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大手消費者金融や銀行系カードローンでは自動契約機を利用した契約が可能です。
これらの金融機関ではわざわざ自動契約機を使わなくても、WEB上で契約の申込ができます。
場合によっては契約手続の全てをWEBでできる場合もあります。

これだけWEB申込が普及しているにもかかわらず、自動契約機が増え続けている理由は何でしょうか?

自動契約機の使い方

まず、自動契約機とはどのようなものかを知っておくことが一番大切です。

自動契約機は、消費者金融であれば雑居ビルの一角に、銀行であれば支店のATMコーナーに設置されています。
名称は各金融機関でユニークなネーミングを付けていることが多いです。

自動契約機は一種の「小部屋」であり、入ると中からロックできるようになっています。
内部はシンプルで目の前にはパソコンのモニターとスキャナー、更に電話機があるのが一般的です。

電話は自動契約機を管轄する集中センターにつながっており、部屋に入ると同時に電話がかかる場合もあれば、自分が受話器を上げることでセンターにつながる場合もあります。
パソコンのモニターがタッチパネル方式の場合は、すぐに電話を使わないことも多いです。
センターの担当者と電話をしたり、タッチパネルのスタートボタンをタッチしたりすると契約手続開始です。

改めて言うまでありませんが、自動契約機の室内はセンターで監視されています。
ちょっと見上げると監視カメラが自分の方向を向いていることがわかるでしょう。

自動契約機による契約の順序は金融機関によってマチマチです。
モニターなどを使わずに、最初から最後までセンターの担当者と話をしながら契約手続を進める場合もありますし、モニターを主に利用してセンターの担当者との会話は必要最低限にしている場合もあります。

ちなみに集中センターはかなり遠隔地にある場合もあります。
大手消費者金融の中には、有人店舗を最低限に留めて自動契約機を利用した無人機店舗を増やしていますが、3県から4県の自動契約機を一つのセンターで管理しているケースもあります。
ある程度の有人店舗を持っている場合は、有人店舗のスタッフが自動契約機の対応をしていることが多いです。

消費者金融の無人契約機はかなり昔から設置されていますが、有人店舗を母店として展開していることがほとんどでしょう。
契約手続はモニターやセンターの担当者が指示をしてくれるため、いったん電話を切って待っていたりしているうちに時間が過ぎていきます。
その間に審査が進行していきますが、必要に応じて、職場への在籍確認の電話などもすることになります。
待っているだけで契約手続が進むので、気楽にできる点が自動契約機の魅力です。

自動契約機でできること

このように自動契約機では新規申込の手続が主に行われています。
しかし、自動契約機は別名「無人機店舗」と呼ばれているように、店舗における手続の全てを代行することができるようになっていることが多いようです。

自動契約機の機能は多種多様であり、単にモニターで契約手続などを進行するだけではなく、設置されているスキャナーを利用して運転免許証などの必要書類を提出したり、サインをした契約書を格納したりする機能があります。
ローンカードの発行ができるようにカード発行機も設置されており、契約が完了すると契約内容を磁気ストライプ部分に記録したローンカードが発行されます。
そのため、新規申込に限定されず、増枠申請や年初めの時期における源泉徴収票などの収入証明書の再提出なども可能です。
モニターのタッチパネルで契約手続ができる金融機関であれば、タッチパネルに多くの手続メニューがあることがわかるのでしょう。

消費者金融のようにローン契約だけであれば自動契約機もシンプルですが、銀行の自動契約機は他の業務もできるためメニューは非常に複雑です。
ローン契約のボタンをさがすのもちょっと大変かもしれません。
銀行の自動契約機は、ローンだけではなく預金の新規作成や契約、更には住所変更などの手続もできますから、多種多様と言っていいでしょう。
銀行によっては、メニューが多すぎて最初に担当者に要件を話してからスタートするような場合もあります。

銀行の中にはテレビ電話で応対をするケースもあります。
担当者の女性の顔を見ながら手続ができるという点は、何か嬉しいものを感じてしまうかもしれません。

自動契約機の利用がおすすめの金融機関は?

最近の大手消費者金融や銀行はたいてい自動契約機を設置しています。
その中でお勧めできるところをいくつかピックアップしたいと思います。

人によって判断はまちまちですが、イチオシはアイフルです。

ここでアイフルを挙げたのは自動契約機にタッチパネルがなく、担当者との電話応対で契約手続が進む点です。

他の消費者金融とは一味違うサービスをウリにしているだけあり、自動契約機の契約方法も他社とは違います。
タッチパネルがないことで、最初から最後まで担当者と一対一で話をすることになります。
そのため、操作間違いがなくなりますし、人の声を聴きながら契約手続をすることで安心を感じるのではないでしょうか。

もっとも、最初から最後まで担当者と電話で話し続けるのではなく、運転免許証などをスキャナーの付いた複合機読み取らせた後は、審査に移るためいったん電話が切れます。
審査には1時間弱かかるため、雑誌などとベッドボトルのお茶を持っていくといいでしょう。
タッチパネル形式の自動契約機も丁寧でわかりやすい工夫を各社ともしていますが、やはり不安が生じたときに担当者にすぐ効くことができる安心感には敵わないのではないでしょうか。

次にお勧めしたいのが、銀行系カードローンではナンバーワンとの評判がある三菱東京UFJ銀行のバンクイックです。
三菱東京UFJ銀行の自動契約機は「テレビ窓口」という形式をとっています。
担当者の顔が見えるため、アイフルより更に安心感があります。

バンクイックの申込は、事前に三菱東京UFJ銀行のWEBから申込書をプリントしてできる限り記入していくと手続がスピードアップします。
記入した申込書は担当者がすぐにチェックしてくれますから、この点も安心です。

審査に通って契約が終わると、バンクイックのローンカードが発行されます。
テレビ窓口は支店内にあるので、すぐにキャッシング可能ですから即日融資もバッチリOKです。
ただし、アイフルに比べて審査が厳しいと言われている点はちょっと残念です。

次にお勧めしたいのが、やはり銀行系カードローンのレイクです。
現在新生銀行の一ブランドとして展開しているレイクですが、新生銀行本体とは別に従前の支店網を使った無人機店舗の展開をしています。
借りている無人機店舗によって違いはあるでしょうが、店舗によってはスペースが広く設置してある自動契約機が小型に見えることがあります。

レイクの自動契約機は、先ほどのアイフルと違ってモニターによる手続が主になり、担当者と電話で話をすることは余りありません。
ただ、要所要所で担当者が電話をしてくるため、ちょっとびっくりするかもしれません。
時間がかかるのは同じですから時間つぶしの雑誌などを持って行ったほうがいいでしょう。
他の自動契約機も同様ですが、空調完備なので特に夏の暑い時期は天国に思えます。

他の大手消費者金融の自動契約機は、レイク同様にタッチパネルによる契約手続が主になります。
とはいえ、何か不安があれば電話をすれば担当者が対応してくれるので安心感はあるのではないでしょうか。

自動契約機の利用をお勧めします

中小規模の消費者金融もWEB形式による契約が多くなりました。
最低限の人員配置で全国に顧客層を広げることができるためです。コストダウンを推し進めている大手消費者金融でも同じでしょう。

しかし、大手消費者金融が自動契約機の設置をやめるどころか、増加させているのはやはりこちらのほうがいいという顧客が多いためです。
WEB申込も悪くありませんが、誰しもがパソコンの入力を得意としているわけではありません。
担当者と話をすることで安心して契約ができると考えている人も少なくないでしょう。
ローンの契約は、大きなお金を借りる契約なので慎重さも大切なのです。

また、金融機関でお金を借りる際の申込書は非常に記入項目が多いです。
そのため、間違いが生じやすくなります。
特に最近スマホでも申込が可能になったためか誤入力が増加しているようです。

カードローンの申込書は、申込内容をそのまま使って信用情報機関に照会されます。
住所の文字が一文字違ったり、生年月日の日付を間違えてもエラーになります。

最近は運転免許証番号の入力を求められることも多くなっているため、更に誤入力の件数が増えています。
人間がやることなので間違いがあるのは仕方ありません。
ただ、WEB申込の方法だと、間違いを発見してから対処できるまでに時間がかかります。
スピード融資を望む人にとっては即日融資の締め切りに間に合わないかもしれません。

しかし、自動契約機で申込をすれば、間違いがあったとしてもすぐに対応できます。
万が一の際に安心できる自動契約機による契約をお勧めする理由です。