クレジットカード審査に落ちる理由が判明!通る人通らない人の違いとは?
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。
「ちゃんと収入があるのにカード審査に落ちてしまう。」
「どうしてもこのカードを作りたい!」
あなたは、このような経験がないでしょうか?
消費者金融のカードローンなどに比べると、『クレジットカードの審査は通りやすい』と言われています。
これは、長期間お金を貸すカードローンに対し、基本的に2か月程度の買い物代金立替に過ぎないクレジットカードでは、貸倒リスクが異なるためです。
しかしそんなクレジットカードの審査に通らなかった場合、
「私の名前を使って誰か悪いことをしてるのでは・・・?」
と心当たりが全くなく、不安になる方もいると思います。
ですが原因は、必ずあるのです。
この記事では、なぜ審査に通らないのか?の原因を一つずつ説明していきますね!
この記事に書いてあること
クレジットカード審査の流れ
クレジットカードの審査は、申込内容と信用情報機関からのデータをミックスして判定をしています。
この段階で、審査に通すかどうかは決まりますし、同時に利用限度額などの契約要件も決定しています。
ただし申込をした人が、他人の成りすましである可能性は否定できません。
そのため最後に、運転免許証などで身分確認をします。
申込内容と身分証明書が一致することを確認したら審査は完了です。
クレジットカードの申込をする際、運転免許証番号を書かされます。
カードが郵送される際、申込者本人しか受け取れない送達方法を利用することが多くなりましたが、この際に運転免許証番号がチェックされるのです。
宅配業者がこのような配送を引き受けると、ドライバーさんが持っている携帯端末に受取人の運転免許証番号を入力することもあります。
申込の際に登録済みの運転免許証番号と一致したらカードを引き渡すのです。
運転免許証番号は、身分確認の手段としては非常に優れており、信用情報機関にもこの番号が登録されています。
他人名義でクレジットカードを作ろうとしても、運転免許証番号が違っていれば怪しまれます。
債務整理などをしてブラックリストとして登録されると、信用情報の内容が悪いのでクレジットカードの申込をしても審査には絶対通りません。
そんな人が、ほぼダメもとで他人名義の申込を試みますが、運転免許証番号が不一致であることだけでもバレてしまうのです。
審査に通らない理由
審査に通らない理由として、以下の6つが考えられます。
- ハイレベルのカードに申し込んでいる
- ブラックリスト入りしている
- 収入に対してカード枚数が多い
- 複数カードを一気に申込み
- クレジットヒストリー
1,ハイレベルのカードに申し込む
自分の実力以上に、ハイレベルのクレジットカード(ゴールドカードやプラチナカードなど)を申し込もうとするのは無謀です。
最初のカードであれば、比較的通りやすいカードから申し込みましょう。
2,ブラックリスト入りしている
債務整理などでブラックリストに該当してしまったら、審査は絶望的です。
※ブラックリストについては後述しています。
3,収入に対してカード枚数が多い
収入の割に、クレジットカードの発行枚数が多すぎる人は審査に通りません。
クレジットカードを使って、ショッピングの代金を踏み倒したり、なんらかの詐欺を行うのではないかと疑われるためです。
4,複数カードを一気に申込み
また何枚ものクレジットカードを、一気に申し込んでも審査に通りません!
ポイントサイトと呼ばれるキャッシュバック専門のサイトがあります。
信販会社が、加入率の少ないクレジットカードを、1枚5千円から7千円程度のキャッシュバックを付けてポイントサイトに持ち込み、宣伝してもらっているのです。
アニメキャラクターのカードは、ある程度の発行をしないとキャラクターの版権元との契約違反になったり、赤字になってしまったりすることがあります。
このような場合、カード会社は広告宣伝費が非常に割高になることは承知の上で、なりふり構わずポイントサイトを利用して発行枚数を増加させようとしているのです!
ポイントサイトを利用すると、何枚ものクレジットカードを申し込んでしまいがちですが、3枚目程度から審査に通らなくなります。
これは一般的に「申込ブラック」と言われる現象であり、続けて何枚ものクレジットカードを申し込むような必然性はない事から、『カード詐欺を企んでいるのではないかと疑われる』のです。
もっともこのような理由で、審査に落すかどうかは信販会社の判断です。
必ずしも、落とされるわけではないのですが、警戒される可能性は高いでしょう。
ちなみに直近のクレジットカード申込状況は、信用情報として登録されています。
審査に通ったか否かに関わらず「申込事績」として登録されます。
だから同時に複数のクレジットカードを申し込んではいけないのです。
クレジットヒストリー
今までクレジットカードをどう使っていたかも審査に影響します。
信用情報には、毎月クレジットカードの支払が期限通りにされているかが登録されます。
支払ができないのは論外としても、1日でも支払日から遅れたら登録されてしまうのです。
もちろん1回程度の支払遅れを理由として審査に落とされることは非常に少ないでしょう。
しかし1年のうちに、何度か支払が遅れていると「この人はお金にルーズなのか」とか「支払に困っているのではないか」とか疑われます。
どちらのケースも信販会社が一番嫌うパターンです。
審査に通りにくくなるのは当然と言っていいのではないでしょうか。
参考記事:修行不足で審査に落ちる!クレジットヒストリーとは?
では審査に通りやすい年収や職業はある?
審査に通りやすい年齢層は、30代から50代と言えるでしょう。
社会人として活躍が期待される年代でもあり、収入も安定しているか上昇気流に乗る頃だからです。
これに対し、新社会人の20代や定年を過ぎた60代以降は、審査に通りにくい年齢層だと言えます。
もっとも、年齢だけで審査の有利不利を判断することはできません。
審査の通りやすさに「年齢による差は大きくない」と言えますが、職業では大きな差が出ます。
年齢<職業
ちょっと考えていただければわかると思いますが、大企業の正社員や公務員の方は収入も高めで安定しています。
クレジットカードは買い物代金の立替を目的とした一種の貸付契約です。
そのため立て替えた資金を、回収できるかどうかが審査では大きな論点になるのです。
その観点からすると、大企業の正社員や公務員の方は審査では有利だと言えるでしょう!
このように「審査に強い」職業があるのに対し、逆の職業もあります。
派遣の仕事をしている人は、例え派遣会社の正社員だとしても収入の確実性という観点からすると見劣りします。
同様の理由でパート・アルバイトの方も審査では不利です。
また職業に加えて勤続年数も重要です。
たとえ正社員であっても、勤続年数が半年程度であれば、安定という面から見ると弱くなります。
審査に通りやすいカードは存在する
クレジットカードにはいくつもの種類があります。
その中でもガソリンスタンドや小売店舗、通販業者が発行するクレジットカードは審査に通りやすいです。
とくにガソリンスタンドが発行しているクレジットカードは、Web上の「難易度ランキング」などでも審査が緩いカードとして多く紹介されています。
大手店舗では、自社系列の信販会社を設立し、クレジットカード発行を独自にしていることもある程です。
これらのクレジットカードは、各店舗では販売促進目的で発行されています。
中には店舗のポイントカードと一体化させたり、カード会員だけを対象にした値引サービスを提供したりしています。
これに対し、「ゴールドカード」「プラチナカード」と呼ばれるカードは、簡単に審査に通らないという点で有名です。
ステータス性を強調し、簡単に入会させないという意図もあるのですが、信販会社が「客を選んでいる」ことも考えられます!
このようなカードは、利用限度額が最低100万円なので、ある程度の年収と安定した職業が必要です。
サービス内容が充実しており、宣伝を見るだけで入会したくなるものですが、一般人には高嶺の花と言っていいかもしれません。
審査に通りやすいという観点からすると、信販会社が発行しているオリジナルシリーズのクレジットカード、中途半端な位置づけにあります。
ゴールドカードやプラチナカードほど難易度は高くないものの、ガソリンスタンドなどが発行しているクレジットカードほど簡単に審査には通りません。
この手のカードは新規入会者数が減少していると言われていますが、これもその一因です。
落とされ続ける人の対処方法
先ほど述べた通り、ガソリンスタンドやスーパーなどが発行しているクレジットカードは審査に通りやすいのですが、それでも落とされる人は存在します。
ひとつのカードで審査に落ちると、別のカードで試したくなるものですが、先ほど述べた通り信用情報には申込事績も登録されますから、ぐっとこらえましょう。
2回連続で、クレジットカードの審査に通らない場合、自分に心当たりがなければ原因追及が必要です。
信用情報を確認しよう
このような場合、最初に信用情報の開示請求が必要です。
日本には信用情報機関が3つあります。
- 信販会社系のCIC
- 消費者金融系のJICC
- 銀行系の全銀協
です。
このうち、一番重要なのはCICだと言えるでしょう。
CICは信販会社系とはいえ、消費者金融も加盟しているため過去に消費者金融を利用していた経験があれば、その事績も確認することができます。
言い方を変えれば、CICに開示請求をすれば、クレジットカードの審査で利用されている信用情報を自分も見ることができます。
具体的な開示請求はCICのWebを見ていただければいいのですが、手持ちのクレジットカードで支払ができて便利です。
先ほど述べた通り、開示された資料を見ると、今まで自分が利用していたクレジットカードや消費者金融がすべて載っています。
1ペーシに1つの業者なので見やすいのですが、各ペーシの下部には毎月の支払状況が掲示されています。
支払がきちんとされていれば「$」、利用がなければ「-」の表示がありますが、それ以外の表示の場合は問題です。
たとえばクレジットカードの審査に落ち続けている人は、支払遅延の「A」が並んでいたり、事故情報と呼ばれるブラックリストの情報が載っていたりするのです。
携帯電話の滞納
携帯電話の滞納もブラックリストに直結します。
ご存知の通り、スマホを購入すると購入時に支払は発生せず、金利ゼロでの分割払いです。
ドコモなどの携帯電話会社は自社で信販会社も営んでおり、スマホの分割代金を回収しています。
3か月から6か月の滞納があると、未払債権が保証会社に引き継がれ、信用情報機関へ登録されるのです。
スマホ本体の代金が携帯電話利用金に含まれているという意識がない人は案外多くいて、CICの開示資料ではじめて知ったという人も少なくありません。
ブラックリストに入ったらどうすればいいのか?
では、開示資料から自分がブラックリストとされていることがわかったらどうすればいいのでしょうか。
これから気をつけるから、ブラックリストの事績を消してほしいと言っても絶対に消してくれません。
5年間は、この事績が消えないので「喪に服す」しかないでしょう。
もっとも最近は、デビットカードが発達しています。
銀行のキャッシュカードにVISAやMASTERのマークが入っていることも多いので、知っている人も多いでしょうが、利用の都度銀行口座から代金が引き落とされるのです。
立て替えというプロセスがないため、事実上審査はありません。
デビットカードを利用すれば、日常生活で困ることはあまりないはずです。
関連記事:これで完璧!高校生、未成年でもクレジットカードを作る方法まとめ
伝統的にガソリンスタンドではデビットカードを利用できません。
またアパートなどの賃貸料を、クレジットカードで支払うことを要求するケースもあります。
クレジットカードは審査があるため、カードを持っている人の信用調査を省略できるためです。
このような不便さは甘んじるしかありませんが、明日から生活に困るというようなことはありません。
スーパーホワイトの対処法
信販会社などの業界で「スーパーホワイト」という言葉があります。
ブラックリストの「ブラック」の逆の意味ですが、信用情報を照会しても何の事績もない人のことを言います。
とはいえ、新社会人でも、大学自体にクレジットカードを利用した経験者が少なくないご時世に「スーパーホワイト」になっていること自体不自然だと言えるでしょう。
しかもそれが、20代後半以降の方であれば絶対おかしいのです。
このような人の多くは「ブラックリスト明け」の人でほぼ間違いないでしょう。
5年経過したため事故情報はすべて消去されたものの、クレジットカードや消費者金融の利用実績もすべて消去されてしまっているのです。
信販会社も消費者金融も、このような人に対し、かなり警戒心を持ちます。
過去に何があったかという疑念もありますが、それ以上に他人の成りすましではないかと疑われます。
しかしブラックリスト期間が満了したら、少しでも早く「一般の生活」に戻りたいので、クレジットカードは必需品です。
先ほど挙げた審査が通りやすいクレジットカードを申し込むことが一つの手段です。
1つでも審査に通れば、そこで実績を作り他のクレジットカードに申し込むことが、可能になります。
こうして段々と、自分の信用を取り戻して信販会社自身が発行するオリジナルのクレジットカードで、審査に通ればもう大丈夫です。
クレジットカードから手を引く選択
とはいえ一度、スーパーホワイトになってしまうと、どの信販会社も警戒します。
自分が支払不能になった信販会社は永久に取引をしてくれないでしょうし、スーパーホワイトを警戒する厳しめの信販会社は絶対審査に通さないでしょう。
それならクレジットカードから完全に手を引いてしまうのも一つの方法です。
先ほど述べた通りデビットカードなら審査がありません。
一度、クレジットカードで失敗しているのに、再度利用する必要もないでしょう。
多少の不便さはありますが、デビットカードはクレジットカード同様に利用することができます。
最近のデビットカードは利用額に応じて0.5%程度のキャッシュバックをしてくれることもあります。
ポイント重視でクレジットカードを選んでいた人も納得できる話ではないでしょうか。
ブラックでも通るカードがあるって本当?