自動車を購入する際には、マイカーローンを活用する人が多いと思いますが、できるだけ金利の低いマイカーローンを利用して、総支払額を抑えたいですよね。

ローン金利の低さでいえば、やはり、銀行ローンが第一候補となります。

今回は、金利の低くさと、使い勝手の良さの両面を兼ね備えた横浜銀行のマイカーローンについて徹底解説をしていきますよ。

まず、横浜銀行についてですが、神奈川県横浜市西区に本社・本店を置く「はま銀」の略称で有名な地方銀行(地銀)で、横浜銀行は、「地行トップ行」という言い方をよくされますが、これは具体的には、「銀行の総資産額が最も多い地方銀行」ということから、地銀トップ行という表現・評価をされ名実ともに最も優れた地方銀行の一つです。

また、最近の出来事でいえば、2016年4月に東日本銀行と経営統合し、持株会社であるコンコルディア・フィナンシャルグループを設立、さらに、2019年7月には、千葉銀行との業務提携も発表し、さらなる拡大を図っています。

ローン内容

それでは、横浜銀行のマイカーローンの内容について見ていきましょう。

〇利用できる人:下記の4つ条件を全て満たすことができる人
・借り入れ時点の年齢が20歳以上で、最終返済時の年齢が70歳未満の人
・安定継続した収入のある個人
・保証会社の保証が受けることができる人
・原則以下の地域に居住またはお勤めの人
【神奈川県、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市・高崎市・桐生市・みどり市)】

〇資金使途

・新車、中古車(車・バイク)の購入資金など(ただし、事業用の車の購入と個人間売買の利用は不可)
・他社自動車購入資金ローンの借り換え資金(ローン対象の車を売却済みである場合や借り換えの対象となる借り入れの返済がすでに完了している場合、また残存返済期間が1年未満の借り入れの場合は不可)
・本人または同居家族の自動車運転免許取得資金(ただし、公認自動車教習所以外への支払いは不可)
・車検、定期点検、修理、保険、部品・カーアクセサリーの購入費用
・車庫設置費用(ただし、車の購入と同時の場合に限る)
(以上の資金使途での融資の場合、原則、購入先等への資金振込が必要、また、車の購入と同時のカーアクセサリー費用については、50万円を限度に口座への入金が可能)

◯借り入れ形態:証書貸付
〇利用可能額:10万円以上~1,000万円以内(1万円単位)、ただし、資金使途が運転免許取得の場合は10万円以上30万円以下
〇返済期間:1年以上10年以内(1年単位)、借り換えの場合、現在利用中の他社自動車ローンの残存返済期間内、残価設定ローンの借り換えの場合は、既払い期間を含め1年以上10年以内、運転免許取得の場合は1年以上3年以内
〇金利:年利1.7%〜2.7%(変動金利、毎年2回、4月1日および10月1日に借り入れ利率の見直しがあり、6月・12月の約定返済日の翌日から新しい利率が適用となるため、新利率によるご返済は7月・1月の約定返済分から、ボーナス返済併用の場合も、6月と12月の約定返済日の翌日から新金利を適用(ボーナス返済分については、分かち計算します)
新利率は、毎年4月1日および10月1日現在における基準金利と前回見直し日の基準金利との差だけ変動、新利率ならびに返済予定額については、毎年2回、借り入れ利率の見直しごとに送付するご返済予定表により告知)
◯金利優遇施策:横浜銀行住宅ローンおよび給与振込の利用がある場合、店頭表示金利から年1.0%を差し引く、住宅ローンは、契約時点で横浜銀行の住宅ローンを利用中の人が対象(ただし、独立行政法人住宅金融支援機構融資、住宅ローン・フラット35利用者は対象外)、給与振込は、契約時点で給与振込に横浜銀行の口座が指定されており、かつ給与振込の実績のある人が対象
◯返済方法:元利均等返済、6ヶ月ごとのボーナス増額返済も併用可(ただし、併用する場合は、借り入れ金額の50%または25%の2つからの選択となる)
〇保証人・担保:不要(保証会社:横浜信用保証株式会社または株式会社ジャックス)
〇保証料:不要
◯各種手数料
・取扱手数料:3,300円
・一部繰上返済手数料:5,500円(ただし、インターネットバンキングで手続きをする場合は無料、インターネットバンキングの利用には、はまぎんマイダイレクトの契約が必要)
・条件変更手数料:5,500円(利用者家の返済条件の変更の申し出に横浜銀行が認めた場合に限る)
・全額繰上返済手数料:3,300円(銀行支店窓口のみ手続き可)
〇必要書類:本人確認資料(運転免許証、パスポートまたは在留カード・特別永住者証明のいずれか)、健康保険証、収入証明書(源泉徴収票、確定申告書など)、銀行届け出印(支店窓口での契約時のみ)、資金使途を確認できる書類(注文書や契約書など)、また、借り換えの場合は、現在利用中のローンの返済予定表、借り換え対象の過去の返済状況がわかる書類(引き落とし銀行口座の通帳など)、借り換え対象となる車の車検証

審査難易度

次に、気になる審査難易度ですが、これについては銀行ローンであり、かつ金利も低利であることから、難易度はそれなりに高いローン商品になります。

ただし、横浜銀行のマイカーローンも仮審査があるため、とりあえず、申し込んでみるというのも一つの手段です。

しかし、繰り返しになりますが、銀行ローンは信販系ローンやキャッシングなどと異なり、金利が低いけれどもローンの審査難易度が高いという特徴がありますので、ローン審査にあまり自信のない人やキャッシングの利用残高がある人は、審査落ちのリスクが高いため、同じ銀行ローンでもキャッシングに近い資金使途自由のローン商品やキャッシングなど、ローン審査の緩いローン商品の活用を検討した方が良いでしょう。

他の手段(カードローンや他社ローン)と比べたメリット、デメリット

それでは、横浜銀行マイカーローンのメリット・デメリットをまとめていきましょう。

メリット

・銀行のマイカーローンの中でも金利が低い(特に最高金利)
・新車だけでなく中古車、バイク、他社残価設定型ローンの借り換えもOK
・中古車でも新車と同じ金利(中古車だからという理由で金利が高くならない)
・WEB契約であれば銀行支店への来店は不要
・仮審査の結果は最短で申込み翌日
・仮審査の結果は3ヶ月有効であるため、他社マイカーローンなどの比較検討が可能
・WEBからの申し込みであれば融資実行まで最短7日
・マイカーローンを利用して車を購入しても車検証の所有者名義はローン利用者名義となる(購入時点で自分のものになるため、ローン返済中の車の売却であっても容易となる)
・繰り上げ返済は何度でも可能で、手数料もインターネットバンキング経由だと無料

デメリット

・ローン審査の難易度が高い
・金利が変動制で毎年年間2回も見直しがかかる(結果次第では金利が上がる可能性がある)
・神奈川県、東京都(一部地域を除く)、群馬県(前橋市・高崎市・桐生市・みどり市)在住者かこれらのエリアが勤務先でなければ利用できない(誰でも申し込めるわけではない)
・取扱手数料:3,300円、一部繰上返済手数料5,500円(ただし、インターネットバンキング経由の手続きは無料)、条件変更手数料5,500円、全額繰上返済手数料3,300円などと、手数料が必要な項目が多く手数料の金額自体も高めであること
・ローン途中で全額返済しようとすると3,300円の手数料が絶対に必要な上、銀行の支店の窓口でなければ手続きができないため面倒

以上のとおり、横浜銀行は今のところ、倒産や破産の心配など一切ない地方銀行の中では総資産額が最も多いトップクラスの銀行で、地元・神奈川県下では非常に高い信頼と評判があり、大きな安心感があります。

今回ご紹介した横浜銀行のマイカーローンもローン審査の難易度が高いことが最大の欠点ですが、審査さえ通ってしまえば最大金利も年利2.7%とトップクラスに低く、お得にマイカーを購入することが可能です。

特に、横浜銀行の住宅ローンを利用中の人と勤務先の給与振込先金融機関が横浜銀行であるという人であれば、ローン審査も優遇される可能性が高く、ローン審査を通過すれば金利がさらに1.0%も下がるので、大変おすすめとなります。

上記の対象の人でマイカーを購入しようという人は、ぜひ、横浜銀行のマイカーローンを一番に検討してみてくださいね。