いつから予約できる?新幹線の予約方法まとめ
帰省や家族旅行などで利用する人が多い交通機関の中の一つである『新幹線』
京都などの人気観光地へ向かう新幹線は、平日でもかなり混み合い、「指定席が取れない」ということがあります。
指定席が取れなかった挙句、混雑する新幹線で自由席も座れず、1時間以上立ったまま目的地の駅まで家族で移動することは苦痛極まりないものです。
そんなことにならないためにも、新幹線の指定席の購入・予約方法について、知っておくと便利ですよ。
いつから予約できる?
「新幹線を予約する」とはどういうことでしょうか?
予約が必要なのは、北海道・東北新幹線のグランクラス(グリーン車指定席の1ランクの指定席で食事・飲み物のサービスもある)、グリーン車指定席、普通車指定席といった座席指定の座席を確保する場合です。
では、新幹線の指定席はいつから購入できるのでしょうか?
新幹線の指定席は、利用する列車が発車する日の「1ヶ月前(前月と同じ日)の午前10時」に一斉に発売されます。
発売開始後の指定券は、駅や旅行会社の窓口で購入することができます。
例えば、11月1日の「のぞみ」の指定券の発売は10月1日の10時からとなります。
グリーン車指定席やグランクラスの発売日も同じです。
詳しくは後述しますが、事前にネット予約会員になるなどの条件を満たせば、JR各社のホームページ、スマホアプリなどインターネット上から購入することができます(エクスプレス予約、スマートEXなど)。
仕事などの都合で、どうしても発売日の午前10時に駅のみどりの窓口やJRの切符の取り扱い旅行代理店の店舗に行けない人に、おすすめのネット予約サービスです。
事前に予定が立っている家族旅行などでは、発売日に購入すれば、購入できる可能性はかなり高くなるのではないでしょうか?
きっぷ事前申込サービスとは?
新幹線の各指定席は、利用する列車が発車する日の「1ヶ月前(前月と同じ日)の午前10時」に、駅や旅行会社の窓口で一斉に発売されるとお伝えしましたが、実は、指定席発売日のさらに1週間前から事前申込(予約)ができる方法があります。
それが、「きっぷ事前申込サービス」です。
この「きっぷ事前申込サービス」は、発売日前に希望する新幹線指定席を予約するもので、きっぷの代金の支払い(購入)は、切符の引き取り時となることから、新幹線指定席を発売日に購入することとは異なり、完全に「予約」というものになります。
よって、より確実に希望する新幹線の指定席を確保しようと思えば、このきっぷ事前申込サービスがオススメです。
ただし、この「きっぷ事前申込サービス」は、あくまで予約であり、新幹線指定席特急券を事前に購入するものではないため、座席の確保を約束するものではありません。
よって、「きっぷ事前申込サービス」を利用したからといって指定席が取れなかったという可能性は十分にあり得ます。
新幹線の予約方法
新幹線の予約にあたる「きっぷ事前申込サービス」は、
- JRの主要駅にあるみどりの窓口
- 券売機
- ネット予約
- 旅行会社
の4つの方法で予約ができます。
1.みどりの窓口
以前は、JR主要駅にあるみどりの窓口で、お盆・正月などの超繁忙期に限り、新幹線指定席のきっぷの事前申込サービスを受け付けていました。
しかし、列車予約サービスでも事前申込が可能となり、みどりの窓口での事前申込を大々的に告知することがなくなっていきました。
それでも唯一、JR西日本が2017年のお盆期間分まで、JR西日本のホームページにて、みどりの窓口とみどりの窓口がある駅への電話と専用電話での事前申込を告知していましたが、それ以降はシーズンとなっても告知がありません。
今でも、JR各社の主要駅のいくつかでは事前申込が可能ですが、できるだけインターネット列車予約サービスを利用してほしいというJR各社の思惑もあり、問い合わせをしないと具体的にどの駅で事前申込・予約が可能なのか、分からない状況です。
インターネットやスマホを利用していない、使えないといった人で、どうしても対面や電話で事前申込サービスを利用したいという人は、事前に最寄りのJRの駅に確認する必要があります。
ちなみに、JR西日本が自社ホームページにて告知した最後の2017年お盆期間のみどりの窓口での事前申込の概要の詳細は下記の通りです。
- 事前申込可能なきっぷ
- 2017年8月11日から 8月16日に始発駅を発車する列車の指定券
- 事前申込方法
- 専用ダイヤルにて電話での申込、駅みどりの窓口での申込(みどりの窓口がある駅への電話でも可)
- 受付期間(専用ダイヤルにて電話での申込の場合)
- 2017年6月30日から7月2日の9時から15時まで
- 受付期間(駅みどりの窓口での申込の場合)
- 2017年7月2日10時から窓口営業時間内(2017年7月2日の1日のみ受付)
- 切符の受け取り
- 2017年7月19日
お盆・年末年始などの超繁忙期の電話での事前申込は、現在、JR西日本のみ受付可能となっているサービスです。
また、新幹線指定席や在来線特急指定席などの「購入の受付」は、発売日の早朝からみどりの窓口で行っており、希望する指定席の切符の申込書を記入してみどりの窓口に提出するだけで事前申込ができます。
この当日の事前申込は、みどりの窓口の駅員さんが、発売日の10時ちょうどにマルスと呼ばれる専用端末を入力し続ける様子から、通称「10時打ち」と呼ばれています。
インターネットが普及する前、超人気列車で切符の確保すら超難関だった寝台特急カシオペアなどのスイート個室寝台特急券を確保するためなどに、鉄道マニアの間で知られていた裏技でした。
しかし、後述するJR各社のインターネット予約サービスでの事前申込が、希望するきっぶの発売日1週間前から利用できるので、ネット予約サービスのほうが圧倒的におすすめです(10時打ちは今でもお願いすればやってもらえます)。
2.券売機
以前は、前述したみどりの窓口での事前申込がみどりの券売機と呼ばれる多機能券売機(以下、券売機)でも可能でしたが、2018年10月現在では、券売機から直接申込を行う形でのきっぷの事前申込サービスを利用することができません。
ただし、後述するエクスプレス予約などのネット予約サービスにてきっぷ事前申込サービスを利用することで、新幹線の指定席の予約を行い、席が取れた場合、券売機にてきっぷの引き取りは可能です。
3.ネット予約
現在、きっぷ事前申込サービスを利用し新幹線の指定席を予約する方法で最もおすすめな予約方法が、ネット予約です。
JR各社によって、ネット予約システムが異なり、詳細は以下のとおりです。
JR北海道・JR東日本「えきねっと」
全国の新幹線、JR在来線特急列車の指定席のネット予約サービスです。
えきねっとトクだ値というネット予約限定割引きっぷやJR東日本国内ツアー商品、東日本エリアの現地観光プランの販売もあります。
予約した切符は、JR北海道・JR東日本とJR西日本の北陸エリアの一部の駅・券売機のみで受け取ることができます。
JR東海「エクスプレス予約」
東海道・山陽新幹線のネット予約サービスです。
エクスプレス予約を利用するには、
- エクスプレスカード
- J-WESTカード・エクスプレス
- JCB
- 三井住友VISAカード
- 三菱UFJニコス
- トヨタファイナンス
- アメックス
- イオンカード
- セディナカード
- ダイナースクラブカード
- 三井住友トラストクラブ
のどれかに入会の上、別途エクスプレス予約の年会費1,080円が必要です。
紙製のきっぷは、東海道・山陽新幹線の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口でのみ受け取ることができます。
JR東海・JR西日本「スマートEX」
東海道・山陽新幹線のネット予約サービスです。
Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaも含む)などの交通系ICカードに手持ちのクレジットカードを紐づけることで利用が可能です。
ただし、早割きっぷの設定はあるものの、通常時の割引はほぼありません。
また、紙製のきっぷは、東海道・山陽新幹線の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口でのみ受け取ることができます。
JR西日本・JR四国「e5489」
北陸・山陽・九州新幹線、JR西日本・JR四国の在来線特急列車の列車予約サービスです。
クレジットカードJ-WESTカード・エクスプレス会員のみ東海道新幹線の列車予約サービスも利用できます。
きっぷは、JR東日本(北陸新幹線と東京都区内の各駅のみ)、JR西日本、JR四国、JR九州の主要駅の券売機や受取専用機、JR東海・JR西日本の主な駅の窓口でのみ受け取ることができます。
JR九州「JR九州列車予約サービス」
山陽・九州新幹線、JR九州・JR西日本の在来線特急列車の列車予約サービスです。
きっぷは、JR西日本・JR九州の主な駅の窓口と券売機でのみ受け取ることができます。
ネット予約サービスを利用した上で、きっぷ事前申込サービスにより指定席券を予約した場合の決済方法はクレジットカード払いとなります。
そのため、事前申込した内容で予約が成立した時点で、自動的にクレジットカード決済が行われます。
また、申し込みができた場合もできなかた場合も、きっぷ発売開始日当日(乗車日1カ月前)の10:00以降、メールで結果の内容が送信されます。
ところで、上記の4つのネット予約サービスの中で、唯一、JR北海道・東日本のえきねっとは、全国のJRのきっぷが事前にネット予約ができ、一見、最も便利のように思えますが、一部チケットレスサービスがSuicaとの組み合わせで利用できるものの、基本的にきっぷの受け取りが必要です。
そのきっぷの受け取りは、前述のとおり、JR北海道・JR東日本とJR西日本の北陸エリアの一部の駅・券売機のみとなっており注意が必要です。
同様に、JR各社が提供している前述した他の3つの列車予約サービスもきっぷの受け取りが可能な駅が自社もしくは隣接しているJR各社のみとなっていることから、やはり、自分が住んでいる地域のJRの会社が提供している列車予約サービスを登録し利用することが、おすすめですね。
自分の住んでいる地域に加えて、東海道・山陽新幹線を利用する機会が多い人の場合、エクスプレス予約やスマートEXを加えて登録・利用するといった利用法もよりお得で、おすすめですよ。
4.旅行会社
JTBやJRグループの日本旅行などの旅行代理店の店舗でも、以前はみどりの窓口と同様にきっぷの事前申込サービスを受け付けていました。
しかし、前述したみどりの窓口と同じく、ネット予約サービスを推進したいというJR各社の思惑もあり、最近では、旅行代理店の店舗でのきっぷの事前申込サービスをやめてしまった会社・店舗が増えてきています。
いつも旅行などの各種きっぷ・宿泊先の手配は、すべて馴染みの旅行代理店の店舗でお願いしているという人や旅行代理店の店舗ですべて済ませてしまいたいという人は、旅行代理店へ事前に確認してくださいね。
まとめ
新幹線指定席特急券の発売日は、利用する列車が発車する日の「1ヶ月前(前月と同じ日)の午前10時」からで、さらにきっぷ事前申込サービスを活用すれば、新幹線指定席特急券の発売日の1週間前から事前予約が可能です。
きっぷ事前申込サービスのおすすめの予約方法は、JR各社のネット予約サービスとお伝えしましたが、実は、このネット予約サービスは、発売開始日の7日前朝5時30分から発売開始日当日の9時30分まで利用可能です。
きっぷ事前申込サービスは申込順に予約したきっぷの発売日当日午前10時から実際に指定席の確保が行われていきます。
また、事前申込サービスの申し込み数が一定数を超えると申し込みの制限をかけられてしまう場合もあります。
よって、駅みどりの窓口がオープンする数時間前の早朝5時30分ちょうどにPCやスマホからアクセスしネット予約サービスからきっぷ事前申込サービスを利用することで、希望する新幹線指定席特急券を確保できる確率がより一層高まります。
次回の超繁忙期の新幹線の利用は、ネット予約サービスからきっぷ事前申込サービスを利用してみてくださいね。