日銀のゼロ金利政策が行き過ぎてマイナス金利に突入している現状にもかかわらず、消費者金融や銀行のカードローンは年利10%以上の金利です。
また、カードローン利用者の中は複数のローンを背負っており、支払に苦慮している人もいます。

これらの問題点を何とかしたい人のために準備されたローン商品として、おまとめローンと借り換えローンがあります。
無担保ローン金利も昨今の低金利を受けて下降傾向にあるのです。

おまとめローンとは?

複数のカードローンなどの返済を続けている人の中には、毎月の支払は問題なくできているものの、いつまでこのような生活が続くのだろうかと悩んでいる人も少なくありません。
このような人の中には、半ばノイローゼ状態になってしまう人もおり、精神科のドクターの世話になるケースも少なくありません。
もっとも、精神科のドクターも原因があまりに明らかである点と、医療技術で解決できる問題ではないためお手上げです。

このような患者さんを治療することができるのは、精神科のドクターではなく金融機関のおまとめローンです。
複数の支払先を一本化することで返済管理をなくすことができます。
そればかりではなく、今まで長いトンネルを走り続けていた状態だったのに対し、返済スケジュールが明示されます。
つまり、完済予定時期がわかるのです。
長いトンネルを抜ける見通しが立ったことでノイローゼは一発で解決します。

このように複数の借金先を一本化するのがおまとめローンです。
おまとめローンを利用する事で、今まで複数の借入先に小口の借金をしていたのが一本化されます。
借入金利息は元本が高いほど低くなりますから、毎月の返済額は少なくなるはずです。

総量規制の関係上、消費者金融は参入できなかったのですが、貸金業法の改正でおまとめローンとしての目的に限ってですが、総量規制の限度を超えても貸付ができるようになりました。
もちろん、銀行でも同様のタイプでおまとめローンを提供しています。

借り換えローンとは?

おまとめローンと似たローン商品に借り換えローンがあります。
こちらの利用対象者はおまとめローンとは異なります。
借り換えローン利用者の目的は利率を下げることにあります。
住宅ローンが好例ですが、昨今の金利低下を見て借り換えを検討している家庭が多くなりました。

この場合、複数のローンを一本化するのではなく、金利を安くすることで毎月の返済額を減らすことが主目的になります。
住宅ローンの場合は金利を下げるばかりではなく、将来の金利がリバウンドした時期に備えて、変動金利のローンを固定金利にするチャンスだと考えていることも多いです。
固定金利は変動金利より高いのですが、昨今の低金利下ではこの差が縮まっています。

住宅ローンばかりではなく、消費者金融でも同様のことが言えます。
契約当初は収入も少なかったり、信用がなかったりして、中小の消費者金融で契約した人も、年月を重ねるにつれて信用も付きます。
そのような人はカードローンを大手1社にまとめれば、自分の信用をフル活用して利率を下げることもできます。

ただし、1点だけ注意点があります。
借り換えローンの多くは、カードローン形式ではありません。
もちろんそのほうが返済が加速されることは言うまでありません、しかし、今までのようにお金が足りなくなったらカードローンを頼るということができなくなります。
利率を下げて借金から早く足を洗おうと考えている人が多いでしょうから、問題はないのでしょうが、自分の収入と支出を見直すためにも、家計簿などを付けることがお勧めです。

おまとめローンと借り換えローンの違い

このようにおまとめローンも借り換えローンも性格は似ていますが、利用者に違いがあります。
ただし、おまとめローンはどちらかというと複数のローンを持っている多重債務者が相手になりますから、審査は慎重になります。
金融機関としても万が一の貸倒に備えるために金利は高めになりがちです。

参考記事:おまとめローンの審査に通らない?審査通過する方法教えます

これに対し、借り換えローンは金利引き下げが主目的なので、金融機関同士の金利引き下げ競争が激しいです。
特に銀行の個人向けローンでは住宅ローンやマイカーローンの借り換えが主戦場となっており、広告合戦も激しくなっています。
そのため、自分の置かれている現状を見極め、いくつかのローンを持っている多重債務者ならばおまとめローンの方がいいですし、目的が利率軽減のみであれば借り換えローンをお勧めします。

ただし、借り換えローンは金利が低いため審査が厳し目になることが予想されます。
最近は借り換えローンもWEBから申込が可能ですが、期待外れにならないように事前に金融機関に相談してから申込をすることをお勧めします。

おまとめローンにおすすめなのはここ

おまとめローンとして金融機関のローンを使う場合、現在の借入金残高がわかっていない人が少なくないようです。

この場合、申込をしたものの自分が考えていたより借入金の残高が多くて、結局審査に通らなかったということがあります。
これは、金融機関によっては融資上限が低かったり、審査自体が厳しかったりするためです。
その観点からおまとめローンを探す場合、融資限度額が大きな銀行系カードローンの方が有利だと言えるでしょう。
消費者金融のカードローンでは総量規制があるため、このような目的には向きません。

ここであえてカードローンにこだわるのは、おまとめローンを検討している、又は必要としている人は、借金を一本化しても、返済中にお金が必要な時期が到来する可能性があるためです。
もちろん、そのようなことがないように家計簿などをつけて自分の収入に見合った生活をすることが大前提ですが、その前に多重債務の状態を脱出する必要があります。
しばらくは注意運転が必要なのです。

そのような条件を満たすおまとめローンとしてお勧めしたいのが楽天銀行カードローンです。
銀行系カードローンなので、総量規制のことを考える必要はありません。
最高でも利率は14.5%です。
おまとめ目的であれば借入元本が大きくなるので金利は低くなるのが一般的であり、毎月の返済額は低くなることがほとんどです。

自分の借りている金融機関の債務残高を確認してから申込をする必要があることは当然ですが、楽天銀行カードローンであれば融資上限額が500万円なので足らないということはないでしょう。

借り換えローンにおすすめなのはここ

現在のカードローンなどの金利が高く、毎月の返済額を減らしたいなあ、と考えていたり、毎月の返済額はそのままで早く完済できないだろうか、と考えていたりする人は多くないでしょうか。

この場合、自分の債務残高はきっちり把握しているでしょうから、ターゲットは明確です。
はっきりと借り換え専用ローンと明示されたローンを使うことが可能です。
このような借り換え専用ローンの場合、目的を明確なので審査も有利になります。

しかし、借り換えローンは金融機関側が既存の借入先に対して振込を行い、完済証明書などを提出させることで完済の事実を確認します。
こうすることで有利に審査をしたり、利率を落としたりしているのです。
ちょっと面倒なことは覚悟する必要があります。

この観点から借り換えローンとしてお勧めしたいのはアコムの借換え専用ローンです。
基本的に消費者金融や信販会社のキャッシングサービスが借換え対象になりますが、今まで中小消費者金融で低い融資限度額で高めの金利を支払っていた人であれば、金利と毎月の支払額の双方での低減が期待できます。
金利は7.7%から18%と幅があり、最高金利はアコムのカードローンと同レベルです。
しかし、ローン残高が多くなれば金利は下がります。
できればアコムの有人店舗で契約手続を行い、どれだけのメリットがあるかを確認したほうがいいでしょう。

まとめ

おまとめローンも借り換えローンも一見似ていますが、対象者は異なります。
どちらかというとおまとめローンを使う人は、今まで借金の管理をしていなかった人が多いようで、これを機に借金の管理や自分の生活を見直すことを始めようとするきっかけになるでしょう。

これに対し、借り換えローンは自分の借入金残高や利率十分認識しており、人によっては繰上返済のシュミレーションをしている人もいるほどです。
このような人は、少しの利率差であっても毎月の返済額が少なくなることを知っています。
そのため、ちょっとでも有利なローンに借り換えをしたいと考えているのです。
そのため、利率によっては借り換えるローンとそうしないローンを選別することもあるはずです。

とはいえ、おまとめローンも借り換えローンも審査という壁があります。
ここでお勧めローンとして挙げた楽天銀行もアコムも、ともに審査を柔軟に取り扱ってくれることで知られています。
両者ともに審査が甘いわけではありませんが、対象者がおまとめローンも借り換えローンも多重債務者であることは間違いなく、定型的な審査では間違いなく不利になってしまいます。

その意味で目的に応じた柔軟な審査をすることができる楽天銀行やアコムをお勧めしたいのです。
現状をいい方向に変えていきたいという人にとって、いいきっかけになることでしょう。