楽天ゴールドカードは年会費払ってもお得?メリットデメリットまとめ
クレジットカードの中でもダントツ人気の楽天カードですが、実は8種類ものバリエーションがあります。
中でも上位カードとしては、
- 楽天ゴールドカード
- 楽天プレミアムカード
- 楽天ブラックカード(完全招待制)
と3種類あります。
この3つの中で、楽天ゴールドカードと楽天プレミアムカードが、いわゆるゴールドカードの位置づけとされているクレジットカードです。
この2つの違いは、楽天ゴールドカードはいわゆる「格安ゴールドカード」、楽天プレミアムカードは「一般ゴールドカード」という違いがあります。
初めてゴールドカードを持ちたいという方や、特典サービスはそれほど要らないけれども空港ラウンジくらいはゴールドカード特典で利用したいなど、気軽にゴールドカードを持ちたいという方には、楽天ゴールドカードはかなりおすすめのゴールドカードです。
そんな楽天ゴールドカードですが、一般カードと異なり年会費は初年度から「有料」となっています。
果たして年会費を初年度から払ってでもお得なクレジットカードなのか?
通常の楽天カードと比べてどこが違うのか?
など、今回は、一般カードの楽天カードとの比較、どの場合が年会費を払ってもゴールドカードの方がお得になるのか?などの考察をしました。
楽天ゴールドカードについて
年会費 | 2,000円(税別) | 還元率 | 1.0% |
---|---|---|---|
電子 マネー | Edy | ポイント | 楽天ポイント |
即日 発行 | 年会費 無料 | マイルが 貯まる |
ラウンジ 利用可 | Apple Pay | 旅行 保険 |
- 楽天市場内の利用であれば、5%の驚異の還元率
- ETCカード無料
- 国内空港ラウンジ年間2回無料
- 年会費:2,160円(税込)
- 家族カード:540円(税込)
- ETCカード年会費:無料
- 国際ブランド:VISA・JCB・MASTER
※2019年1月現在AMEXは選択不可 - 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(利用付帯)
- 空港ラウンジサービス(年2回まで無料)
- 海外トラベルデスクサービス
- ポイント還元率:1.0%(カード利用100円につき1楽天ポイント)
- 電子マネーの対応:楽天Edy、Apple Pay
まず、気になる年会費ですが、初年度から有料ですが税込2,160円とゴールドカードの年会費としてはかなり安く設定されており、ゴールドカード初心者の方でも気軽に申込しやすくなっています。
家族カードも初年度から年会費が有料となっており、本カードとともに2019年1月現在では、カード利用年間100万円以上で翌年度年会費無料などといった、年会費を無料化する施策は一切ありません。
ただし、楽天一般カードでは基本有料となっているETCカードが楽天ゴールドカードにおいては、無条件で無料となっている点はメリットですね。
電子マネーについては、一般カードと同じく、nanacoとSuicaチャージ(Apple PayのSuica、JR西日本のICOCAも含む)はできますが、ポイント付与対象外です。
ただし、MASTERブランドのみau WALLETカードチャージで1.0%のポイントが付きます。
空港ラウンジ・海外デスクサービスについて
ゴールドカードならではの特典サービスとして、空港ラウンジサービスと海外デスクサービスの2つがあります。
空港ラウンジサービスは、国内主要28空港と海外2空港(ハワイ・ホノルル/ダニエル・K・イノウエ国際空港、韓国/仁川空港)が利用できます。
2018年8月末まで通常のゴールドカードと同様に回数無制限で無料利用できていましたが、2018年9月より改悪となり、無料利用は年2回までと制限されてしまいました。
同時に改善点として、トラベルデスクサービス(ニューヨーク、ホノルル、パリ、ミラノ、上海など世界38拠点)が楽天ゴールドカード会員向けに新設されました。
空港ラウンジ(ゴールドカードと当日の搭乗券の提示で無料利用できるいわゆるカードラウンジ)は、お金を払うことでゴールドカードを持っていない人でも利用できます。
この際の空港ラウンジの利用料金は、空港により微妙に異なりますが、平均すると税込みで1,080円です。
実は、クレジットカード会社が、空港ラウンジの利用料を自社のゴールドカード会員のために代わりに支払っており、楽天ゴールドカードを持っている人が、ちょうど年に2回空港ラウンジを利用すると年会費と同額となりますね。
よって、空港ラウンジサービスを年に2回必ず利用するという人は、ETCカードの年会費が無料であることも含めて、楽天一般カードよりも楽天ゴールドカードを利用したほうがお得です。
楽天SPU(スーパーポイントアッププログラム)
楽天ゴールドカード会員は、楽天での買い物でポイントがさらに+2倍分上乗せされますので、楽天ヘビーユーザーは楽天ゴールドカードを持つことにより、よりお得となるケースが出てきます。
ここで、楽天カード(一般カード)と楽天ゴールドカードの基本スペックと特典サービスの有無などを、わかりやすく表にして比較してみましょう。
楽天カード | 楽天ゴールドカード | |
---|---|---|
年会費 | 無料 | 2,160円 |
家族カード年会費 | 無料 | 540円 |
ETCカード年会費 | 540円 (条件により無料) | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% (カード利用100円につき1ポイント) | |
カード利用限度額 | 最高100万円 | 最高200万円 |
空港ラウンジ | × | 〇 (年2回まで無料) |
トラベルデスク | × | 〇 |
楽天SPU加点 | +2倍 | +4倍 |
海外旅行傷害保険 | 最高2,000万円(利用付帯) |
※税込
※1楽天PointClubの会員ランクがダイヤモンド・プラチナ会員の場合、ETCカード年会費が無料
このように比較表にしてみると、意外と楽天カード(一般カード)と差がないことに気づきますね。
空港ラウンジの利用やETCカードの年会費以外で、楽天SPUの加点の差を考察してみると、カード利用で貯まる楽天ポイント1ポイントを1円の価値と換算した場合、楽天カードと楽天ゴールドカードの損益分岐点は、年間108,000円楽天市場など楽天のサービスで買い物などをした場合となります。
一ヶ月平均では、9,000円/月となります。
これ以上の金額の楽天のサービスを利用しない場合、または、ネットショッピングの都度、AmazonやYahoo!ショッピングなどと値段を比べながら買い物するという方には、楽天カード(一般カード)で十分です。
あとは、繰り返しになりますが、空港ラウンジを年2回利用するかどうかになります。
また、クレジットカードの利用限度額がゴールドカードになると2倍の最高200万円となりますので、利用限度額が100万円だと少ないと感じる方にも楽天ゴールドカードを選択するメリットはあるといえますね。
海外旅行傷害保険
保険の種類 | 保険金 限度額 | 楽天カード | 楽天 ゴールドカード | 楽天 プレミアムカード |
---|---|---|---|---|
傷害死亡 後遺障害 | 最高額 | 2,000万円 | 5,000万円 | |
傷害治療費用 | 1事故の限度額 | 200万円 | 300万円 | |
疾病治療費用 | 1疾病の限度額 | 200万円 | 300万円 | |
賠償責任 (免責なし) | 1事故の限度額 | 2,000万円 | 3,000万円 | |
救援者費用 | 年間限度額 | 200万円 | ||
携行品損害 (免責金額3,000円) | 年間限度額 | 20万円 | 50万円 |
海外旅行傷害保険に関して、楽天プレミアムカード・楽天ブラックカード以外のカードは、すべて同じ補償内容です。
さらにワンランク上の一般ゴールドカードにあたる楽天プレミアムカードになると、補償金額が最高5,000万円と2.5倍となりますが、楽天ゴールドカードに関しては最高2,000万円のままです。
ところが、そもそも楽天カードの海外旅行傷害保険には、他のクレジットカードの海外旅行傷害保険にはないメリットがあります。
それは、例えば、友人4名で海外旅行に行き、全員楽天カード会員であるものの、旅行代金を4人のうち1人がまとめて楽天カードで決済した場合、楽天カードで旅行代金を支払っていない残りの3名も海外旅行傷害保険の適用対象となることです。
年会費無料のクレジットカードで海外旅行傷害保険が付帯しているだけでもすごいことですが、さらに、利用付帯が条件となっている海外旅行傷害保険で上記のような対応はすごいことです。
楽天ゴールドカードならではの傷害保険特典はないものの、ベースとなっている楽天カード(一般カード)の海外旅行傷害保険が年会費無料ながら手厚いことは、楽天カードの隠れた大きなメリットの一つといえます。
メリット
- 格安ゴールドカードであるため年会費が安い
- ETCカード年会費無料
- 空港ラウンジが年2回まで無料
- 他の格安ゴールドカードと異なり、国内主要空港のカードラウンジがすべて利用できる
- 楽天での買い物がポイント還元率5%
- 海外旅行時にトラベルデスクが利用できる
(無料でないものもあるので要注意)
空港ラウンジも利用できるゴールドカードを気軽に持てるので、ゴールドカードを初めて持ちたいという人にはおすすめです。
デメリット
- 空港ラウンジとETCカード年会費の条件以外に楽天カード(一般カード)との差があまりない
- 飛行機を利用しない人は年間10万円以上の楽天サービスを利用しないとメリットがあまりない
- 空港ラウンジ無料利用が年2回のみ
- 海外旅行傷害保険が楽天カード(一般カード)とまったく同じ
- 楽天ゴールドカードはAMEXが選べない
年会費無料の楽天カード(一般カード)と、年会費1万円の楽天プレミアムカードの特典サービスが充実しているため、楽天ゴールドカードが中途半端なカードになっています。
そして、なぜか、一般カードとプレミアムカードではアメックスも選択できるのに、ゴールドカードではアメックスを選択できません。
まとめ
楽天ゴールドカードは、楽天ユーザーで、楽天カードを持っており、そろそろゴールドカードデビューしたいなと思っている人や、たまにしか飛行機を利用しないけれど、空港ラウンジをゴールドカード特典で利用したいという人には、おすすめの格安ゴールドカードです。
空港ラウンジの無料利用が年2回と制限されてしまった改悪は非常に残念ですが、利用できる空港ラウンジは一般のゴールドカードと同じ国内主要28空港と海外2空港と万全です。
少し前述しましたが、他の格安ゴールドカードは空港ラウンジサービスが付帯されているものの、利用できる空港ラウンジ数が少ないといった欠点があります。
例えば、イオンゴールドカードは羽田空港のみ、エポスゴールドカードは国内19空港のみと利用できる空港数の制限がかかっています。
楽天ゴールドカードは年会費2,160円と気軽に持てますので、ぜひ検討してみてくださいね。