新幹線は切符の買い方を知らないと大幅に損をする!?新幹線を格安利用する方法まとめ
こんにちは!
彩春館学園、マネー研究部(仮)部長の芹沢です。
あなたは、出張や旅行が多いほうですか?
その際の交通手段は飛行機?それとも新幹線でしょうか?
いずれにしても、安くはない交通費。
「もし少しでも交通手段の費用を下げられるとしたら・・・!?」
実は新幹線って普通に切符を買ってたら、損をしてることがあるって知ってますか?
「いやいや、新幹線の値段って下がらないでしょ・・・!」
「早く運んで貰ってるのだから、その上安くなんて望みすぎでしょ!」
こうお考えかもしれませんが、そんなことはありません!
実は、回数や移動距離によっては格段に安くすることが可能です。
仮に一人500円下げられたら、旅先でビールをおかわりできますよね・・・!
また、普通車だけでなく、グリーン車までも格安で乗れてしまいます。
グリーン車は普通車の2+3の5列シートと違い2+2の4列、また前後の感覚も広くリラックスできるちょっぴり贅沢な空間。
通常の方法で、グリーン車に乗ろうとするとグリーン料金(距離によって加算)が必要になり、割高です。
(距離計算に役立つサイト:HyperDia)
しかし今回紹介する方法の中には、グリーン車の料金が普通席を下回ってる切符も登場します。
それでは、本日は新幹線をいかに安く乗るかの話ですっ!
この記事に書いてあること
新幹線の料金は特急券+乗車券で成り立っている
当初は日本国有鉄道(国鉄)が、現在ではJRグループの北海道旅客鉄道(JR北海道)、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)、九州旅客鉄道(JR九州)が運営する日本の高速鉄道である。
引用:新幹線|ウィキペディア
でも私はいつも切符一枚で乗ってるような?
基本的には、乗車券と特急券に分かれていますが、乗車駅と降車駅どちらも新幹線が停まる駅の場合は1枚です。
例えば、岡山~大阪に移動する場合、新幹線は新大阪までなので、新大阪〜大阪間の切符が必要になります。
そこでこの場合は、岡山~新大坂までの特急券、岡山~大阪駅までの乗車券の2枚が必要になるわけです。
これが、岡山~新大坂までの移動だと発券される券は1枚です。
乗車券例
特急券例
実際に利用する際、乗車券と特急券が分かれてる区間で、乗車駅の改札を通るときは2枚重ねて入れましょう。
指定席と自由席は料金が520円違う
- 指定席
- 並ぶことなく確実に席に座ることが出来ますが、自由席に比べて追加料金が必要です。
- 自由席
- 車両に乗ってから席を選べますが、混雑時に席に座りたい場合は並んだほうがいいでしょう。
全区間指定席利用の場合、通常期の自由席料金から520円追加になります。(区間やシーズンによって若干異なる)
新幹線の普通車料金の計算方法の例
新幹線の切符は、駅窓口、券売機、JRのネット予約サイト、旅行会社で購入できます。
販売期間は、発車日の1ヶ月前午前10時~発車時刻の5~10分前までです。
JR西日本とJR九州は、電話からも購入できます。
料金の内訳は
運賃+(指定席特急料金or自由席)
です。
例えば新大阪~岡山をのぞみ(通常期)で乗る場合
自由席 3,020円(運賃)+2,480(自由席)=5,500円
指定席 3,020円(運賃)+3,210円(指定席特急料金)=6,230円
特急料金は繁忙期+200円、閑散期-200円と若干変わります。
また、指定席特急料金から-520して、グリーン料金(下記の表参照)を加えたのが東海道・山陽新幹線のグリーン車料金です。
また、往復割引乗車券とは片道601km以上利用で割引になる切符のことを呼びます。
JRネット予約サービス一覧
JRのネット予約サイトは、利用する新幹線によって異なります。
- JR東日本 ・・・えきねっと
- JR西日本 ・・・おでかけネット
- JR東海 ・・・東海道新幹線ネット予約&乗車サービス
- JR九州 ・・・ネット限定きっぷ
サービス名 | 購入の必須要件 | 路線 | 受け取り可能な駅 |
---|---|---|---|
えきねっと (JR東日本) | えきねっと会員(無料) | 東北・北海道新幹線 秋田新幹線 山形新幹線 上越新幹線 中央新幹線 | JR東日本の駅 JR西日本北陸およびJR北海道青森・函館の一部駅 |
e5489 (JR西日本) | 会員でなくても購入可 | 山陽・九州新幹線 北陸新幹線 | JR東日本 JR東海 JR西日本 JR四国 JR九州の駅 |
エクスプレス予約 (JR東海) | JR東海エクスプレスカード、JR西日本J-WESTカード(エクスプレス)のどちらかが必要 | 東海道・山陽新幹線 | JR東海・JR西日本の駅 |
JR九州インターネット列車予約 | JR九州 WEB 会員(無料) | 九州・山陽新幹線 | JR西日本・JR九州の駅 |
日本旅行では、新幹線のチケットと宿泊がセットになったプランも多く販売されています。
ホテルは掲載されてる中からしか選べないですが、早くから探すことで、お得なプランを見つけられる可能性大です。
参考:JR新幹線+宿泊セットプラン|日本旅行
JR東日本のえきねっとトクだ値
画像出典:新幹線路線図|nippon.com
「えきねっと」は北海道、東北、秋田、山形、北陸、上越新幹線のインターネット購入ができるJR東日本のサービスです。
切符予約するには会員登録(無料)必須で、会員登録のためには、クレジットカードが必要です。
空席照会で列車と自由席or指定席を決めてから、会員登録すれば切符購入できます。
きっぷの受け取りは、「えきねっと」表示のある券売機で受け取れます。
※受け取り可能な駅
JR東日本(東京、新宿、仙台など)
JR北海道青森・函館エリアの一部駅(新函館北都、函館など)
JR西日本北陸エリアの一部駅
(富山、金沢など)
受け取り不可能な駅
JR東日本以外の駅
(新大阪、京都、名古屋、札幌、岡山、博多など)
えきねっとのメリットは「えきねっとトクだ値」という割引切符の購入が可能になること
「えきねっとトクだ値」はえきねっと会員限定で、割引の切符(5~15%)が買うことが出来る、列車、座席、区間限定、インターネット予約限定のお得な切符です。
さらに、乗車日の13日前ならえきねっとトクだ値よりも割引き率の高いお先にトクだ値という切符を買うことが出来ます。
エクスプレス予約は東海道・山陽新幹線のインターネット予約が可能なJR東海のサービス
エクスプレス予約は東海道・山陽新幹線(東京~博多)のインターネット予約ができる大変お得なサービスです。
利用するには「JR東海エクスプレスカード」「JR西日本J-WESTカード(エクスプレス)」どちらかのクレジットカード(共に年会費1,080円)が必要になります。
クレジットカードが必要ということで、なかなかハードルが高いと思いがちですが・・・
東海道・山陽新幹線の利用頻度が高いのであれば、年会費1,000円払っても元はとれます。
例えば、東京~広島間ででIC早特(タイプA)普通車指定席を片道利用した場合、15,940円(▲3,140円)
この距離を1回利用するだけで、年会費1,000円(税抜)を支払っても十分にお釣りが来ます。
また、エクスプレス予約であれば、乗車変更(乗車変更とは行き先や経路、自由席やグリーン席、時間などを変更すること)が何度でも可能です。
通常は1回に限り同じ種類の切符に手数料無しで変更できるのですが、エクスプレス予約であれば何度でも乗車変更が可能になります。
乗車変更について
使用開始前で有効期間内(前売りの乗車券については有効期間の開始日前を含みます)のきっぷ(定期券、回数券、トクトクきっぷは除きます)は、1回に限って同じ種類のきっぷに手数料なしで変更できます。この場合、不足があればお支払いいただき、余りがあるときはお返しします。
特急券は往復割引乗車券と組み合わせよう!
e特急券は、往復割引乗車券等を別途購入して組み合わせることでお得に乗車が可能な特急券です。
繁忙期でも東海道、山陽新幹線のe特急券(東京〜博多間まで)は買うことができます。
エクスプレス予約で買える主要な切符一覧
- e特急券
- 乗車日当日まで予約できる特急券の効力のみのきっぷ商品。
別で購入する往復割引乗車券等を別途購入して組み合わせるとEX-ICサービスよりもおトクに乗車できる場合があります。 - IC早特(タイプA)
- 乗車日の3日前までの予約で、東海道・山陽新幹線にまたがる長距離区間や山陽新幹線完結の長距離でのご利用にとてもおトクな早期割引サービス。
例:東京・品川~岡山 普通車指定席 14,400円(▲2,940円)
- IC早得(タイプB)
- 乗車日の3日前までの予約で、東海道新幹線区間 (新神戸含む)の朝6時台に出発する「のぞみ」と終日の「ひかり」のご利用がとてもおトクな早期割引サービス。
例:東京・品川~名古屋 普通車指定席 9,770円(▲1,320円)
- こだま☆楽旅IC早特
- 乗車日の3日前までの予約で、お手頃なおねだんで東海道新幹線の「こだま」のグリーン車を利用できるIC乗車サービス。
例:東京~名古屋 グリーン車 9,000円(▲5,470円)
- EX-ICサービス
- スマートフォンやパソコン、携帯電話から「エクスプレス予約」で列車を予約し、「EX-ICカード」を新幹線改札機にタッチするだけで、スピーディに乗車できます。
東京・品川~新大阪 普通車指定席 13,370円(▲1,080円)
「IC早特タイプ21」、「EXファミリー早特」、「一緒にこだま早特」などの期間限定プランもあり、人数や距離などで最適なプランをシミュレーションもしてくれるのでとても便利です!
エクスプレス予約についてはこちらのページに詳しくまとめてます。
iPhoneの「Apple Pay Suica」で東海道・山陽新幹線が利用可能に!
2017年9月30日スタートの新サービス「スマートEX」では、JRの普通列車と同じようにiPhoneをかざすだけで改札を通れます。
エクスプレス予約のように専用のクレジットカードを持つ必要もなく、手持ちのクレジットカードやiPhoneで利用可能なので、今後利用者が拡大するのではないでしょうか。
参考記事:東海道・山陽新幹線がSuicaやPASMOでも利用できる!スマートEXとは?
e5489(いいごよやく)はJR西日本のサービス
e5489は主に山陽・九州新幹線(新大阪~鹿児島中央)の予約ができるJR西日本のサービスで、九州新幹線にまたがって利用される場合や特急列車との乗継をする場合、または北陸新幹線を利用する方に適したサービスです。
e5489を利用するにあたって、エクスプレス予約のような会員登録は必要ありません(ただしクレジットカードは必要)が、会員にならないと割引きっぷを購入することはできません。
「J-WESTカード会員」、「J-WESTネット会員」、「非会員」によって購入できる切符が違うので下記の表を参考にしてみてください。
- J-WESTネット会員
- クレジットカードを発行しない会員。
北陸新幹線がお得になる 「WEB早特」を利用できる。 - J-WESTカード会員「ベーシック」
- 年会費は無料(ただし、1年に1度以上のショッピング利用が必要)
「EX-ICサービス」以外のe5489全ての特典切符を利用できます。しかし、東海道山陽新幹線の「エクスプレス予約」はできません。 - J-WESTカード会員「エクスプレス」
- 年会費1,080円(税込)が必要で「ベーシック」の特典切符は全て購入可能です。
また東海道・山陽新幹線の「エクスプレス予約」を利用でき、さらに一緒に送られる「EX-ICカード」で、改札機にタッチするだけで新幹線に乗車できます。
e5489で買える主要な切符一覧
- eきっぷ
- 山陽・九州新幹線(新大阪~鹿児島中央) 北陸新幹線(金沢~東京)、JR西日本、JR四国、JR九州エリアの特急・急行列車(一部の快速列車をふ含む)とかなり幅が広い。
JR東海エクスプレス予約のe特急券と同じ仕組みの特急券です。例:山陽・九州新幹線 岡山~熊本 14,570円(▲2,430円)
北陸新幹線 金沢~東京 13,480円(▲640円)
在来線 大阪~金沢 7,050円(▲600円) - e早特
- 山陽・九州新幹線の特定区間の列車を3日前23時までの予約が必須。区間は新大阪・新神戸~熊本・鹿児島中央の普通車指定席
例:山陽・九州新幹線 新大阪~熊本 14,810円(▲2,970円)
※在来線は区間が異なります。
- e早特1
- 前日の23時までの予約が必須な北陸新幹線の特定区間向けのサービスです。
例:北陸新幹線 金沢~東京 12,130円(▲1,990円)
- チケットレス特急券
- 京阪神エリアの特急列車の指定席、マリンライナー(岡山~高松)の指定席・グリーン車を手軽なお値段でご利用いただける、区間・列車・設備・席数限定のサービスです。
例:三田~新大阪 510円(▲660円)
- WEB早特1
- 前日23時までの予約が必須な、北陸新幹線の特定区間向けサービスです。
普通のクレジットカードでも予約可能。例:金沢~東京 普通車指定席 12,700円(▲1,420円)
J-WESTカード「エクスプレス」とJR東海エクスプレスカードはどちらがおすすめか?
J-WESTカード「エクスプレス」とJR東海エクスプレスカードは、両方エクスプレス予約(JR東海)可能なカードで年会費も1,080円(税込)と同じです。
JR東海エクスプレスカードは東海道新幹線を軸として利用するなら、大変便利なカードです。
一方J-WESTカード「エクスプレス」は九州新幹線を予約でき、なにより在来線の割引きもあります。
どちらを作るか迷ったら、住んでいる地域に近い方、もしくはよく使う路線で考慮すればいいでしょう。
住んでいる地域に近いのがおすすめな理由は、発券済み切符で払い戻しが発生しても近くの駅で対応可能だからです。
きっぷ受取駅一覧では予約した切符を最寄りの駅で受け取れるか(ことができるか)調べることができます。
※e5489の一部切符(JR東海エリアを含む)は東日本では受け取りできません。
e5489についてはこちらのページに詳しくまとめてます。
「ぷらっとこだま」なら、東京~新大阪間のグリーン車が7120円もお得に乗れる!
大手旅行会社でも、新幹線の格安チケットを扱っているのですが、なぜ安くなるのかご存知でしょうか?
1日300本以上の本数が走る東海道新幹線ですが、満席になる時間帯、列車は限られています。
そこで利用時間の少ない列車の乗車率を上げるために旅行会社の協力を得て切符をさばいているのです。
まず有名な「ぷらっとこだま」
これは、東海道新幹線(東京駅から新大阪駅までを結んでいる)で使用できる「こだま」と1ドリンク引換券をセットにしたJR東海ツアーズが企画してる旅行商品です。
例えば、東京~新大阪の場合ですが、「こだま」グリーン席の料金(通常期)は18,920円
これが「ぷらっとこだま」では、11,800円とかなり格安に!
しかし、この商品の弱点は「こだま」利用限定なので「のぞみ」のようなスピードは期待できません。
参考までに東京~新大阪までの所要時間
- のぞみ・・・150分
- ひかり・・・180分
- こだま・・・240分
また注意点がいくつかあります。
- 前日までの予約は必須
- 利用日、列車、指定席は変更不可
- 区間内でも途中下車できない。
このようなデメリットもある商品ですが、新幹線の中でも時間を有効に使える方にはピッタリのプランであると思います!
参考:ぷらっとこだま|JR東海ツアーズ
また、日本旅行、じゃらん、JTB、楽天トラベルなどの旅行会社では、新幹線のチケットと宿泊がセットになったプランも多く販売されています。
ホテルは掲載されてる中からしか選べないですが、上手に活用すれば、かなりお得なプランを見つけられるかもしれません。
参考:JR新幹線+宿泊セットプラン|日本旅行
このように新幹線は普通に切符を買っていたら損をしてしまうケースが多々あります。
とくに年1回必ず利用する方は、会員サービスを検討してみてはいかがでしょうか。
以上です。
ゴクリ・・・
この場合の出生地はどこでしょう?