今回は、三井住友銀行のマイカーローンについて詳しくご紹介していきます。

三井住友グループは、銀行のみならず、クレジットカードにおいても、三井住友クレジットカードがかなり有名ですが、そもそも、三井住友銀行は、2001年に住友グループの住友銀行と三井グループのさくら銀行が合併して誕生したもので、当時は、財閥企業の中枢である銀行同士が合併したと大きな話題となりました。

当時は、そのくらい金融危機が強くあったのです。

さて、本題に戻りますが、マイカーを購入する際には、現金一括で支払うという人も中にはいらっしゃるかと思いますが、家に次ぐ高額商品ですから、何かしらのローンを組むことにより分割払いをして支払うという人が多いと思われます。

基本的に、都市銀行などの銀行のローン商品は、ローン審査が厳しめである代わりにローンの金利が低いという特徴がありますので、マイカーローンにおいても、都市銀行のマイカーローンを選択肢に入れて検討することは、かなりおすすめです。

2. ローン内容

それでは、三井住友銀行のマイカーローンのローン内容からご紹介していきますね。

〇利用できる人:下記の5つの条件を全て満たすことができる人

  • 年齢が申込時に満20歳以上、満65歳の人
  • 前年度税込年収が200万円以上(個人事業主の人は所得金額)で、現在安定した収入のある人(年金収入のみの人は不可)
  • 保証会社SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証を受けることができる人
  • 契約時に三井住友銀行の店頭もしくはローン契約機に来店できる人
  • 日本国内在住の人

〇資金使途

自家用の自動車・自動二輪車購入資金、運転免許証の取得資金、車検・修理・付属機器の購入資金(中古車も可、家族名義の自家用車も可、ただし、運輸・営業用の自動車購入資金、自動車税納付資金、見積書や契約書等により確認できない資金、個人間の売買契約、借入資金を支払先に一括での支払いができない資金、すでに支払済の資金、三井住友銀行または他金融機関からの借り換え資金はすべて不可)

〇借入可能額:10万円以上~300万円以内(1万円単位、ただし、三井住友銀行のマイカーローンを含めた無担保総借入額が前年度税込年収の50%以内、提出書類の納付書、パンフレット、見積書または契約書等に記載の金額と同じかそれよりも少ない金額に限る)

〇返済方法:元利均等返済(変動金利、毎月返済と毎月返済・ボーナス月増額返済の併用の2つから選択可、ただし、ボーナス月増額分は借入金額の50%以内)

〇返済期間:1年以上10年以内(1ヶ月ごと)

〇金利:年利4.475%(変動金利制、三井住友銀行の住宅ローン利用者は特典として、金利が-1.5%/年となり、2.975%/年で利用可、ただし対象住宅ローンは、三井住友銀行指定の保証会社が保証する住宅ローンに限り、一部除外される住宅ローン商品あり、なお、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)直接融資のみ・長期固定金利型住宅ローン(機構買取型)《フラット35》のみ利用の人は不可)

〇保証人・担保:不要(保証会社:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)

〇保証料:借入金額に含む

〇必要書類

本人確認資料【運転免許証、パスポート、個人番号カード、顔写真付きの住民基本台帳カード、各種健康保険証等、これらの確認資料の住所と現住所が異なる場合は、別途、国税、地方税の領収書もしくは納税証明書、社会保険料の領収書、公共料金の領収書(電力会社・水道局・ガス会社・NHK・電話会社<携帯電話・PHS除く>発行のもの)】が必要

年収確認書類:給与取得者の場合は、源泉徴収票(直近1期分)または市区町村が発行する所得証明書(住民税課税決定通知書等、直近1期分)、個人事業主の場合は、確定申告書、同付表(直近1期分)または納税証明書(その1およびその2、直近1期分)

資金使途を確認できる書類(請求書、契約書、注文書など、見積書、パンフレット、カタログでも可)、さらに融資完了後(借入後)に納付済振込受取書、領収書のいずれかの書類の提出が必要

〇その他:マイカーローン借入時に所定の印紙代が別途必要(返済用預金口座から引き落とし)繰り上げ返済を行う場合は手数料5,500円/回が必要(ローン契約機、インターネットでの繰り上げ返済の手続きは不可)

前述のとおり、マイカーローンに限らず、都市銀行のローン商品は、ローン審査が厳しめである代わりにローン金利が低いという特徴が一般的にあり、都市銀行のマイカーローンにおいても低金利を目当てに検討しても良いものなのですが、今回ご紹介する三井住友銀行のマイカーローンは、前述のとおり、金利が4.475%/年と金利が高いことが、一番のデメリットとなります。

同じく大手都市銀行である三菱UFJ銀行のマイカーローン「ネットDEマイカーローン」は、キャンペーンがない通常時でも金利は2.975%(複数キャンペーン適用で最低金利は1.50%/年まで下がる)と今回ご紹介している三井住友銀行のマイカーローンより、なんと1.5%も金利が低く設定されていることから、単純に低金利目当てですと、三井住友銀行のマイカーローンは、あまりおすすすめできるものではありません。

ただし、他行と同様に、三井住友銀行の住宅ローン利用者には、金利が1.5%/年も低くなる特典サービスがありますので、すでに三井住友銀行の住宅ローンを利用している人であれば、三井住友銀行のマイカーローンは十分に検討できる金利水準になりますし、ローン審査にも多少の優遇が見込めることから、おすすめといえますね。

3. 審査難易度

審査する男

さて、ローンで最も気になる点がローン審査の難易度ですね。

少し、前述しましたが、基本的に銀行のローン商品の審査難易度は高めとなっておりますが、今回ご紹介する三井住友銀行のマイカーローンは、審査基準として「年収200万円以上」と明示してありますので、この年収条件をクリアし、かつ、過去5年間に支払いの踏み倒しや3回連続の支払いの延滞などといった、いわゆる金融事故を起こしていなければ、ローン審査に通過できる可能性は、それなりにあるといえます。

しかし、都市銀行のローン商品だけあって、ネット上の口コミでは、「審査落ちした」、「審査を通過できたが希望融資額を下回る金額しかローンが組めなかった」など、厳しめの内容が散見されており、やはり、三井住友銀行のマイカーローンの審査は、厳しめと考えておいたほうが良いでしょう。

ただし、従来から、給与支払い口座で利用しているとか、住宅ローンなど、他のローンを組んでいる、もしくはローンを完済した実績がある場合は、そういった点も考慮してもらえる傾向がありますので、心配に思う人は、事前に三井住友銀行の店舗に行って相談してみることをおすすめします。


4. 他の手段(カードローンや他社ローン)と比べたメリット、デメリット

次に、三井住友銀のマイカーローンのメリットとデメリットをまとめてみましょう。

〇メリット

  • 大手都市銀行というブランドによる安心感
  • 都市銀行の中では、比較的に親身になって相談にのってもらえる(という評判)
  • 全国に店舗がある
  • 三井住友銀行の住宅ローン利用者にはマイカーローンの金利が下がる特典がある
  • 公式ホームページで事前にローンシュミレーションを簡単にでき安心
  • ローン契約機でも申込・契約が可能
  • 家族名義の車でもローン申込が可能

三井住友銀行マイカーローンHP

〇デメリット

  • 都市銀行のマイカーローンとしては金利が高い
  • 提出書類が多めで、融資後も提出書類があり煩雑な印象
  • ローン審査の難易度が高め
  • 金利が下がるキャンペーンがない
  • インターネットで申込から融資まで完結できない(ローン申込はインターネット上からできるが、審査通過後の手続きを行うために、必ず店舗かローン契約機に行かないといけない)
  • 繰り上げ返済手数料が有料(他行のようにインターネットでの手続きだと無料となる特典サービスがない)

5. まとめ

今回は三井住友銀行のマイカーローンについて詳しくご紹介しました。

基本的には、都市銀行のマイカーローンの割に金利が高いなどの理由で、あまりおすすめできませんが、三井住友銀行の住宅ローン利用者、三井住友銀行をずっと利用している人、三井住友銀行が好きな人には、おすすめできるマイカーローンといえるでしょう。

しかしながら、0.01%でも金利が低いマイカーローンで契約したいという人には、おすすめできないマイカーローンとなりますので、ご注意ください。