多重債務に怒る外人

大手消費者金融の審査通過率は公表資料によると5割以下となっています。
二人に一人は落とされているという計算になりますが、いったいどうしてこんなにたくさんの人が審査で落とされるのでしょうか。

ローン審査に通らない原因について

銀行や消費者金融でカードローンを申し込むと、必ず審査がありますよね。
そして、その審査では信用情報機関に今までのクレジットカードなどをどのように利用していたかを照会するのです。
審査で落とされる理由は、この信用情報機関のデータが悪いためです。

信用情報機関には多くのデータが登録されていますが、その中には今までの支払状況を登録されている部分があります。
クレジットカードの支払いを、きちんとしている人であっても落とし穴があるんです!
携帯電話の支払をコンビニなどで支払っている人も多いでしょうが、この支払が遅れたり未払になったりしている人が多いようです。
携帯電話の支払は結構金額が大きいので、支払が遅れることが少なくないようですが、この中にはスマホの分割払い代金が含まれていることが多いでしょう。
分割払い代金なので信用情報に影響するのです。

携帯料金の支払い遅延や未払い

クレジットカードの審査通過率は、昔こそ高かったようですが、最近は落ちていると言われています。
その理由として、携帯電話料金の支払遅延や未払いがあげられます。

携帯電話の支払が信用情報に響くとは知らない人が多いようです。
人によっては、信用情報に響くクレジットカードの支払を優先して、携帯電話の支払はちょっと遅めに支払っている人もいるのではないでしょうか。
そのような人は携帯電話会社の支払状況が毎月支払遅延として処理されているでしょう。
銀行も消費者金融もそのような人を敬遠します。
ローン審査に通る可能性が非常に低くなるのです。

これはどんな支払でも同じことが言えます。
最近は奨学金の滞納が多くなってきたため、奨学金の運営機関が奨学金契約の際に信用情報機関への登録を規約で認めさせるようになりました。
つまり、奨学金の返済が遅れてもローン審査に通らなくなるんです!

自分がローン審査に通らないと思うなら、一度自分の信用情報がどうなっているかをチェックするといいでしょう。
信用情報機関は加盟している金融機関が、契約者の信用情報をチェックするためにありますが、自分でも開示請求をすることができます。
開示請求の手数料は千円程度と高くないので、疑問に思うのであれば一度確認してみるといいでしょう。

関連記事:カードローン審査に通らない理由が判明!詳細まとめました!

審査に通りにくい人でも借りれるところは?

ローンの審査は金融機関によって通りやすいところと通りにくいところがあります。
一般的に銀行系カードローンは通りにくいと言われていますが、消費者金融は、比較的通りやすいと言われています。
申込者の半分が審査に通らないのに通りやすいと言うのかと突っ込まれるかもしれませんが、銀行系カードローンの審査通過率はもっと低いのです。

審査通過率は利率で決まると言われています。
金利は金融機関の収益部分と保証料部分に分けることができますが、収益部分はどのローンでも似たようなものなので、保証料の差で審査の通りやすさが決まるのです。
銀行系カードローンは金利が低いため人気ですが、保証料を低くすることになるためリスクの高い契約をすることはできません。
信用情報の内容が悪ければ一発で審査落ちになってしまいます。

これに対し、消費者金融はもう少し金利が高いのでリスクを取ることができます。
しかし、大手消費者金融は運営コストが高いです。
大々的な宣伝や無人機店舗の多さからこのことはわかると思います。

つまり、大手消費者金融もあまり保証料を取ることはできません。
貸金業法で利率は制限されているためです。結果として審査が厳しくなってしまいます。

では、どのような金融機関が保証料を多く取ることができるのでしょうか。
中小規模の金融機関は、店舗数も少なくて低コスト運営ができます。
利用者の使い勝手は悪くなりますが、その分保証料部分に多くの金額を投入することができます。
つまり、大手消費者金融ではリスクを負いきれない契約者に対してでも貸付をすることができます。

究極の話として、俗に言われる「ブラックリスト」に該当する人に対する消費者金融が挙げられます。
債務整理などをした人は、金融機関からの借入は絶望的だと言われていますが、実はそうとは限りません。
債務整理に陥った事情などにもよりますが、リスクを負うことができれば消費者金融はお金を貸します。
貸金業法には債務整理をした人にお金を貸してはいけないという規定はないのです。

このようにローン審査に通らないと言われる人は、一度中小規模の消費者金融で申込をすることをお勧めします。
中小の消費者金融は使い勝手が悪いのは確かですが、振込による即日融資にも対応していますので、いざというときに頼りになります。

まとめ

ローン審査に通らないという人の主原因はこのように信用情報によるものです。
もちろん消費者金融でお金を借りる場合は年収に応じた総量規制という融資制限がありますから、これを忘れることはできません。
総量規制の限度オーバーで借りることができない人も少なくありません。

また、銀行なら総量規制は関係ないだろうと考えて、銀行のカードローンを申し込む人もいますが、銀行は多重債務者を嫌いますので審査に通らないでしょう。
リスクが高いので審査を通せないのです。
ローン審査に通らないと悩んでいる人の中には、このように比較的原因が明確であり、対応がとりやすい人もいます。
自分の生活を見直して節約することと、繰上返済で借入残高を減らせばいいのです。
意志の強さは必要ですが難しいことではありません。

しかし、信用情報が原因でローン審査に通らない人は、その事実に気が付いていない人が多いようです。
自分の信用情報を確認した経験がある人は多くないようですが、一度照会するといいでしょう。

信用情報機関は3つありますが、その中で一番キーポイントになるのはCICと呼ばれる信販会社が加盟している信用情報機関です。
CICには消費者金融も加盟していますし、銀行系カードローンも審査を信販会社や消費者金融がしているためCICに照会しています。
ここのデータを見れば自分の信用情報がどうなっているかが把握できるのです。

照会は簡単で、クレジットカード払いで開示手数料を決済すると、PDFで照会データが送信されます。
出力しなくてもパソコンのモニターで確認可能です。
意外に見やすいので多くのペーシがあっても確認は容易でしょう。

クレジットカード1枚ずつのデータが表示されますが、契約日の新しい順に50件表示されるため、既に解約済のデータも表示されます。
ここで一番問題になるのは一番下に表示される支払状況です。
2年間の支払が表示されていますが、期限通り支払がされている「$」の表示が並んでいないと審査に落とされます。
支払が遅れると「A」と表示されますが、これがあるほど審査に通りにくくなります。

今までに半年以上の支払遅延がある人は、信販会社や消費者金融がローン債権を保証会社に売却するため、事故情報として登録します。
この情報が俗にブラックリストと呼ばれるものの一つですが、このような登録があると審査に通ることは半ば絶望的になります。

このような事実を知らないままローン審査に通らないと嘆いていても事態は改善しません。
支払うべきものは期限通り支払うことを徹底することで自分の信用情報が改善されます。
疑問に思われる方は、一度自分の信用情報を開示してもらうといいでしょう。