仕事(会社)行きたくない、毎朝吐き気がするなら会社を辞めた方がいい理由
こんにちは
うつで仕事を辞めた経験のある石原です。
さて、この記事を読んでいるあなたは、毎日仕事に行く中で、「あぁ…今日も仕事行きたくないな」なんて思っているのかもしれません。
という私も、毎朝「今日休みたいなぁ」と思っています。
シフト制などの休みが不定期な人も、月曜から金曜まで働いて休日は土日に固定されている人も、心も身体も知らず知らずのうちに疲労を貯めこんでいます。
「今日一日ぐらい休んでも大丈夫かしら?」なんて思っても実際に仕事を休める人は、少ないのではないでしょうか。
休みを取れたとしても休み明けに出勤するとき、なんとなく後ろめたい気持ちがあったり「周りの人たちは私が休んだことに対してどう思っているのだろう」などと気になって、ますます出勤するのが嫌になりますよね。
休んだら次の日会社に行きづらくなってしまうのはわかっているけれど、それでも休みたい!行きたくない!
連休明けや週初めなどに、「仕事に行きたくない」という気持ちになる方は多いと思います。
中には「仕事に行かなきゃいけない」と思うだけで、吐き気がしたり、涙が出てきたり、という人もいるんです。
そのように感情のコントロールが、うまくいかなくなるところまで来てしまうと、それは深刻な心の病をかかえてしまっている可能性もあります。
この記事に書いてあること
仕事に行きたくなくなる原因
仕事に行きたくなくなる原因は人それぞれですが、
- 仕事の内容が自分の能力に合っていない
- 職場での人間関係に悩んでいる
- 働きすぎ、過重労働などで疲れている
- 通勤時間が長すぎて負担が大きい
などが大きな理由としてあげられるでしょう。
1.仕事の内容が自分の能力に合っていない
「仕事内容が自分の能力に合っていない」というのは、その人の能力があまりにも高すぎて任される仕事内容が物足りない、といった場合もあります。
ですがその場合は、「自分には物足りないので転職しようかな、職場をかわろうかな?」などと思うことはあっても、「仕事に行きたくない」と思うことはないでしょう。
つまりここでいうのは、
- 自分の能力以上のことを要求される
- 自分の能力以上の仕事を任される
という場合のことです。
自分のキャパシティ以上のことを要求されると、最初はなんとかついて行けたとしても、そのうちしんどくなってしまいます。
職場では常に、
「次は何をさせられるのだろう・・・」
「できなかったらどうしよう・・・」
とドキドキしっぱなしです。
また自分の能力以上の仕事を振られると、ミスをしてしまうこともあるでしょう。
そのミスを上司から必要以上に咎められたことがあれば、それがトラウマになってしまうことも考えられます。
またミスをしたことで、上司や同僚などとの人間関係が円滑に進まなくなったりということもあるでしょう。
がっかりさせちゃうかもしれないけど、今までが過大評価されていただけなのよ。
2.職場での人間関係に悩んでいる
従業員数の多い・少ないにかかわらず、どの職場でも必ずと言っていいほど「派閥」のようなものがあると思います。
表面上はみんな仲良くしているように見えても裏では「誰々さんが誰々さんの悪口を言っていた」などということはよくある話ですよね。
本人に落ち度がなくても、何かがキッカケで誰かに疎まれたりするようなことがあると、その人だけでなく周りの人みんなから無視されたり冷たく当たられたりという可能性は大いにあります。
まるで中学生のいじめのようなことをしている大人たちも実はたくさん、しかも案外身近にいたりするものです。
また職場では、
『新卒採用からずっとその会社に在籍している人』
『中途採用で途中から入社してくる人』
などさまざまですが、『年下の上司』も珍しい話では決してありません。
職場ではあなたのほうが年上でも、その会社でのキャリアで考えると年下の上司の方が先輩だというケースです。
このようなシチュエーションに耐えられない人は、年下の上司との関係性や接し方について悩んでしまうかもしれません。
どうしても年下の上司の指示に従うことに抵抗があるというような人は、仕事がイヤになりやすいです。
先ほど「仕事の内容が自分の能力に合っていない」のところでも少し触れましたが、自分の能力以上の仕事を割り振られてミスを犯したりした場合に、そのミスが原因で周りとのコミュニケーションに支障が出る場合があります。
どちらかといえば、仕事上でミスをすることよりも、ミスをしたことにより上司叱られた、周りから責められたという経験が、人間関係の悩みにつながり仕事に行きたくないと感じてしまうことが多いようです。
3.働きすぎ、過重労働などで疲れている
「オーバーワーク」のことです。
朝早く出勤して、十分にお昼休憩も取れないまま、毎日残業続き・・・家に帰宅するころには、日付が変わってるという人も今の時代は多いですよね。
残業続きでも、しっかり残業代が支払われていればまだ納得もできますが、なんだかんだ理由を付けたり圧力をかけて残業代を出さないような会社も中には存在します。
私たちには1日24時間しかありません。
社員に無償で過重労働を課す会社など、表に出てこなくてもごまんとあるでしょう。
このあたりは国の対策が期待されます。
長時間労働削減に向けた取組|厚生労働省
仕事だからと割り切って頑張っていても、そのうち燃え尽きてしまうことも考えられます。
働きすぎ、過重労働では、心も体もくたくたになってしまいます。
そのうちに「仕事に行きたくない」と感じ出す人が多いことは想像に難くはありませんよね。
4.通勤時間が長すぎて負担が大きい
急な人事異動や転勤などで、自宅から勤務先までの通勤距離が長くなってしまうこともあります。
会社の近くに引っ越しできれば一番楽かもしれませんが、家庭の事情だったり経済的な理由などから、異動や転勤の度に引っ越しができる人なんてそうそういません。
引っ越さなくても通える距離であれば、今までよりも朝早めに自宅を出発し長距離を電車や車で通勤するほうが楽に思える場合もあります。
最初はそこまで苦痛に感じなくても、知らない間に疲れがたまり、それが少しずつ心に負担をかけていることもあるのです。
そもそもあなた電車で宿題なんてしないでしょ?
仕事に行きたくない時の対策
それでは実際に「仕事に行きたくない」となった場合、どうすればいいのでしょうか。
心が悲鳴をあげて心身のバランスを崩してしまうほどの拒絶反応が出ているのであれば、周りに多少迷惑をかけようがどんなふうに思われようが、それは仕事を休んでも、なんならもう仕事をやめてしまっていいと思います。
一番大切なのは、仕事よりも何よりも自分自身です。
自分の心と体の健康状態を一番知っているのは自分ですし、それを守れるのも自分しかいません。
結局いざとなると誰も助けてくれないのですから、自己防衛するもしないもすべてあなたの自己責任です。
ただそこまでの、切羽詰まった状態にまだなっていないのであれば、やっぱり仕事を休んだり辞めたりというのは本当に最終手段にすぎません。
では一体どうすれば、仕事に行きたくない日も乗り切れるのでしょうか。
仕事を休んだときのメリット・デメリットを考える
もし今日仕事を休んだらどうなるのか、メリットとデメリットをよくよく比べてみましょう。
おそらく今日一日仕事を休むことのメリットよりもデメリットの方が多いのではないでしょうか。
仕事を休んだ場合、心は少し楽になるかもしれません。
体も一日あればちょっと体力も回復するかもしれません。
しかし、このようなことを繰り返すと、
- 仮病だとみなされ上司や同僚から冷ややかな目で見られる可能性がある
- 「あの人すぐ休むよね、いつも仮病じゃない?」とレッテルを張られ職場での信用を無くす可能性がある
- 職場での人間関係にも影響が出るかもしれない
- 仕事が遅れてしまう
- 自分が穴を開けた分他の誰かがその穴埋めをしなければなくなるので迷惑をかけることになる
ちょっと考えただけでもこれだけ思い浮かびます。
どうでしょうか?
メリットよりもデメリットの方が目立ちませんか?
出勤した方が結果的にラクという場合があります。
気持ちの切り替え方法
身体の疲れは休日にしっかりとり、心の疲れはなるだけ早いうちに少しずつ解消していきましょう。
仕事に行きたくないという朝は、その日仕事が終わった後に何か「楽しみ」を作りましょう。
仕事が終わったらずっとほしかった本やCDを買いに行くでも良いし、ウインドウショッピングを楽しむでも良いです。
早々に帰宅してビールを片手にお気に入りのソファに座って映画を見るもよし、奮発して焼肉に行ってもいいですね。
とにかくつらい一日を乗り切った後に自分を思いっきり甘やかしてあげましょう。
他には、今まで仕事で出してきた成果(上司に褒められたこと、お客様に喜ばれた経験など)を思い出し、過去の栄光を思い浮かべてみることです。
今日も仕事に行きたくなかったけど、案外職場に行ってしまえばそうでもなかったり…ということもあると思います。
家を出るまでが一番面倒なだけで、行ってしまえば案外バリバリ仕事をこなせるということもあると思います。
もしくは、職場で一番面倒な上司を想像してみてください。
一日ちょっと休んだだけでイヤミをネチネチいつまで言われるのか、想像してみてください。
なんとか頑張って出社した方がその上司のイヤミをネチネチ聞き続けるより、怒られ続けるよりは良くはありませんか?
それでも無理そうなら、仮病を使ってでも休むという最終手段を取りましょう。
しかし、休んだ時間も有意義に使ってください。
転職をしたいと思うなら、次の職探しの時間に当てたり、これからもその会社で頑張るつもりならしっかりと充電できるように自分のしたいことを好きなだけしましょう。
ただ欠勤が続いたり遅刻が続くようだと、それこそ取返しがつかない事態にもなりかねません。
今日一日休んだら、明日からはまた頑張って時間通りに出社しましょう。
仕事に行きたくなくなるにはそれなりの理由があるはずです。
なぜ仕事に行きたくないのか、理由を明確にしましょう。
理由がわかれば対処法がわかります。
仕事がきつすぎてついていけないのが理由であれば、上司に相談すれば何とかできそうな仕事を回してくれたり色々と指導してくれるかもしれません。
通勤時間や距離がネックなら、上司に相談して部署の異動、勤務先の異動をお願いすることもできるかもしれません。
人間関係で躓いているのなら、なんとかその人間関係を修復するために努めなければなりません。
どうにもならないこともありますが、できる限りの手を尽くすことができます。
まとめ
一度仕事に行きたくないと思ってしまうと、おそらくその後その仕事が楽しくて仕方ない!という状態までもっていくことは難しいです。
心や身体を壊してしまう前に、なんとか対処法を見つけましょう。
しかし、出勤前になると吐き気がしたり涙が止まらなくなったり震えが来たりする場合は、無理せず長期休暇をとるなり、退職するなり、その仕事場から離れることも大切です。
決して「逃げ」ではありません。
一番大切なのは、仕事よりも何よりもあなた自身です。