これは安い!東京から新大阪の新幹線料金を格安にする方法【2020年版】
3月に入ると気候がよくなり、日帰り旅行などで毎年国内の移動が増える時期で、新幹線を利用する人が増える時期でもあります。
そこで、これからの時期に役立つ、できるだけお得に新幹線を利用できるように様々な料金体系や利用方法をご紹介していきたいと思います。
今回は、日本国内の新幹線で最も利用数が多く、最も需要の多い東京~新大阪間について、徹底調査をした上で、ご紹介していきますね。
2,自由席、指定席、グリーン車の料金表
まずは、東京~新大阪間の基本の料金表からご紹介しましょう。
2-1,基本料金
まずは、定価の大人料金と子供料金からです。
大人料金(子供料金) | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 8,910円 | 4,960円 | 13,870円 |
(子供料金) | 4,450円 | 2,480円 | 6,930円 |
指定席(ひかり・こだま) | 8,910円 | 5,490円 | 14,400円 |
(子供料金) | 4,450円 | 2,740円 | 7,190円 |
指定席(のぞみ) | 8,910円 | 5,810円 | 14,720円 |
(子供料金) | 4,450円 | 2,900円 | 7,350円 |
グリーン車(ひかり・こだま) | 8,910円 | 10,360円 | 19,270円 |
(子供料金) | 4,450円 | 7,880円 | 12,330円 |
グリーン車(のぞみ) | 8,910円 | 10,680円 | 19,590円 |
(子供料金) | 4,450円 | 8,040円 | 12,490円 |
従来、東海道・山陽新幹線は、自由席・指定席・グリーン車の3つの料金体系のシンプルなものでしたが、1992年に超速達タイプのぞみ号が登場したことで、のぞみ号専用新幹線特急料金が設けられました。
具体的には、ひかり号・こだま号の新幹線特急料金に320円上乗せしたものとなっています(乗車券は同一料金)。
ただし、自由席に関しては、のぞみ号・ひかり号・こだま号のいずれも同一特急料金となっています。
しかし、のぞみ号の自由席車両は16両編成のうち、たった3両しかありませんので、繁忙期や混雑が予想される際には、のぞみ号の指定席や、時間的に余裕がある場合は、自由席車両が5両あるひかり号を選択した方が良いでしょう。
2-2,学割料金
次に学割料金です。
学割料金 | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
自由席 | 7,120円 | 4,960円 | 12,080円 |
指定席(ひかり・こだま) | 7,120円 | 5,490円 | 12,610円 |
指定席(のぞみ) | 7,120円 | 5,810円 | 12,930円 |
グリーン車(ひかり・こだま) | 7,120円 | 10,360円 | 17,480円 |
グリーン車(のぞみ) | 7,120円 | 10,680円 | 17,800円 |
東京~新大阪間の新幹線の各種学割料金は、上記のとおりです。
よく学割料金と言いますが、新幹線の学割料金の仕組みはどういったものなのでしょうか?
JRの学割料金は、片道101km以上乗車の場合に限り、乗車券が2割引(10円未満は切り捨て)で乗車できます。
また、片道601km以上の往復利用の場合は、往復割引が適用となり、学割からさらに1割引となります。
つまり、JRの場合は、学割と往復割引は併用できるため、学生さんが長距離利用する場合は、かなりお得となりますね。
ただし、特急料金・グリーン料金など乗車券以外のものは、学割の割引対象外となっており、前述のとおり、あくまでJRの乗車券部分の料金が学割対象となりますので、ご注意ください。
よって、学生の方が、学割料金を適用して新幹線を利用する際には、乗車券部分だけが2割引となり、新幹線の指定席特急券や自由席特急券は通常料金のままとなります。
JR予約サービスごとの料金
最近、キャッシュレス決済が話題となっていますが、首都圏を中心としたJRなどの鉄道や都市圏の近距離バスなどで、2001年からSuicaやPASMOなどのICカードを利用するチケットレス化が早くから進み今日に至っていますが、今は新幹線もチケットレスで乗車できるようになっています。
新幹線の営業エリアによって名称やICカードが異なりますが、基本的には、同じ使い勝手で、PCやスマホでの事前申込・予約をすることで、専用のICカードやおサイフケータイ機能が搭載されたiPhoneやAndroidスマホをICカード対応の新幹線自動改札機にタッチするだけで乗車できます。
今回ご紹介している東京~新大阪間の新幹線料金については、営業エリアがJR東海ですので、エクスプレス予約とスマートEXが該当する新幹線チケットレスサービスとなります。
なお、エクスプレス予約を利用するためには、事前にJR東海のエクスプレスカード、J-WESTカード(エクスプレス)、JCB、三井住友VISAカード、三菱UFJニコス、トヨタファイナンス、アメックス、イオンカード、セディナカード、ダイナースクラブカード、三井住友トラストクラブのいずれかのクレジットカードに入会の上、クレジットカードの年会費と別途エクスプレス予約の年会費1,100円が必要となります。
また、東海道・山陽新幹線は、JR東海とJR西日本の2社によって管理・運営されており、JR西日本のチケットレスサービスe5489もエクスプレス予約と同様に利用できます。
ただし、e5489を利用してエクスプレス予約と同じ割引を受けるためには、事前にJR西日本のクレジットカードJ-WESTカード(エクスプレス)に入会し、e5489にクレジットカード番号などを事前に登録しておく必要があります。
J-WESTカード(エクスプレス)を持っていない状態で、e5489にて新幹線のチケットを事前購入・予約しようとすると割引適応とならず、通常料金となりますのでご注意ください。
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
EX早特 | |||
EX早特21 | 11,200円 | ||
EXグリーン早特 | 14,670円 | ||
EXこだまグリーン早特 | 11,410円 | ||
EXのぞみファミリー早特(指定席) | 12,570円 | ||
(子供料金) | 6,280円 | ||
EXのぞみファミリー早特(グリーン車) | 14,670円 | ||
(子供料金) | 8,380円 | ||
EXこだまファミリー早特 | 10,080円 | ||
(子供料金) | 5,030円 | ||
EX予約(自由席) | 13,620円 | ||
(子供料金) | 6,800円 | ||
EX予約(指定席) | 13,620円 | ||
(子供料金) | 6,800円 | ||
EX予約(グリーン席) | 18,480円 | ||
(子供料金) | 11,660円 | ||
e特急券(指定席) | 4,910円 | ||
(子供料金) | 2,450円 | ||
e特急券(グリーン車) | 9,770円 | ||
(子供料金) | 7,310円 |
上表がエクスプレス予約を利用した際の東京~新大阪間の新幹線の料金です。
通常料金と比べて約7%の割引を受けることができ、前述したJR西日本のe5489をj-WESTカード(エクスプレス)を持っている人が利用した場合もエクスプレス予約と同じ料金となります。
上表のとおり、最もお得なものが、EX早得21ですが、乗車日の21日前以前に予約・購入の手続きが必要となりますので、ご注意ください。
また、EXこだまファミリー早特のグリーン車は、2020年3月13日乗車分で発売終了となりますので、今回の表には記載しておりません。
次に、東海道・山陽新幹線の最後発のチケットレスサービスのスマートEXです。
スマートEX | |||
種類 | 乗車券 | 特急料金 | 総額 |
EX早特 | |||
EX早特21 | 11,200円 | ||
EXグリーン早特 | 14,670円 | ||
EXこだまグリーン早特 | 11,410円 | ||
EXのぞみファミリー早特(指定席) | 12,570円 | ||
(子供料金) | 6,280円 | ||
EXのぞみファミリー早特(グリーン車) | 14,670円 | ||
(子供料金) | 8,380円 | ||
EXこだまファミリー早特 | 10,080円 | ||
(子供料金) | 5,030円 | ||
スマートEX(自由席) | 13,870円 | ||
(子供料金) | 6,930円 | ||
スマートEX(ひかり・こだま指定席) | 14,200円 | ||
(子供料金) | 7,090円 | ||
スマートEX(のぞみ指定席) | 14,520円 | ||
(子供料金) | 7,250円 | ||
スマートEX(ひかり・こだまグリーン車) | 19,070円 | ||
(子供料金) | 12,230円 | ||
スマートEX(のぞみグリーン車) | 19,390円 | ||
(子供料金) | 12,390円 |
スマートEXは、エクスプレス予約と異なり年会費は永年無料で利用でき、Suica(モバイルSuica、Apple PayのSuicaも含む)などの交通系ICカードに手持ちのクレジットカードを紐づけることで利用が可能となるもので、エクスプレス予約と比べても非常に利便性が高いものとなっています。
ただし、エクスプレス予約と同じ早割きっぷの設定はあるものの、通常時の割引は、ほぼない(通常料金から200円引き)ということが一番のデメリットとなります。
3,宿泊セットプランの紹介
JTBや日本旅行などといった大手旅行代理店で、往復の新幹線のチケットとホテル・旅館の宿泊料金がセットになったお得な旅行商品があります。
日本旅行では、新幹線のチケットと宿泊がセットになったプランも多く販売されています。
ホテルは掲載されてる中からしか選べないですが、早くから探すことで、お得なプランを見つけられる可能性大です。
参考:JR新幹線+宿泊セットプラン|日本旅行
(首都圏発大阪行きのJTBの宿泊セットプランの一例)
こちらの商品の一番のメリットは、新幹線の通常料金の往復分のチケット代分の料金のみで、ホテル・旅館の宿泊代金分も含まれているという程度の大きな割引があることです。
特に、2月の平日などといった閑散期では、それ以上の割引もあり、季節や時期によっては、相当お得になります。
これはあくまで旅行商品ですから、事前に旅行代理店の店舗に行き、申し込み・支払いをしてチケットもしくは旅行クーポンを発券してもらう必要があるため、前述のエクスプレス予約などのチケットレスサービスと比べると手間がかかるというデメリットがあります。
しかしながら、宿泊代が無料になるようなものですから、宿泊を伴う新幹線利用は、宿泊セットプランをおすすめします。
また、追加の料金はかかりますが、グリーン車利用や上位グレードのホテル・旅館を選べるなどの柔軟性があるものとなっていますので、手間さえ惜しまなければ、かなりおすすめですよ。
4,ぷらっとこだま
次に、ぷらっとこだまですが、こちらも前述の宿泊セットプランと同じく、JR東海ツアーズというJR東海の子会社の旅行会社が販売する東海道新幹線こだま号普通車指定席のチケット(こだま号以外の東海道新幹線やこだま号自由席は不可、ただし、+1,500円でグリーン車選択可)と1ドリンク(660ml以下のソフトドリンク、350ml以下の缶ビール、500ml以下の酎ハイ、発泡酒、1ドリンク券+180円で187mlのワイン)引換券がセットになった旅行商品となります。
ただし、ぷらっとこだまは、日帰り旅行やお買い物などのおでかけを想定した商品で宿泊の宿代はセットにはなっていません。
上図がぷらっとこだまの料金表ですが、東京~新大阪間がこだま号限定ながら、10,700円と最も割引率が高いEX早得21よりもさらに500円安い料金設定となっていますね。
しかも、これに1ドリンクが付きますから、あえてゆっくり移動したい、時間よりも価格を重視したいという方には、ぷらっとこだまが最もお得でおすすめとなります。
グリーン車の場合だと、ぷらっとこだま東京〜新大阪間は12,200円とEXこだまグリーン早得の11,410円よりは少し高いですが、通常のEX予約(グリーン車)の18,480円と比べるとかなりお得となります。
ただし、前述のとおり、ぷらっとこだまは旅行商品ですので、乗車日の2日前までにJR東海ツアーズの店舗もしくはJTBの関東・新潟・中部・関西エリアの一部の店舗に行くか、ネット予約(出発日の6日前まで要申込・別途郵送料84円が必要)旅行クーポンを購入し入手する必要があり手間がかかりますし、途中下車もできませんし、変更も不可となっています。
キャンセルの場合も手数料が発生します。
さらに、ぷらっとこだまは、かなり割引が効いた旅行商品であるため、席数限定となっていますので、時期によっては早めに購入しておかないと売り切れという事態となりますので、ご注意ください。
5,まとめ
今回は、東海道新幹線で最も利用者数が多い東京~新大阪間の料金について詳しくご紹介しました。
しっかり調べてみると、割引率が高い商品や切符がありますが、こういったものは、キャンセルや変更に大きな割合の手数料が発生する、変更不可などといった注意点もそれなりにあります。
一方、割引率はそこまで高くはないものの、通常のきっぷよりも常に安く、予約した新幹線の発車4分前までであれば、手数料無料で何度でもスマホで変更ができる、エクスプレス予約とスマートEXが一般的にはおすすめとなります。
次回、東海道新幹線で東京~新大阪間を利用される際には、ぜひ参考にしてみてくださいね。
新幹線の各種料金の確認は以下の公式サイトで確認しております。