーションを取り合って仕事に取り組む方が仕事も円滑に進むに決まっていますが、人間関係がうまく行っていない場合はコミュニケーション不足がたたってそのうち業務にも支障をきたす可能性があります。
なんとか我慢して表面だけでも取り繕い仕事なんだから、と割り切って頑張るか、もう辛すぎて我慢がきかなくなってきたら退職(転職)も視野に入れても良いと思います。
割り切れるうちはなんとか割り切って仕事をつづけた方が経済的にも良いとは思いますが、我慢に我慢を続けて心が壊れてしまっては仕事すらできなくなり、もっともっと経済的にも困難な状況になりかねません。
人間関係がつらい場合の最終的な対策法は、思い切って退職(転職)してしまうことでしょう。
人間関係につまづいたからと退職や転職をするのはなんだか逃げているような後ろめたさもあるかもしれませんが、時には逃げることも自己防衛策のひとつです。
他人はあなたのことを守ってはくれません。
自分を守れるのはあなただけです。
心が粉々になってしまう前に、時にはササっと逃げてしまっても良いのですよ。
ただ、逃げることは勇気がいることですが、一番簡単です。
一度簡単な道を覚えてしまうと、その後も逃げ癖がついてしまうこともあります。
逃げ癖がつかないように、自分自身をしっかりコントロールする強さを忘れてはいけません。
残業が多くてつらい場合の対処方法
労働基準法では1日8時間を越えての就労は原則として認められていませんが、その会社が労使と協定を結んでいれば1週間で15時間以内(もしくは1か月で45時間以内)であれば残業してもよいということになっています。
1週間で15時間ということは、週休二日で換算すると1日3時間の残業、ということになりますが、毎日毎日1日3時間もの残業を続けていると結構体力的にも精神的にもつらくなってくるでしょう。
残業続きでもまだ残業手当がつくのであればなんとか耐えられますが、実際残業手当なしの「サービス残業」をさせている会社は多くあるでしょう。
私が最初に就職した自動車整備工場も、タイヤ交換の時期などは勤務時間外に車が入ってきても断るわけにはいかず結局サービス残業でしたし、友人が就職した某自動車ディ―ラーも、就業時間になると工場長が勝手にタイムカードを切りそこから日付が変わるまでサービス残業を毎日のようにさせられていたということありました(そのあとすぐ労働基準監督署の指導が入りました)。
このように残業代もろくに払わないまま社員にサービス残業をさせるような企業は、まだまだ隠れたところで数多く存在することでしょう。
残業代が支払われる会社であっても、毎日のように残業が続くと働く側にとってはかなりの負担になってきます。
そんな時にふと人は思うのです。
「あぁ、仕事がつらい。」と。
もし残業が多くて仕事がつらいとなった場合、どのような対処法があるのでしょうか。
私は、残業がつらいという場合の対処法はこの2つしかないと思っています。
- 労働基準監督署に訴える
- ホワイト企業に就職する
労働基準監督署に訴える
「労基署に訴える」という方法は、労基署からの指導も会社に入るため直接労働環境が改善される一番の近道かもしれません。
ただ、労基署の人が「○○さんから通報があった」などと他の社員にバラすことはまずないと思いますが、おそらく噂などからあなたが労基署に通報した、チクった!というのがなんとなく周りにバレる可能性が高いです。
前述の私の友人(某自動車ディ―ラーに勤務していてサービス残業の件を労基署に通報した友人)は結局はその会社を辞めてしまいました。
同職種の他の会社に移った(転職した)だけではありますが、何人かの同僚は彼が通報したことを知っていたし、おそらくそこから噂話で周りにも広まったのではないでしょうか。
労基署に相談する場合は、「辞めてもいい覚悟」が必要です。
労働者を守るための労基署ですが、辞める覚悟も必要とはなんともおかしな話ですね。
しかし、噂が広まって労基署に通報した人物が特定された場合はなかなか会社に居辛くなる可能性もありますし、今後の出世などにも響く可能性だってあるわけです。
相当の覚悟をせねばなかなか通報できるものではありませんよね。
どうせ今後の出世に響くのであれば、そんな会社にいつまでもすがっていても何にもなりません。
さっさと辞める覚悟を決めて、ある程度次の転職先のめぼしを付けておいてから労基署に相談するのが賢いかと思います。
うつ病・過労死
そして、仕事のしすぎでうつ病を発症したり突然過労死してしまうような場合もあります。
ちなみに月80時間の残業が過労死が起こりやすいといわれているボーダーラインです。
「働きすぎ」を甘く見てはいけません。
仕事が辛いと漏らすと、「甘ったれるな、みんな辛いけどやっているんだ!」なんてカツを入れられることも少なくありませんが、明らかに「働きすぎ」でつらいと感じるのであれば、それはあなたの体と心が発するSOSです。
この場合の「辛い」は決して「甘え」などではありません。
仕事が暇でつらい場合の対処法
私も以前ありました。
百貨店の美容部員として採用された時の話です。
当時私はうつ病になり仕事を辞めたばかりでした。
本当は気力がなくなりすぎてトイレに行ったりごはんを食べたりすることですら大変でしたが、それでも一日中家にいてはいけない、いつまでも親に世話になるわけにもいかない!と気持ちばかりがあせり、とりあえず求人広告の出ていた地元の百貨店の化粧品売り場で契約社員として採用されました。
しかし、もともとその百貨店は来客数もさほど多くなく、店頭に立っていてもただ立っているだけで1日が終わるような、超がつくほど暇な売り場でした。
うつ病真っ最中なので時間の流れ方が正常な精神状態の時よりもゆっくりなのに、それに加え暇となると本当に1日が長すぎてしんどかった記憶があります。
その前の職場(アパレル店員)でも、忙しい日よりも暇な日の方が時間を持て余し逆に疲れるなぁという感じでした。
多くの人がこの「暇疲れ」を経験したことがあるでしょうが、仕事が暇でもなぜか逆にとても疲れてしんどいといった不思議な現象が起こります。
人は忙しくてバタバタして時間が足りない!残業続きでまた今日も帰れない!というような時よりも、1日暇で何もすることがないといったような時の方が苦痛なのですね。
週に数回、仕事が暇な時間があるぐらいであればまだなんとか乗り切れますが、暇な日が毎日のように続くと疲れるを通り越して辛さを感じてくる人が多いのではないでしょうか。
暇な日の1日目や2日目あたりまでは、職場の整理整頓や清掃、たまっている事務作業などを終わらせることができますが、3日目あたりからいい加減何もすることがなくなり困ってしまいます。
時間もムダに過ごしているような気がするし給料泥棒をしているような気持にすらなってしまうし、なんとなく後ろめたい…。
そんな時はとことん雑務をこなしてなんとか時間をつぶしたり、仕事でパソコンを使うことがある人はWordやExcelなどの使い方を勉強したりとスキルアップにつながることをしたりしましょう。
仕事に直結しそうなことであれば上司も何も文句は言わないでしょう。
もし上司に何も言われないようであれば(もしくは上司の目を盗んで好きな事をできるのであれば)ネットサーフィンをしたり自分の興味のある勉強などをしてみても良いでしょう。
しかし、暇な日が毎日毎日続くと先ほども言ったように辛いを通り越して苦痛に感じる人がほとんどかと思います。
暇な時間を自分で上手に使えるようであれば暇と上手に付き合っていくことができますが、あなたがそんなに融通が利くようなタイプではない場合や何か仕事をしていないと落ち着かないというようなタイプの場合は、やはり転職が一番簡単かもしれませんね。
まとめ
仕事ができないのであればできるようになる努力も必要です。
人間関係につまづいているならそれを修復しようとする気力や気持ちも必要です。
残業ばかりで仕事がつらい人はまずは、相談できるところに相談してみましょう。
仕事が暇でつらいのであればその暇を利用してうまく自分のスキルアップや楽しみの時間につなげてもいいじゃないですか。
それでも何も解決にならないようであれば、転職してしまえばすべてすんなり解決することもあります。
あまり転職を繰り返すとあなたの履歴書に傷がつき自らの首を絞めることにもつながりかねませんが、時には勇気をもって転職に踏み切ることも新しい未来を切り開くための大きな一歩になるかもしれません。
タグ:転職