結婚式は結構お金がかかります。
平均すると350万円程度の費用が掛かると言われているほどです。
しかも結婚当初は新居を構えるためにアパートの契約や家具などの購入も必要ですし旅行も行くでしょう。
結婚式場情報誌によると、トータルで500万円程度の支出が必要になると言われることもあるほどです。

もちろん結婚式の出席者は祝儀を持ってきてくれます。
お祝いもいっぱいくれるでしょう。
しかし、これらに対してはお返しをすることが一般的ですから、簡単に結婚資金としてアテにすることはできません。
ジミ婚と言われるお金がかからない結婚式をしたとしても、旅行は行きたいでしょうし、結婚指輪や新居費用は必要でしょう。
結局お金がかかるのが結婚式なのです。

このような悩みに対応するのがブライダルローンです。

ブライダルローンって何?

ブライダルローンとは結婚式に必要な資金を借りるためのローンです。
使途が明確であることから金融機関では他のローンに比べて金利を低めに設定していることもあります。

しかし、このような場合は結婚式場などからの見積書などを提示する必要があり、借りたお金は銀行から直接結婚式場などに振込がされます。
ただし、ブライダルローンと指定していなくても、信用力がある人であれば銀行などのカードローンを利用する事で資金調達は可能です。
金利は多少高くなりますが、使途の制約もないし、資金的に余裕があるときに自由に返済できます。

最近は低金利ということもあり、カードローンの金利も低下傾向にあります。
また、使途を問わないフリーローンの金利も結構低くなっています。
金融機関での借入であればあえて指定する必要性は少ないかもしれません。

結婚式場によってはショッピングローンのような形式でブライダルローンを提供していることがあります。
利率が高めなのが欠点ですが、100万円単位の先払を要求される結婚式場の支払にぴったりだと言えます。

この手のローンを一種のつなぎ融資と考えれば、ある程度祝儀などが集まった時点で繰上返済することで債務負担を軽減することができます。
全額の返済は無理でしょうが、借りた金額の半分でも返済できれば新生活に余裕ができるのではないでしょうか。

同様に新婚旅行などを企画している旅行会社でもブライダルローンを提供していることがあります。
この場合、単にローンを提供するだけではなく、海外での結婚式も同時に企画しているため資金調達も含めたパッケージプランとして使うことも可能です。

ブライダルローンの審査ってどんな感じ?

ブライダルローンの審査は金融機関によってずいぶん違いがあります。

銀行などで借りる場合は金利が低い反面、審査が厳しいです。
審査の厳しさは低利率の裏返しなのです。
銀行などでマイカーローンを利用しようとしても審査で落とされたという人が少なくないのですが、同じことが言えるわけです。

これに対し、信販会社などが企画しているショッピングローンのような形式のローンであれば審査は緩めになります。
どのショッピングローンでも事情は同じですが、審査が通らないと売り上げに結びつかないため、信販会社などに対して暗に審査を通してほしいとプレッシャーをかけているのです。
もちろん、信販会社もそのようなことを承知しています。
そのため、金利に保証料相当部分を含めているのです。
結果として高めの金利になってしまいますが、審査に通すことが大切なのでやむをえないのです。

ブライダルローンって何がいいの?

ブライダルローンも通常のローン同様の審査をしているという点では、特に大きなメリットがないと考える人もいるかもしれません。
しかし、目的を明確にするローンであることから利率が低めになることはメリットだと言えるのではないでしょうか。
また、結婚式場との提携ローンであれば式場からちょっとしたサービスが得られることもあります。

最近の金融機関は個人向けローン商品を充実させようと、ローン商品の企画を熱心にしています。
結婚式場情報誌などにはこのようなローンが宣伝されていますからチェックしてみるのもいいでしょう。
情報誌を見る際には式場の記事や広告に目が行きますが、お金の調達をどうするかも大切なポイントです。
将来のやりくり上手さんを目指すためにもこのようなチェックは必要ではないでしょうか。

式場によってオープン何周年記念などというような営業企画で金利を下げたサービスローンを提供していることもあります。
このような機会であれば一つのチャンスだと言えます。
とはいえ、自分たちで使途の範囲なども含めて検討し、特にメリットがないなと思ったら、他のローンを検討したほうがいいかもしれません。

ブライダルローンの範囲ってどの程度?

ブライダルローンの範囲は金融機関によってマチマチです。

使途は一般的に結婚式場や結婚指輪に限定されます。
金融機関によっては新居に必要な資金や新婚旅行の費用にも充てることができるケースがあります。
もし新居や旅行費用までローンの範囲にしてもらえるとした場合、もともと金利の優遇策があることから有利な借入ができる可能性があります。
新居や旅行費用を借りようとした場合、通常は銀行などのフリーローンで対応することになりますから、カードローンは別として金利は一番高くなります。

しかし、ブライダルローンであれば金利の優遇を受けることができるのです。
そう考えると、融資対象の広いローンを利用したほうが有利だと言えるのではないでしょうか。

まとめ

マイカーローンなどに比べると、ブライダルローンを提供している金融機関は少ないと言えます。
マイカー取得に比べると頻度が少ないのである意味当然でしょう。

しかし、マイカーローン同様に借りる金額は結構多額になるので、少しでも金利は安いほうがいいでしょう。
また、新婚当初はお金がかかることが多いため、新居費用などのような多額の出費は後払いにしたほうが家計のやりくりも楽でしょう。

ブライダルローンは新婚カップルにとって最初のローンです。
新しく家計を任されることになった奥さんは、家計のやりくりという試練が待ち受けていますが、まずブライダルローンの返済をいかにするかを考えることで、住宅ローンなどを将来借りる際にやりくり上手と言われるようになるのではないでしょうか。

ローンの返済は早めに返済することが鉄則です。
ボーナスが出た時などには優先して繰上返済をすることが大切でしょう。

新婚当初は恋人気分が抜け切れず、旅行などに頻繁に行きたくなるものですが、その前に借金返済をする必要があることは知っておくべきです。
貯金をしたり、家計簿を付けたりという習慣をつけることも大切です。
しかし、ブライダルローンを借りたら、まずその返済を最優先にして借金のない身軽な家庭を目指すことが必要です。
このような習慣をつけるだけで、自分たちの将来にずいぶんと役に立つものです。