どうも、こんにちは十文字くんです。
さて今回は闇金でお金を借りたことのあるAさんに話を聞いてみました。

「実際に闇金で借りるとどうなる?」
「漫画であるようなことは本当にあるの?」
「逃げたら殺される?」

こんな興味深い話を聞いてみました。
それではいってみましょう!

闇金からお金を借りることになった経緯


ここでは普通に生活をしていればなかなか関わり合うことのない「闇金」に関する情報をご紹介しています。

ちなみに私は闇金からお金を借りたことがあり、実際に借りるところから取り立ての電話などまでいろいろと体験してきました。

まず、私が闇金からお金を借りることになった理由は、単純に「お金がなかった」というシンプルなものです。

そして「とにかくすぐに現金が欲しい」という状況でもあり、銀行などの融資を受けるよりも素早くキャッシュが手に入る闇金を選択したということになります。

当時、私はとあるお店を経営していたのですが震災の影響などもあり経営状況はあまりよくありませんでした。

そしてお店のマイナスを補填するためにクレジットカードはすべて限度額まで使いきりストップ状態。

そして、銀行からの融資も返済途中ということもあり、どこからもお金が借りられないようになっていました。

そんなときに利用したのが闇金です。

闇金というと「とにかく金利が高い」「返済が滞れば怖い取り立てがある」といったイメージがありましたが、ちゃんと返せば問題はないだろうと思い利用することに決めました。

その闇金業者はどこで知ったか?

私が利用した闇金業者というのは知人から紹介されたものです。

そのため、おそらくほかの人よりも危機意識というのが若干薄かったと思います。

「知り合いから紹介されたところだからちゃんとお金を返さないと」とは思いましたが、反対に「知り合いからの紹介ということは闇金側もそこまで厳しく追ってこないだろう」とも意識の中にはありました。

なお、闇金業者というのは相手側と直接会うようなことはしません。

よく漫画などだと闇金の事務所に足を運んで「お金を貸してください」というシーンが描かれていますが、あれはフィクションです。

というのも闇金をおこなっている人間というのは、単純に言えば「犯罪者」ですから相手側に素顔をさらすようなことは絶対にしないですし、ありえないことと言いきれます。

また事務所に呼びつけてお金の返済を迫るようなイメージもあるかと思いますが、そういったことも「ほぼ100%ない」と言っていいでしょう。

これは、闇金が運営している事務所を相手側(私のような人間)に知られることはリスクでしかないからです。

もし仮に債務者が警察に相談した場合、一発でガサ入れをされてしまいますので事務所をほかの第三者に教えるということは絶対にしないようにしています。

ちなみにお金を借りるときは免許証などの身分証明書のコピーと職場の情報を闇金業者に送り、それを基に相手が判断して借り入れ可能金額を決定します。

闇金とソフト闇金の違い

最近ではネット上にて「ソフト闇金」という名前で貸金業を営む業者が増えてきているようです。

ここで疑問なのは「従来の闇金と何が違うのか?」という点ですが、正直その中身はほとんど変わりません。

<従来の闇金>
・取立てが厳しいイメージがある
・利息が高い
・高額の貸付もおこなっている

<ソフト闇金>
・比較的優しく対応してくれる
・利息が従来の闇金より低く設定されている
・まずは小額からの貸付

ざっくりと従来の闇金とソフト闇金の違いを簡単にまとめてみましたが、これはあくまでイメージです。

実際に利用した場合、返済が滞るようなことがあれば厳しい取立てをおこなってきますし、利息もどんどん高くなり結果的には従来の闇金とほとんど変わらないような金額になっていきます。

また、従来の闇金では返済の実績を積んでいくと高額な貸付などにも対応してくれるようになりますが、ソフト闇金についても同様です。

ちなみに私が最初に闇金を利用したときの借入額というのは5万円でした。

これは闇金を初めて利用する上では「けっこう高い金額」です。

最初はだいたい2万円くらいからスタートするのが相場で、返済を何度かちゃんとおこなうと次は5万円、その次は10万円と限度額が増えていきます。

この仕組みについては次の項目で詳しく説明をしていきますが、闇金がどうやって利益を生み出しているのかという部分でもありますのでご覧になってみてください。

関連記事:ソフト闇金を利用していいのか?優良?安心?その疑問に答えます

金利、返済方法

金利

闇金業者というのは国が設定した法定金利をはるかに上回る金利で貸付をおこなっています。

闇金でもソフト闇金でもその金利を年利として換算するとだいたい500%~1000%以上になるのが相場です。

また、基本的に闇金での返済方法というのはクレジットカードのキャッシングのように1ヶ月後というわけではなく、「1週間後・2週間後・10日後」といった独自の返済期限を設けています。

一例を挙げますと、2万円を借りた場合であれば「10日後に2万6千円にして返してくださいね」といわれたりするわけです。

これはいわゆる「10日で3割の利息が付くトサン」といわれる利息額ですが、年利にすると1000%以上ですから相当な高利と言えるでしょう。

これが「トイチ」でも360%ほどになりますが、法律で認められているのは年利20%が上限ですので明らかに違法な貸付ということが分かります。

しかし闇金を利用する人というのは普通のところではお金が借りられないことを自分で分かっていますから、そんな違法な金利でも借りてしまうわけです。

そして、そんな高利な闇金でお金を借りていると当然返済が出来なくなってしまう人もいます。

この際に提案されるのが「ジャンプ」といわれる手法です。

これは「とりあえず利息分だけ払って元金はそのまま繰越」という闇金ではよくある返済方法なのですが、先ほどのトサンのケースで考えると「債務者が4回ジャンプしてくれれば貸した元金以上の利益が出る」ということになります。

例)貸付元金2万円、利息10日で6千円
4回のジャンプで24,000円の利息
元金に対してプラス4,000円の利益

もちろんこの状態からさらに2万円を返してもらえれば闇金業者としては利益が上乗せされるわけですから、とりあえずどんどんジャンプすることを勧めてきたりもするわけです。

ただ、私のように商売をやっていた人間の場合は「2万円を借りたとしても10日以内に利益を上げれば2万6千円を返す」ことくらいは問題なくおこなえます。

そして、返済をちゃんとおこなっていくと、今度は闇金業者側から「今度は5万円までなら貸してもいいですよ」とある意味「営業」のような誘いがきたりします。

これは闇金業者側が「優良な顧客」として認めた証拠であり、借りたお金の踏み倒しがないと判断したからなのですが、貸付金額が高くなると当然利息も上がりますので非常に危険です。

私は結局10万円までを借りることがありましたが、最後の方では「30万円までなら貸しますよ」といわれたりもしました。

もちろんその後お金を借りる必要がなくなったのでお断りましたが、高額の貸付になればなるほど取り立ては厳しくなることが予想されますので注意しましょう。

漫画のような取り立てがあるか?

芹沢くん

闇金の取り立て事情ですが、これは昔のイメージがいまだに強く残っているようです。

たとえば職場に来ていやがらせをしたり、自宅まで来て脅したりといった印象を持っている人は多いと思いますが、現在ではそんな方法は絶対にありえません。

先ほども触れたように闇金業者は自分たちが違法なことをしているという「自覚」がありますので、表立って相手側と対峙することはリスクでしかないのです。

そのため、闇金側がおこなえる取り立てには限度があります。

ちなみに私の場合は返済日の2日前から電話が来るというのが主なパターンでした。

「明後日までに入金してくださいね」「明日の15時までに入金してくださいね」

こうした電話がくると人は精神的にプレッシャーを感じてしまいますが、ちゃんと返済をすれば特に問題はありません。

ただし、返済をちゃんとおこなわない場合や電話を無視していると嫌がらせをされるというのは事実です。

相手は姿を現しませんが、お金を借りる際に提示した職場情報をもとに仕事場に電話がきたりすることもあります。

また、身分証も最初に求められますが、そこに記載されている住所宛に大量の「出前」や「着払い商品」などが届いたりすることもあるようです。

これはあくまで嫌がらせでしかないのですが、実際にされると迷惑というだけでなく金銭的ダメージも受けます。

なによりいつまでそんなことが続くのかという精神的な不安も重なってきますので、結局のところ闇金からお金を借りるというのはハイリスクであると言えるでしょう。

借り逃げできる?踏み倒してみたって本当にある話?

ここまで闇金についての情報を実体験と共にご紹介してきましたが、「借り逃げできるのか?」「踏み倒すことは可能なのか?」というのも気になる部分ですよね。

先に結論を申し上げますと、「闇金から借りたお金を踏み倒すことは可能」です。

まず法的な観点からいいますと、法定金利を明らかに上回る違法な貸付に関しては「一切お金を払わなくていい」と裁判所も明言しています。

つまりお金を払わなくても借りた側は罰則を受ける心配がないということです。

現在、闇金でお金を借りていて不安があるという方は弁護士・法律事務所などに相談をすればほぼ100%解決できますので、ぜひそういったところを利用してみてください。

また、「弁護士とか裁判とかはちょっと…」と何か引っかかる部分がある人であれば、「職場・住所・電話番号」を変えれば借り逃げすることもできます。

というのも、闇金業者もヒマではありませんので、たかが元金数万円の債務者のために時間や人員を割いて追うようなことはしないからです。

こうしたことを総合的に考えても、「闇金からの借り入れ」というのは返済不要といえますので、悩んでいる人は然るべきところへ相談をしにいくようにしてください。

まとめ

ここまで、あまり一般的には知られていない闇金業者の実態についてご紹介してきました。

正直、闇金業者を利用するというのは自己責任な部分があると思います。

実際、どこからもお金を借りられない人からすると非常にありがたい存在だったりもします。

しかし、トータルで考えるとやはり闇金を利用することにはリスクが伴いますのでおすすめはしません。

本当にお金に困っているのであれば役所や法的機関を利用して生活を改善するのがベストですので、ぜひ御一考ください。